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台湾山地原住民とは 山地原住民とは日本のアイヌ民族と同じように、 もともと台湾全土に住んでいた狩猟民族ですが、 中国からの移民の迫害によって山岳地方に追いやられ、 今日までその血統、言語、文化を保持してきた人々のことです。 彼らの精神は、勇敢で誇り高く、日本統治時代は死も恐れず日本兵として 最前線で戦いました。 また、旅人を精一杯もてなし、弱いものを団結して助ける人柄には、 都会の人々が忘れてしまった暖かさと素朴さがあります。 |
祭りの衣装を身につけた山地原住民 |
山地教会の課題 原住民へのキリスト教伝道は、主にアメリカの宣教師によって精力的になされ、 少ない人口に対して、多くの教会が建設され、 山地の福音化は一応成功を治めました。 しかし、宣教師が引き上げてしまった現在は、 教会の指導者の多くは非常に高齢化しており、神学校の不足で 正式な訓練を受けていない牧師も少なくなく、 トラブルが起きると教会は容易に揺さぶられてしまいます。 若者の礼拝出席者が減少しており、その多くは台北などの平地に下り 教会から離れてしまっています。 |
台北神愛福音中心の礼拝の様子 |
台北教会の役割 私達が山岳地でなく台北市内で開拓を始めたのは、 第一に山地の多くの若者が仕事を求めて台北に降りてきているからです。 習慣や言葉の違いにより社会から孤立している者も多く、 そのような人々を尋ね出して、救いの道に導くことが私達の務めです。 ここで救われた若者が 将来の山地の伝道者になるよう育てることも大きな使命です。 |
台北教会のビジョンと現在の取り組み |
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ビジョン1 |
台北の原住民を中心に教会を開拓し、献身者を育てる。 |
現在:開拓を始めて一年半、20人ほどの定期礼拝出席者があり、
台北教会の基礎が固まりつつあります。 |
台湾山地神召会の分布 台北での聖書学校の様子 |
ビジョン2 |
山地神召会の復興 |
現在:隔週で山地の教会を巡回し、聖会を開催しています。 |
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ビジョン3 |
山地の若い牧師、伝道者を教育訓練する。(聖書学校建設) |
現在:台北教会で短期の聖書学校を開催し成果があらわれています。 |
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ビジョン4 |
日本のリバイバルのために祈り貢献する。 |
現在:宣教報告、牧師・信徒の交わりを通して
国際的な恵みの分かち合いをしてきました。 |
甲府教会の青年部と共に家庭集会 |
台湾・日本の国際交流 今年の夏から秋にかけて合計11名の兄姉が日本から訪問に来て下さり、 教会は小さな国際交流の場となりました。また集会などでもご奉仕をして頂き、 互いに主の恵みを分かち合うことがことができました。 (台北教会では訪問・奉仕に来て下さる方を募集しています。) |
杉田教会の飯伏姉と高山姉の礼拝での証詞と賛美 |
原住民の被災地訪問 台北県の郊外にある原住民の一つの部落が失火により全焼してしまいました。 私達は日本の教会から頂いた衣服などを持って、慰問に行きました。 もともと違法の場所であったので、支援の手も薄く、皆途方に暮れている状態でした。 台北での原住民の土地問題の深刻さを考えさせられる出来事でした。 |
焼けただれた部落 |
余美花姉 |
余美花(いめいほあ)姉の証し 私は南山という山地で生まれました。幼い頃から山の教会に通っていました。 でも十代で台北に下りてきて以来教会からは離れ、それからの人生は全く地獄のようでした。 17才で平地人と結婚し3人の子を産んで離婚し、また再婚しましたが、 その主人とも、包丁を投げ合っての喧嘩の日々でした。 けれどもやっと主のもとに戻ってきました。 主人も私の祈りによって子供が癒やされるのを見て共に救われれ、 今では牧師と共に毎日伝道に行くほどに変えられました。 将来は山地の人々のために献身して奉仕したいと思っています。 主を心から賛美します。 |
アバ父よ 山地原住民の言葉で「お父さん」は「アバ」といいます。 ですから聖書にある「アバ父よ」という呼びかけはとても実感がこもるそうです。 ちなみに「お母さん」はアヤ」と言います。 |
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区役所でのクリスマス |
原住民式のChristmas 今回のクリスマス特別礼拝は近くの区役所を借り切って行ないました。 場所が広くなったお陰で100人の参加あり、今回は皆で原住民の民族衣装を着て、 原住民の歌や踊りを交えて行ないました。 愛餐会も、ケーキの替わりに山地の食事を出し、参加した人々は懐かしさに大変喜んでいました。 |
錦水教会との合同賛美礼拝 錦水教会は台北から3時間ほどの山間にあります。牧師婦人と伝道師には、 素晴らしい歌の才能があり、タンバリン一つで心動かされる賛美を歌います。 私達もその歌声に酔いしれながらも、 共に声を合わせ3時間近くも時が経つのを忘れて主をほめ歌いました。 |
美しい声の持ち主の伝道師 |
ファン兄 |
アミ族のファン兄 私の父は牧師です。小さいときから福音を聞いていました。 しかし私の人生にはキリスト教は何も関係のないものでした。 5年前、自動車事故からの奇跡的な生還によって、私は主が私と共にいることをやっと認めました。 それから主は妻と子供、そして、魂の救い、特に同胞原住民の救い、 の重荷を私に与えて下さいました。 現在は昼間は宣教団体で働き、夜は顔牧師と共に伝道に励んでいます。 神からの救霊に対するせまりは、ますます大きくなっていきます。 日本の皆様、原住民の救いのためにどうぞお祈り下さい。 |
生肉の漬け物 原住民の部族ごとに、その素材や方法風味・味が異なり、 都会で原住民としての自分を確認するものです。 我が教会の冷蔵庫には、各部族の漬け物が常に並んでいます。 |
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◎台湾は、他のアジアに比べ日本統治時代割合よい統治をしたといわれ、
日本人に対して友好的であり、尊敬の念さえ持っている人も少なくありません。
日本語を理解する人が多く、山地原住民の共通語は日本語です。
このような背景の台湾山地伝道に日本の教会の皆様のご協力は、
非常に大きな神の助けとして受け止められています。 |
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◎私達二人は台湾で伝道しておりますが、
共に日本の神学校を卒業しましたので、
日本の教会のためにも祈り、ご奉仕することも大切な務めと考えています。
これからも両国間の交流や宣教報告などを通して、
皆様と主の恵みを分かち合う働きを続けて行きたいと願っております。 |
どうぞ、台湾山地伝道と台北開拓伝道のために、 お祈りとご支援をよろしくお願いいたします。 |