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2010年11月号  page1  page2


「言葉のわからない礼拝に出るとは?」
日本 木下理恵子

 あの暑さは何だったのかと思うぐらい急に、秋が来たようです。皆様お元気でお過ごしでしょうか。いつものお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。
 以前お祈り頂いたO姉妹を覚えておられますか?一緒に聖書研究をしてイエス様を受け入れ、その直後に中国に帰国してしまった方です。そのOさんがまた日本に戻ってきました。失業中だった日本人ご主人に仕事も与えられました。お祈りどうもありがとうございました。ただO姉妹が中国帰国中に、このご主人が悪夢をよく見て、神社の人に来てもらい、お払いをしてもらったそうです。また「もうイエス様を信じたから」と、お守りを捨ててしまったO姉妹に気づいたご主人が、「一つの家に二つの宗教はよくない」と、O姉妹が教会に行くのを禁止するようになりました。O姉妹が続けて信仰を持てるようにお祈り下さい。このO姉妹の家は、中国語集会の場所までちょっと距離があります。小さいお子さんもいて、車で連れて来てもらえなければ、自分ではなかなか集会に来ようとしません。
 彼女だけでなく日本のあちこちで、信仰は確かにあるのですが礼拝や集会に行かない人たちがいます。「教会に行っても意味のわからない話をずっと聞いているとイライラし、疲れる」「礼拝行っていないけれど、神様の事はちゃんと信じているよ。お祈りもしている」「日本の教会はどうして献金袋を回すの?中国の教会は強制しない。自由」それぞれ自分なりの理由があります。
 私も以前台湾に着いたばかりの、毎週何を言っているのかわからないメッセージを聞き続けた頃を思い出します。確かに行くだけで疲れる様な日々でした。どうして行き続けたのだろうか。言葉の通じない礼拝に出るって、何がそうさせるのだろうか。語学学校に通っていた私は段々わかるようになったけれど、人間、一体いつまで言葉のわからない礼拝に我慢できるのだろうか…。
 この数ヶ月、卒業論文を書くのに必死で、研究室にこもり、集会に来なかった兄弟から連絡がありました。「論文はまだできていないけれど、次の集会に来たい。家で毎晩、みんなと一緒に歌っていた賛美を一人で歌っていた。」
 日本各地にいる中国人たちに、言葉がわからなくても礼拝に出たいと思う主への求め、愛が、他のクリスチャンとの交わりの渇望が増される様にお祈り下さい。またみんながわかる言葉で礼拝を持てるようになるようにお祈り下さい。

【祈りの課題】
1. 日本各地にいる、日本語のあまり出来ない中国人クリスチャン、求道者のために。主に対する求め、愛が増し加えられるように。礼拝に出席するように。言葉のわからない礼拝でも、主から特別な恵みを受けるように。木下師の地域で中国語礼拝を始められるように。
2. クリスマス集会のために。相応しい、中国語を母国語とする講師が与えられるように。みんなで良き準備が出来るように。


「在外邦人伝道の同労者たち その二」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

 祈りの友の皆さまの忠実なとりなしに支えられて、OMFディアスポラ伝道部の働き(世界中に散らされた東アジア人を対象とする)が続けられていることを主に感謝します。祈り手のお一人お一人に主が豊かにお報い下さいますように。
 昨年九月に札幌で開催された、第五回日本伝道会議の関連で、今年九月六〜七日に名古屋でJEA宣教フォーラムが行なわれ、その中のディアスポラ宣教分科会で奉仕させていただきました。東京から名古屋へ、一日だけの日帰り参加でしたが、まずは会場の在日大韓基督教会名古屋教会に感銘を受けました。JR名古屋駅から徒歩七分という便利な地にある立派なビルディング。この地で力強く教会形成をされている韓国人兄姉に励まされるような思いでした。このディアスポラ宣教分科会のためには、多くの兄姉が長い期間準備され、世界各地の在外邦人伝道、そして日本における外国人伝道の様子をお伝えした、その中に加えていただくことができました。私はOMFディアスポラ伝道のDVDを見ていただき、小冊子「帰国者クリスチャンを理解するために」をご紹介することができました。準備の段階から、東海地区の働きについて教えていただけるようにと備えてきたのが実を結び、現地で長きにわたって外国人伝道に携わって来られた証しや報告、また帰国者クリスチャンが堅実に教会形成に携わっておられる様子を伺い、大変励まされました。
 先月号に引き続き、OMFディアスポラ伝道部で、在外邦人伝道に従事するOMF宣教師を紹介させていただきます。
 ドイツ。マーコス&コニー・ナイツル師、フランクフルト日本語教会。田辺正隆牧師と共に教会の奉仕を担っています。マンハイム、ハイデルベルグでの伝道、スポーツ・ミニストリー、トレードフェア(展示市)ミニストリーにも出かけ、文書伝道を積極的に展開。(1)ハイデルベルグでの集会が始まりました。主の導きが与えられるように。(2)ドイツ教会五つを共同牧会しています。忙しい奉仕で、時間の使い方に主の知恵が与えられるように。(3)来年五月、ドイツ福音同盟がディアスポラ伝道に焦点を当てた大会を準備しています。ドイツOMFが良い貢献ができるように。
 オーストラリア。サイモン&メグ・クリテル師、メルボルン日本語教会。昨年着任した土平師と共に、教会形成、日本人伝道が進められています。クリテル夫妻は英語教室、婦人の集い、母と子の集いを通して多くの未信者と関わっています。(1)未信者日本人を主がとらえて下さるように。(2)この集会から帰国した方々が、日本でもクリスチャンの交わりにつながるように。そのために適切なお手伝いができるように。

【祈りの課題】
1. 10月3〜9日にシンガポールで行なわれた、ディアスポラ伝道部リーダーシップ会議で決められた事柄を、それぞれのリーダーが担い進めますように。
2. 10月22〜23日に行なわれた「ブリッジビルダー一泊修養会」(在欧日本人宣教会主催)に集められた者達が、教会と帰国者をつなげるという橋渡し役の務めを日本各地で担い進めますように。


「福音の通路」
カンボジア 小川文子

左からチョー家、ポーター家、ドリーナ、レベッカ、小川師  ニャックルアン(NL)での生活が順調に始められたことを主に感謝します。ホームステイなので家族の中にすぽっと身を置けばよく、スムーズに働きを始めることができました。ステイ先のご家族、チームや教会の方々との関係も守られ、お祈りに心から感謝しています。
 NLは都心に近い田舎なので、多くの訪問客や短期宣教チームが来る場所でもあります。すでに二つのチームと共に過ごさせて頂きました。一つは日韓合同のCGNTVチーム、前月祈って頂いたヌーンちゃんの救いの瞬間に立ち会うことが出来ました。さらに帰国する直前に、五日間行動を共にしていた運転手さんがイエス様を受け入れることに。その時はまさに必死でそんな余裕もなかったのですが、後で思い起こすと、一人が韓国語で語り、それを一人が日本語にし、それをクメール語にし、あの時まさに私たちは「福音の通路」とされていたなぁと思いました。誰か一人でも届かず、誰が欠けても届かなかった。一人では繋がらないものも、みんなが繋げられて通路とされる。チームの力を感じました。
CGNチームと運転手ハイさん シンガポールチームの英語教室に集った大勢の若者  もう一つはシンガポールからのチームで、毎年来て下さっているそうです。一週間共に行動していたので彼らが帰る時は「あれ、一緒に行かないの?」とからかわれたほどでした。彼らが残していってくれた新来者と連絡を取ったりしながら、私はここにずっといる長期の働き人になるのだなぁと、感謝と共に実感しました。多くの素晴らしいみ業が起こるこの地で、愛するカンボジアの人々のそばにいられることを嬉しく思います。皆様のお祈りに支えられて、日々守られていることを心より感謝しつつ。
訓練会に参加した教会員たち
【祈りの課題】
1. ホームステイが終わり、11月から女性宣教師3人で暮らし始めています。盗難や事故、病気から守られ、祈りあえるよい交わりが持てますように。
2. チョー夫妻が一時帰国したので、11月からは新しい宣教師たちのみのチームになっています。頼る人がいなくなった弱さの中、チームと教会が霊的な攻撃から守られますように。


「ユニークな日本人達」
日本 菅家庄一郎、容子

ユニークな日本人達?  九月二七日〜三〇日まで軽井沢において、帰国中の宣教師と日本で働く宣教師との研修会を行いました。事務の黒澤さんも参加して下さいました。宣教師とは実にユニークな人達だということを再確認しました。宣教活動をしていくとユニークな人格になっていくのか、元々そういう特徴のある人が宣教師になるのか考えさせられます。
 「板についてきた」というべきところを「板にはまってきた」と言う人がいます。「はばにする」(名古屋弁で村八分にするの意)が標準語だと思って、どうして通じないのか悩む人もあります。食卓の会話はだれもが「次は自分が話すぞー」と待ち構えています。軽井沢の見知らぬ旅行客にも自由に話しかけていきます。カレーにはバナナも入ります。ユーモアのセンスは皆抜群で、笑いが絶えません。
 宣教師が異文化で生活をしていくと、コミュニケーション能力が高まります。表情が豊かになり、言葉だけでなく、身振り手振り体全体でコミュニケーションをするようになります。日本人はどちらかというと、感情を抑え言葉も少なめ、相手に行間を読んでもらうような表現が多いなあと改めて思いました。
 どう見ても日本人には見えない宣教師達が教会訪問をしています。受け入れて下さっている諸教会の皆様、本当にありがとうございます。「日本人らしくないな」と思われたら、それだけ宣教地の人になりつつあるのだと思って下さい。(庄一郎)
皆さん、お祈りありがとうございます(母教会深川キリスト教会にて)  療養のため休職中の西村師を故郷の長門に訪ねました。そこは信恵さんの自慢通り、本当に美しいところでした。朝「ピュルーン、ピュルーン」と聞こえてくるのはとんびの声。家の前に広がる田んぼは刈り入れるばかりに色づき、そのさなかに鷺が真っ白に浮かんで見えます。海は澄んでいて、魚が沢山見えました。都会育ちの私にはすべてが新鮮でした。信恵さんのお母様と弟さんが山へ、海へ、洞へ、カルスト台地へ、棚田へと案内してくださり、夜は毎晩温泉三昧(!)。道々沢山のお証を聞かせてくださいました。宣教師に導かれ信仰が与えられたこと、金曜夜に持たれた信徒聖書学校で学んだこと、日本の教会史の学びに長崎などに皆で行った時の楽しさ、そして同じく宣教師に導かれたご主人との結婚のいきさつなど話は尽きません。かつてはそこで礼拝していたというお部屋に泊めていただき、色々お話を伺うにつけ、私の実家とあまりに良く似ていて驚きました。半世紀ほど前、山口でも大阪でもイエス様の救いを経験した個人、夫婦、家族の歩みの中に同じものを見て、同じ神様だ!やっぱり神様はおられる!と思いました。
下関祈り会の皆さん  下関ではOMF祈り会に参加することが出来ました。信恵さんを子供の時から良く知っており、その歩みを共にしてきた兄姉とお会いし、共に祈ることが出来、とても励まされました。アメリカの兄弟団(けいていだん)の宣教師によって救いに導かれ、訓練された方々(信恵さんのご両親の世代)、その方々によって導かれた世代の混じる祈り会に共に連なりながら、私は信恵さんの奉仕するニャックルアンはじめカンボジアの教会でも、一世代後にはこのようなグループが生まれ、宣教の働きを担っているのではないか、と感じました。宣教地でなされている開拓の働きの明日の姿を、山口県で見せていただいた思いでした。
西村師家にて、ご家族と第2のお母さん(?)栗屋姉と  西村師は療養に専念しておられ、ゆっくりですが回復に向っています。皆様のお祈りを心から感謝しておられます。私も感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1. 菅家師夫妻は様々な教会で奉仕をさせていただいています。聖書の御言葉を忠実に解き明かし、宣教の現状・必要について的確な情報を提供できますように。日本の教会が目をアジアに向けることができますように。
2. OMF人材育成チームのリーダーとして新しくハーレー師夫妻(元OMF総裁)が選ばれました。OMF内の人材育成のためのプログラムが聖書的で実際的なもの、そして宣教地のワーカーの必要に合うものへと発展していきますように。


「有澤家の子供たち4」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ


物語を3人で朗読。作者の壇兄は右  教会訪問の際に祈っていただいている有澤家の三男、壇(ダン)。「僕は神様を信じていなかったら、自殺か、自暴自棄になり廃人同様になっていたと思う」街を歩いていて、少年ギャング達が暴れているのを見かけた時、覚せい剤中毒者とすれ違った時、道端でのた打ち回っている若者を見かけた時、壇が語ってくれた。母子家庭の長男で下に二人の妹がいる。森で草の根を食べて飢えをしのいだこともあった。
 「三歳の頃だったと思う。あんな山奥の村に宣教師が来て、小汚い暴れん坊の僕を抱き上げて、しっかりと抱いて祈ってくれた。とても暖かかった。あのぬくもりは忘れられない。僕には天のお父さんがいる。」
 街のキリスト教系の孤児院兼生徒寮で成長し、教育を受け、クリスチャンになったのは母親がクリスチャンになったのと同じ頃。その寮からの支援で神学校へ。卒業後出身の生徒寮へ職員として戻り、子供達、青年達のよき相談相手、お兄さんとして働いていた。
 「ミェン語福音ラジオ放送の担当者が、修養会で証をしましたよね。タイ以外の国でも僕たちの同胞がラジオを聞いて神様を信じている。あの迫害の中で。僕は涙が出て止まらなかった。ミェン族のために働きたいとはっきり思いました。」
 というわけで、何の生活の保障もされていないミェン語識字教育プロジェクトを助けるために、生活の保障がされている生徒寮の仕事を辞めて我家に飛び込んで来たのでした。(たまみ)
 「外から帰国して見ると日本の教会はどのように見えますか?」とよく尋ねられます。十年くらいの間は印象に基づいてお答えしていました。今は私の先輩世代の牧師の方々と後輩に当たる先生がたから質問される機会が多くなり、もはやいい加減な答えでは無責任だと思うようになりました。
 今月は、東南アジアの教会と比べて目立つ日本の教会の長所を挙げて見ましょう。(1)何事にも真摯である。(2)礼拝前に厳かな静まりの時がある。(3)組織がガッチリ、週報がキチッとしている。(4)コツコツと忍耐強く継続する。(5)聖書を日本語で読む基礎学力がある。(6)理知的である。(7)牧師が一生懸命である。(8)牧会がきめ細かい。(9)二〇〜三〇人の教会員で牧師を経済的に支えることができる。(10)会堂掃除が完璧で全てがきれい。他にもまだまだ沢山あります。
 十一月は関西と中国地方にお伺いしています。よろしくお願いします。(達朗)

【祈りの課題】
1. 宣教に興味のある人、以前タイに来たことがある人たちと再会の機会が与えられて感謝。その中から具体的な準備を着実に進め、宣教師になる人が起こされるように。
2. 12月末までに言語学会に提出するミェン語に関する論文を完成させることができるように。ミェンの人々に本当に役立つ論文を書くことができるように。

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