2008年5月号
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「南の島からの便り」
日本 佐味湖幸
真っ青な空と海。白い砂浜とそびえるヤシの木。ポスターで見るような南の楽園で、のんびりお昼寝。これもフィリピンなら、「これまだ走れるの?」というようなオンボロ車から吐き出される真黒な排気ガスに息が詰まり、汗とスコール(乾期のはずが温暖化のためか毎日雨が降ってます)で、びしょびしょ、ぐちょぐちょになって歩くのもフィリピン。日本の生活に慣れて忘れていた色んな感覚が一気によみがえってきました。
皆さんのお祈りを感謝します。四人の青年たち(大林恵子姉、小松佑太兄、齋藤尚子姉、野村天路兄)と共に、三月十四日無事にフィリピン、ミンダナオ島ダバオ市に到着。その後、こちらのOMFダバオ都市貧民チーム(海外からの宣教師とフィリピン人国内宣教師の混合チーム)とともに元気に活動しています。
こちらに来てすぐ受難週でしたが、チームのリトリートをボホール島という島で行い、宣教師間相互の交わりを深め、神様の前での静まりとチームの様々な課題について話し合う時を持ちました。私たち日本人五人は、チームが話し合いをしている間、彼らの子供たち七人とともに礼拝をし、工作、ゲームなどをする役目を仰せつかりました。まず、何語でコミュニケーションしたらいいのか?宣教師の子供とはいえ、全員フィリピン人。英語は通じるのか?タガログ語は?もしかしてセブアノ語??聖書のお話、プログラムの進行すべてを一応英語で準備し、その場で私がタガログ語で通訳するというところで落ち着きました。上記の四人の青年たち、子どもたちとも、チームメートとも積極的に英語でコミュニケーションができ、なかなか頼もしいかぎりです。ボホール島周辺はフィリピンでも名の知れた美しい山々やダイビングスポット、歴史的建造物のあるところです。働き人たちとの主にある交わりとともに、日本にはない美しい熱帯の自然と観光も満喫しました。
私はこの間半日、チームを離れ個人的に、十三年程前マニラの貧民街で開拓伝道していた時信仰に導いたタスキさんとその家族が、故郷ボホール島に戻って教会開拓をしているので、彼らと新しく生まれた教会を訪ねました。久しぶりの再会を喜び、小さな者を通してマニラでまかれた福音の種が、マニラから遠く離れたこの小さな島の山の上で、また実を結び続けていることに感動し、ただ主の御名を崇めました。
宣教の旅の後半、ダバオでの貧民宣教については来月号に書きます。お楽しみに。
【祈りの課題】
1.今回南フィリピン短期宣教プログラムに参加した青年たちが、今後日本の教会やKGKなどで経験を分かち合うことができ、宣教の重荷が若い人たちの間で拡がるように。
2.5月19、20日のJEA青年宣教大会で、「青年宣教」の時間に青年が参加できる宣教ツアーについてお分ちします。準備のため、又これを通し、今後さらに宣教ツアーに参加する人や短期宣教に遣わされる人が起こされるように。
「宣教の土台としての祈り」
カンボジア 一時帰国中 今村裕三、ひとみ
「しっかりセイハー」これはとある祈祷会の方々が、クラチェ教会のセイハー先生を励まし祈るために生み出された言葉です。思わず「うまい!」と思うと同時に、きっと私の拙いニュースレターの文章から、その行間も読み取り祈っていてくださる事を感じました。
またある方は「また四年間行くのね。もう四年間祈るためには心の準備が必要よ。」と言ってくださり、その方がどれだけ本気で祈ってきてくださったか、その熱さに触れました。
またある方は、一度もあったことのない私たちのために祈り始めて下さり、時にはメールやお便りで具体的に励まして下さいました。その方に日本に帰国し、お会いしたときにお互いに初めて会ったとは思えない旧知の友に再会したような気分がしました。
カンボジアでの宣教は、私の力ではなく、この分厚い祈りの土台の上に成り立っていると前々から思っては居ましたが、実感する毎日で、感謝です。
五月十九日から十月中旬まで、英語の学びのためにニュージーランドに出発します。神様が与えて下さったこの機会を、神様の栄光を現す為に用いることが出来るようにお祈り下さい。(ひとみ)
京都で梅を、東京で桜を楽しみ、四季のある日本の色とりどりの花を見、創造の神様を仰ぎました。お祈り有り難うございます。教会訪問もそれぞれのところで祝福を頂いております。お祈りしていただいた医療系の学生の集い、第三回関東メディカル・バイブル・キャンプ(MBC)の分科会も多くの学生が参加してくれ、多くの学生が海外での働きに関心があることに心がワクワクしました。てっきりキリスト者学生会(KGK)の主催だと思っていましたが、聞くと医療系の学生が自発的にキャンプを計画して始まったものだと知りました。まさにキリストにある学生運動体であることに感動しました。夏には、福音主義医療者協議会(EMF)のキャンプが予定されています。医療や医学を通してアジアの国々への奉仕に導かれる方が起こされるように祈ります。
いよいよ今月下旬から、「別居」生活が始まります。結婚して以来、二十四時間、常に一緒に行動をしてきましたので、この期間にサタンからの誘惑から守られてそれぞれの務めに全うできるように祈っています。これで愛が冷めるか、熱くなるか?と冗談を言っていますが、主の恵みを味わい、幸いな時を持つことができますように、お祈りいただければ幸いです。 (裕三)
【祈りの課題】
1.クラチェ教会の歩みのため。OMFカンボジアの教会の働きの責任者カンガス師より、クラチェ教会を訪問し、リーダーたちにとても励まされたと報告を頂きました。様々な問題や誘惑の中で、教会に集う者が聖書を読み、御言葉に応答して、主に仕えていけますように。又、リーダーたちが上からの知恵を頂いて、教会を導いていけますように。
2.ひとみ師は5月19日に約5ヶ月の英語研修の為、ニュージーランドに出発します。ホームステイ先の家族との交わり、新しい環境での生活、英語の学びが祝され、必要な語学力を修めることができますように。裕三師は単身での教会巡回です。夫婦のコミュニケーションが守られるように。
「教会学校の先生達」
カンボジア・ニャックルアン 西村信恵
いつもお祈りをありがとうございます。カンボジアは最も暑い季節に入りました。それでも夜は川からの風が吹き、比較的涼しく、感謝なことにあまり寝苦しくない夜を過ごせています。この時期は結婚式のシーズンでもあり、多い時は週に五日も、近所のあちらこちらから結婚式の音楽が朝早くから夜遅くまで聞こえてきます。
さて、ニャックルアン教会では、三月二十八日、ニャックルアン教会にプレイベン州の十一の教会から教会学校の先生、または、これから教会学校を始めようとしている人たちが全部で七十名近く集いました。教会学校教師のためのセミナーに参加するためです。一番遠くからは、教会から七時間もかけて来られました。CEF(児童福音伝道協会)の方がプノンペンから来て下さり、プログラムを進めてくださいました。子供たちになぜ福音が必要なのか、子供達へのアプローチの仕方など、第一段階として教えてくださいました。「わたし達の教会ではひとりしか教師がいない。手の離せない子が何人かいる場合、どのように効果的に教えることが出来ますか?」「こども達にどのようにフォローアップしていったらよいですか?」「どのくらいの長さのプログラムがいいですか?」等、さまざまな質問もあり、皆熱心に聞いていました。ニャックルアン教会からも九名参加しました。この中にはホイという青年がいます。彼は、四年前は教会学校の生徒として教会に参加していました。高校生になり、再び教会に集うようになり、今は神様を信じて教会学校の先生として奉仕をしています。家では両親の喧嘩が絶えず、教会に来ることにも反対されている彼ですが、賛美して子供を教える彼は本当に楽しそうで、神様が共に歩んでくださっているのを彼を通して見ることが出来ます。また、ニャックルアンの教会学校の先生のほとんどは、最初は「子供が嫌い、愛せない、教えられない」と言っていたのに、奉仕に関わっていく中で、子供たちに対する重荷が少しずつ与えられ、よい教師として成長しつつあります。今回来てくださったメンバーで、四月五月と、あと二回、セミナーが続けられます。このセミナーを通して、プレイベン州の教会学校が用いられ、教会学校が祝福されて、多くの子供たちに届いていけるように、お祈りください。
【祈りの課題】
1.毎日教会に遊びに来る12年生(日本の高校3年生相当)6〜7名のために。青年会にも1年以上通っていますが、何人か主を信じても、家族の反対にあってやめてしまったりと、皆あと一歩のところです。主が心を開いてくださり、救いに導かれますように。
2.5月20、21日と、夫婦セミナーが行われます。主に青年達の未信者のご両親、又はご主人がノンクリスチャンのご夫婦が参加される予定です。これを通して神様にある家族を学ぶことが出来、主を信じる機会ともなりますように。
「やっぱり私も日本人?」
日本 木下理恵子
冬が長い程、春の美しさが感じられると言う、ごく当たり前の事が日本にいて少しずつ実感できるようになりました。日本に戻り二年、桜を見るのも三回目ですが、毎回桜に対する思いが違うような気がします。今年は遂に花見に行きました。母に、中国人に見せて上げたいと言う理由でしたが、実際私自身が見たかったのだなあと思います。桜の下で宴会している人たちを見たのも二十年振り近くだったでしょうか。これは台湾だったら、お月見でバーベキューだなと、以前は考え付かなかった気候と民族性の違いも思った事です。
皆様のいつものお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。先月お伝えし、祈って頂いた新しい中国人とのコンタクト、既に二回、その大型マンションの集会ができる部屋を使い、中国語の集会をしました。ただキリスト教の集会と言うと、やはり皆さん少し敬遠なさる様です。まずはそうした未信者の方々のために祈っていこうという事になりました。でも姉妹のお友達ご夫妻が、そのマンションに住んではおられないのですが、来て下さいました。ご主人は未信者です。最初は、ご主人は送迎だけと仰っておられましたが、集会の方にも出て下さいました。このご夫妻が続けて来られるようお祈り下さい。また今までコンタクトのあった中華系の方々も三人一緒に行き、皆中国語で話に花が咲いていました。今の所一対一の聖書研究が多いですが、イエス様が弟子たちを訓練された時、一対一ではなく、十二人一緒だった事がとても心にかかっています。今回皆があの様に喜んで自然に交わり、祈り合っているのを見て、こうした集会の必要性と可能性を思いました。こちらから行った人たちも、ちょっと遠いので、彼らの近くで中国語の集会をして欲しいとの希望です。二ヶ所で定期的な集会が始められそうで感謝です。皆様のお祈り心よりありがとうございます。主の豊かな祝福をお祈りします。
【祈りの課題】
1.ゴールデンウィーク(5月4〜6日)に、ある修養会でのご奉仕があります。その準備のため、また主の御臨在と祝福に満ちた集会となるように。
2.二ヶ所で中国語の集会が始まりそうで感謝。マンションでの集会で住民の未信者の中国人たちに飢え渇きが与えられ、良いきっかけがあり、来て下さるように。ご主人が未信者のご夫妻が続けて出席されるように。
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