TOP PAGE OMF@宣教師.come 宣教ニュース 東アジア宣教ノート 宣教カレンダー OMFについて リンク e-mail



2006年3月号  page1  page2


「被災地アチェ州のその後 ―ある働き人の報告―」

 その後の数々の災害に紛れて、あの大災害に見舞われたインドネシアの被災地の様子はもうテレビ報道で見ることがなくなってしまいました。しかし、「ツナミ」という言葉は、あの時以来、人々の間の日常語として定着しています。
 二〇〇四年十二月二十六日、地震によって生じた津波がインド洋一帯に広がり、各国の沿岸地域に襲いかかりました。
 インドネシア、特にアチェ州はその中でも最大級の被害を被った場所でした。生存者は今も、胸が張り裂けるような思いの中で、自らに問い続けています。「家族や友人達がこんなに多く亡くなったのに、なぜ自分だけが生き残ったのだろう?これは天罰なんだろうか?この苦しみが終わる日が来るのだろうか?」
 地元住民の窮状を知り、当時は何千万ドルもの寄付金や何千人ものボランティアが救援作業のために現地に集まりました。
 しかし、今あの被災地はどうなっているのでしょうか?
 報道による世界的な注目が無くなった今、多くの人々が、本来は被災者の救済目的であるはずの資金で私腹を肥やし、復興作業は資金の適切な運用方法や、信頼のおける地元の人材を見出せないまま頓挫し、援助団体も立ち往生しています。
 又、合法的に伐採された木材の入手が困難であることや、多くの地主が死亡したため、土地の権利問題の整理がきわめて難しくなっているなども大きな問題となっています。津波によって沿岸地域の地形が変わってしまったため、何とか生きのびても、住む土地を失ってしまった人々もいます。何千人もの人々が未だに清潔な水や電気のないテント生活を続けています。
 しかしそのような中にあっても、そこには希望の光も又、存在しています。ある働き人が、あるアチェ人に「この津波災害の中にも、何か積極的な良いことが見出せるでしょうか?」と尋ねたところ、その人は、「ええ、あなたがここに来てくれた。そのことが神様からの贈り物です」と答えたそうです。
 何世紀もの間、アチェ人は外部の人々に対し、常に警戒心をくずしませんでした。しかし破壊し尽くされた自分達の生活を何とか立て直そうと、外国人達が身を粉にして家や学校を建て直し、人々に愛をもって接する姿を目の当たりにして、アチェ人達の態度は変わり始めたのです。
 ある村で、地元の宗教リーダー達が、地元の住人達にクリスチャン達からの助けは断るよう指導したところ、村長がこう答えたそうです。
 「じゃあ、あなた達は私達のために何をしてくれたっていうんです?あなた達は結局、口先ばかりだ。クリスチャン達は彼らが約束したことはすべてやってくれた。私達を助けてくれているのは彼らじゃないですか。クリスチャン達を追い返すなんて、とんでもない。」
 私達一家はアチェ州南部に接した州に住んで、救援ボランティア達にアチェ人の文化風習を伝えて、異文化交流がスムーズにできるよう手助けをしています。そうしてアチェ人とボランティア達が互いに尊重し合って、友情を築き、その友情の橋が、後の長期的な働きへとつながっていくように働き続けています。
 物質面でも霊的面でもアチェ人は多くの必要を抱えています。アチェは外国人に対して二年間閉ざされ、福音に対しては何世紀も自らを閉ざしてきました。しかし彼らは神の僕とはどんな者であるのかを日々目の当たりにしています。毎日、クリスチャンに対する彼らの偏見は少しずつ氷解しています。アチェ人は、私達の信じる神は、彼らから遠く離れた厳しい断罪者ではなく、愛と慰めの神であることを、今知りつつあるのです。中には、「イシャ」(イエス様のこと)は単なる預言者ではないと気付き始めた人々もいます。
 さらに多くの人々がイエス様を主、救い主として信じるようお祈り下さい。どうか皆さんの日々の祈りの中に、「ツナミ」という言葉と、それによって人生を変えられた人々のことを新たに加えて下さい。


「ドキドキ、ボキボキ、すっきり」
一時帰国中  西村信恵

カンボジア式で挨拶−小倉中央教会にて  皆様いかがお過ごしでしょうか?私は今月(一月)は、山口県の各教会、九州の教会をまわらせていただきました。久しぶりにお会いする方々、初めてお会いする方々とたくさんの方とのお交わりがあり、出会いの月でもありました。今年一年は、このような感じでたくさんの方々との出会いが待っています。その一つ一つの出会いと交わりが、祝されてほしいと祈らされています。
 さて、今回は、九州をまわっているときに、整骨院で少し気になっていた腰痛を診てもらいました。肩のほうも診てくださり「少しずつたまった凝りが大きい凝りになったり、筋が変に引っ張ってしまっていますねー。なおしましょう。」と言われました。電気のマッサージにかかった後に治療です。治療される前は少しドキドキして恐い感じがありますが、身を任せてボキボキとならされたあとは、体が軽くなってすっきりした感じになります。ひざ上にあったこぶのような筋肉の固まりもうそのようになくなりました。ただ、いつも使っていない筋肉を動かしたのでその日の夜は筋肉痛でした。長い間我慢してほっておくと、奥のほうの筋まで元に戻さなくてはならず、治すのにもとても時間がかかるのだそうです。ふと「神よ私を探り私の心を知ってください。私の内に傷ついたこころがあるかないかをみてとこしえの道に導いてください。」という詩篇の言葉を思い出しました。「えー、こんなにも悪かったの?」と自分の罪の多さに圧倒される前に、自分ばかりに頼りすぎて心が閉じてしまう前に、ためておかないで私自身をいつも神様の前にみていただいてチェックしなければなあ、と思わされました。ボキボキされる時は少し痛みがあるように、神様の前に自分を変えていただくことは、痛みも通ることが多々ありますが、後は同じようにすっきり、前より楽にそして前より神様への信頼を深めて歩めることでしょう。今月はずっと日本で宣教師として仕えてこられたG先生の訪問もありました。奥様を去年天に送られた先生ですが、「妻は祈る仕事を最後までしていました。」と、奥様のことを証ししてくださいました。何十年も日本で仕えられ、私たちも多くの励ましを受けました。そして本国に帰られてからも、毎日とりなしの祈りをしてくださった先生方の生き方に感動し、祈りの筋肉もいつも使うようにチャレンジされました。

【祈りの課題】
1.3月は関東地方を回っています。一つ一つの場所での交わりが祝福されますように。
2.ニャックルアンの教会で、適当な土地・建物が見つかり今祈っているところです。必要なものが備えられ、一つ一つのステップが導かれますように。


「共に手を携えて」
横山基生、好江

牧師・宣教師交わり会で  一月一日からケンブリッジでの私達の働きは、全て横田栄・ヘーゼル宣教師にバトンタッチしました。引越しの作業に少し入ったところで、一月六〜八日はハンブルグ、一月十四〜十七日にはブラッセル、ルクセンブルグ、フランクフルトの日本語集会・教会で奉仕させていただきました。日本に本帰国する前に出来るだけ多くの集会・教会を訪問させていただきたいと願って以前から計画していました。欧州と日本の掛け橋の務めを今後も続けさせていただきたいとのビジョンが背後にあります。
 ハンブルグ、ブラッセル、ルクセンブルグ、フランクフルト、それぞれの集会・教会、ほとんどが以前訪問したことがあり、主がどのように交わりを、また兄弟姉妹それぞれを導いてくださっているか知ることができ、感謝と賛美を捧げ、また祈りの課題をいただいて帰りました。祈りの答えを今回の旅で見せていただいたことも多く、これからもますます主に期待して祈ろうと思いを新たにしました。
 一月三十日には、ロンドンJCFハウスを会場に牧師・宣教師の交わりの会を企画させていただきました。ケンブリッジからも、私達二人の他に横田栄宣教師、吉澤恵一郎・香宣教師、神学生のWさんが加わり、合計で十二名が集まりました。ロンドンJCFの礼拝に出席しても、心を開いて語り合う機会は難しいので、今回は様々な意味で語り合え、良い時となりました。
 それぞれの地で忙しく宣教の業に励んでいる者達が、心を開いて交わり、励まし合い、祈り合う大切さをOMFに加わってから特に教えられています。私達がOMFに導かれる前、在欧日本人宣教会派遣の宣教師として活動していた時、留学生伝道団体のよく知っているBさんから、「二人だけで働きをしていて、他からのサポートを得られないでしょう。大丈夫ですか?何でも必要があったら言って下さい。」と言われました。言われた時は、意味するところを理解できていませんでした。自分達は大丈夫だという意識が強かったのだと思います(特に基生は)。 主の宣教が継続的に祝され続けるために、働き人のための豊かなケアは小さな事柄ではなく、直接伝道と匹敵するほど大切な働きであることを知らされます。四月から総主事代行の任に就く訳ですが、主の助けをいただきつつ、この大切なケアの面を忠実に行なえるよう祈っています。共に祈っていただけると幸いです。(基生)

【祈りの課題】
1.3月2日に荷物を船便で出し、7日朝日本に向け発ちます。11日にマレーシアに向かい休暇をいただいて、21日にシンガポールに移動。23日〜4月14日までOMFオリエンテーション・コースに出席。17日朝、日本に着き市川のOMFに住み始めます。全ての行程が祝され、日本OMF総主事代行の働きへの良き備えとなるように。
2.3月18日(土)ケンブリッジJCF開催、イースター特別礼拝が行なわれます。準備にあたる横田栄・ヘーゼル宣教師やケンブリッジJCFのメンバーのために、この集いをきっかけに聖書を学び始める方が起こされるように。


「祝福と変化」
台湾・活水泉 木下理恵子

 日本は大雪のとても寒い冬と聞きました。三月に向けて少しは寒さが和らいだでしょうか。皆様は、お元気でお過ごしでしょうか。いつもお祈り、ご献金どうもありがとうございます。 神様は元旦、活水泉に四人が洗礼を受けるという新年のスタートを与えて下さいました。
 何度かお祈りいただいた小楊兄(四十五歳、コック)、延期、延期の末、遂に受洗。切羽詰った仕事探しの時、面接の直前に祈った所、主はその祈りに答えその仕事を与えて下さったとか。阿宏兄(四十過ぎ、筋ジストロフィー)は若い頃龍山寺のボランティアをとても積極的にしていた人。体が悪く苦しかった時、教会に来て祈ったらとても楽になったそうです。女性受洗者第二号は阿玉姉(五十過ぎ)。お祈りが大好き、人を助けるのが大好きな人です。そして周兄は飛び入りでした。洗礼準備会に来始め、次の洗礼式にと思っていたのですが、詐欺団にだまされそうな所、夜中神様に起こされ「絶対に関わってはいけない。」と警告されたそうです。この話しを聞き、危ないので身分証明書など活水泉で一時保管をと言う時に、既に盗まれているのに気づきました。でも早く気づいたので紛失届けが出せ守られました。こうした中でとにかく受洗したいと、緊急の洗礼準備後、受洗。帰る時に新聞紙に包んだ新しく買ったばかりの包丁を二本持ってきて「主にこんな物を持っていてはいけないと言われた。自分に害を与えようとしていた人の事はもう赦したし。」同労者同士、しみじみ洗礼を授けてよかったと感謝したことです。この洗礼式を通して、活水泉はこの年、神様の思いもかけない恵みが加えられる年になりそうとうれしく思ったことです。お祈り、本当にどうもありがとうございます。
 また私の家族のためのお祈りをどうもありがとうございます。父の状況があまり良くなく、三月四日に帰国する事になりました。予定よりもかなり早い帰国で、今荷造りや、最後の引継ぎ、事務、お別れ、証し、病院等、忘れる事が無い様、スケジュールやメモとにらめっこしながら生活しています。時間を的確に使い、なすべき事をすべてきちんとなして帰国できるよう、また父の健康のため、そして負担の大きい母や姉、その家族が守られるようお祈りくださると感謝です。今までのお祈り、本当にどうもありがとうございます。

【祈りの課題】
1.木下師の帰国を直前にして、呉師、淑華姉(呉師夫人)、小孟兄はプレッシャーを感じています。とてもよくやっている彼らに主からの励ましと喜び、自信、祝福が与えられるように。毎日の個人の祈りの時が、主から直接語られ、心満たされ、燃やされる時となるように。
2.父上の状況が良くなく、予定を早めて3月4日に帰国します。父上の健康のため、また負担の大きい母上や姉上とご家族が守られるように。木下師が時間を的確に使い、なすべき事をすべてきちんとなして帰国できるように。


「リッキー兄のためにお祈りください」
一時帰国中 佐味湖幸

 これを『踏んだり、蹴ったり』というのか、『一難さって、また、一難』と言うべきか。ピリ聖書教会の青年リッキー兄は最近ずっと試練の中を通されている。昨年ピリ聖書教会の開拓教会である「アッパー・ブゴール(丘の上)家の教会」の責任者になってから、小学校の非常勤教師の職を失った。二年ほど前にクリスチャンになってからずっと癒されていたお母さんの精神の病が最近また悪くなった。香港に働きに行った婚約者が急に他の人と結婚することになり、大失恋。そして、数週間前には、お父さんが大腿骨骨折の大怪我。保険などに入っているわけではないので、治療費、薬代など、全額払わなければならない。日本円にして三十万円程必要というから大変。
 アッパー・ブゴール家の教会は、その名のとおり小さな山の上にあります。リッキー兄らが、ここで福音を聞き、イエス・キリストを信じ受け入れたのは、二〇〇三年四月。ピリ教会が子供のための夏季学校を三日間この地域で行ったときです。このとき、リバイバルが起こり、小さな子供たちだけでなく、リッキー兄の家族のように青年、壮年に婦人方が多く導かれ、人々は歩いて一時間ほどの山道を下って、ピリ聖書教会に来るようになりました。昨年一月、家の教会として、月に半分は自分たちの場所で礼拝を捧げるようになりましたが、そのときには三十人ほどの人が集うようになっていました。急成長する教会のリーダーであるリッキー兄。まだ自らも若いクリスチャンですが、今、絶体絶命のピンチに見えるこれらの状況の中で、主はさらに信仰の訓練をしておられるのでしょうか。どうぞ、リッキー兄のためにお祈りください。

【祈りの課題】
1.リッキー兄が試練の中でも、信仰を強められて、歩んで行くことができるように。お父さん、レオニー兄の大腿骨骨折の癒しのために。必要が与えられるように。
2.フィリピンへ第四期宣教に戻るための準備のために。続いて健康の守りのためにお祈りください。

2006年3月号  page1  page2


TOP PAGEOMF@宣教師.come宣教ニュース東アジア宣教ノート
宣教祈祷カレンダーOMFについてリンクe-mail

Get Microsoft Internet Explorer   HFJカウンタサービス   Go,HyperForJesus!



OMFインターナショナル日本委員会■〒272-0035 千葉県市川市新田1-16-14
TEL:047-324-3286 FAX:047-324-3213 郵便振替:00100-0-615052

© 1999-2006 OMF International JAPAN. All rights reserved. designed by HFJ.