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2012年2月号  page1  page2


「元気な学生ボランティア達」
タイ 坂本朋子

屋台のおじさんと仲良しになったロビン兄(右)とアレックス兄(左)  寒さが一段と厳しい時期だと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。皆様のお祈りに心から感謝いたします。
 二〇一一年、私たちのチームでは三つの短期宣教チームと二人のボランティアを受け入れました。宣教地では長期で働く宣教師が、このように短期でボランティアとしてやって来るワーカーと一緒に働く機会がよくあります。そして、そのような短期のボランティアの中から、宣教への召しを受けて長期で働く人々が起こされる場合もあります。私も初めは短期のボランティアでタイに行って、後に長期で働く決心が与えられた一人です。今回は、十二月に約一カ月間ボランティアとして来てくれた、シンガポールとマレーシアの在豪留学生六名のグループから、ロビン兄の証を紹介させていただきたいと思います。
 「私はオーストラリアの大学で学んでいるクリスチャン留学生の会(OCF)に所属しています。今回OCFのメンバー数名と共に、十二月中タイのランパーンにおける働きに参加させていただきました。このための特別プログラムを用意せず、OMFランパーンチームが普段行っている働きを私たちがお手伝いするという形で参加しました。そのことによって、宣教師の日常生活や現状を間近で見ることが出来ました。
 様々な働きに参加しましたが、例えば週に二回、私たちは宣教師と一緒にタマサート大学での英語プログラムに参加し、学生たちや教授に対して証もすることができました。私にとって一番印象深かった体験は、お寺に行き、そこで子どもたちに聖書の話しや賛美を通して英語を教えることでした。ある時には修行僧の少年もプログラムに参加してくれました。このように、みことばの種が幼い子どもたちの心に蒔かれているのを見ることは大きな喜びでした。
 ランパーンは食べ物がとても美味しいため、沢山食べて体重も増えてしまいましたが、その代わりに屋台のおじさんやおばさんといつの間にか仲良くなっていました。私はタイ語がほとんど話せませんでしたが、こうして新たな友情を地域の人々と築くこともできました。私たちがランパーンを去った後も、この人々がライトハウスの宣教師達と繋がり続けるように祈ります。
 私たちそれぞれにとってこの宣教旅行は実りあるものとなり、皆ランパーンを離れたくない気持ちで一杯です。この経験を通して、収穫は多いが働き手が少ないことを思わされ、宣教の働きに、より積極的に関わっていきたいという願いが与えられました。神様がこのような素晴らしい機会を与えて下さったことに感謝しています。そして私たちを受け入れ、色々と面倒を見て下さったランパーンチームにも感謝しています。」
 OCF学生チームは、二〇一〇年もランパーンに来てくれました。今の日本の学生はあまり海外に行きたがらないと聞いています。OCF学生チームのように積極的に行動するアジアの学生に見習い、日本の学生もどんどん外の世界、海外宣教の現場を見に行って欲しいと願っています。

【祈りの課題】
1.OCF学生チームや今まで短期宣教プログラムに参加した人々の中から、将来長期で宣教の働きをする人々が起こされますように。
2.2月末頃からファドーラ姉(シンガポール人)とハンナ姉(アメリカ人)の二人のボランティアが私たちのチームに参加します。タイでの生活とチームに早く馴染むことができるようにお祈りください。


「励まして下さる主」
日本 木下理恵子

 神様は私たちを本当によく見ておられ、励まして下さるお方、そして祈りを聞いて下さるお方と改めて実感しています。
 先月のニュースレターに書いた、とてもまじめに信仰生活を送り、証ししている姉妹、お母様と弟さんご一家の五人全員がクリスマス礼拝に来ました。「教会に誘っても来ない。無理だよ。」と言っていましたが、去年の最後の日曜日、神様から姉妹への大きなプレゼントでした。まじめにクリスチャン生活を送っているのを、「よーく知っているよ」と主が姉妹にニッコリ笑いかけている様でした。
 先月の祈りの課題でお願いした台湾活水泉の祈祷課題、禁酒センターから萬華に帰ってきてしまった兄弟は、その後すぐに非常に後悔して、また禁酒センターに戻れるよう申請中だそうです。結果を待つ間、萬華でホームレス生活をしつつ、一生懸命アルコールと戦っているそうです。お祈りどうもありがとうございました。この兄弟が早くまた禁酒センターに戻れて禁酒できるように、それまでの間、希望を持って自制して過ごせるようにお祈り下さい。
 活水泉からの祈りの手紙が来るたびに、呉師は大変な中よくやっているなと思わされます。活水泉で主を信じ、社会復帰をしようとしているホームレスの兄弟たち、清掃の仕事が多いのですが、上司がわざとお給料を支払わず、別の会社に変わったら、今度は同じ班の班長がこの兄弟の給料を勝手に使い、「前科があるんだろ。ここで働けるか辞めさせられるかは俺次第。」激怒した兄弟はこの班長を殴ってしまいました。そうした兄弟たちが自分で家賃を払えるまで活水泉で負担しながら、一緒に祈り、何とかあきらめずに社会復帰ができるよう、励まし寄り添っています。
 活水泉では、公園にいるホームレスの人たちを定期的に訪問して、聖書の話をしたり一緒に祈ったりしています。呉師はその時に、ホームレスやアル中の兄弟たちを一緒に連れて行き、共に証しし伝道するようにしています。こうした兄弟たちの普段の生活を知っている、また一緒にお酒を飲んでいる人たちは「お酒一本持ってきたら、あんたのイエスを信じてもいいよ」と野次ったりします。何も言い返せず恥ずかしい思いをする兄弟たち。その恥ずかしさが、そこから変わる動機になる様祈りつつ、又、まだそこまで行っていなくても、今証しし伝道する様励ましたりしています。なかなか直ぐにお酒を断ち切ったり、社会復帰したりする結果が見られない中、謙遜に忠実に、忍耐を持って奉仕を続けている呉師のため、活水泉のため、そこの仲間たちのため、引き続きお祈り下さると感謝です。

【祈りの課題】
1.真面目に信仰生活を送っている中国人姉妹のご家族の救いのために。クリスマス礼拝に家族全員来て下さり感謝。求道の心が与えられ、礼拝や集会に来て下さるように。
2.活水泉の呉師のために。なかなか禁酒や社会復帰といった結果が見えない中、上よりの忍耐と力、導きが与えられ奉仕を続けていけますように。奉仕が用いられ、実を結びますように。禁酒、社会復帰する兄弟が起こされますように。


「帰国者クリスマス会」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

帰国者クリスマス会(永福南キリスト教会)  クリスマス・デイが聖日、そして元日が聖日というのは、こんなにも清々しく気持ちの良いものかと感謝しています。私達夫婦が奉仕する教会では、例年はイブ礼拝が終わると次聖日に備えてクリスマスの飾りを片付けることとなり、大変残念に感じます。イギリスで奉仕していた際、一二月二五日を第一日として、一二日間クリスマスのお祝いをするのに慣れてしまったようです。元旦礼拝が聖日礼拝になる、というのは出席者にとっても来易かったようです。
 一二月三日に行なわれた帰国者クリスマス会(在欧日本人宣教会主催)は、例年より多く三一名の参加と、大変祝されました。お祈りありがとうございました。鎌田新師が青森から来られ御言葉を語って下さいました。<青森・岩手・秋田の三県を中心に、地域に根差した帰国者の働きが進められています。リターニー・イン・みちのく(RIM)と言います。興味のある方は、ANRCサイトの地域集会の項目をご覧いただくとさらに情報が載っています。>モスクワ日本語教会からの帰国者姉妹方が、美しく力強い賛美をして下さり、心が主に引き上げられていきました。姉妹方は、お茶の水で定期的に集まって賛美と祈りの時を持っておられるとのことです。この姉妹方の関係者に加え、ミュンヘンに遣わされている安藤師関係の方々の参加もありました。このような帰国者の集まりの目的の一つは、まだ教会が定まっていない方が、御心の教会に導かれるような出会いが与えられるように、ということです。十年前に海外で受洗して帰国したが、夫の反対のために教会に集えない、という方(Aさん)がおられました。この場所で複数の方々と交わることができ、日曜は無理でも週日の集いにとお誘いがありました。海外では、教会や集会に喜んで集えたが、帰国後はそうできない状況にある方が少なくありません。Aさんがキリスト者の交わりに導かれるように、似たような状況にある方々が主の家族の交わりに入れられるように、お祈りいただけると幸いです。

【祈りの課題】
1.12月27日〜1月1日アメリカで日本人対象のエクィッパー・カンファレンス(ec)が恵みの内に行なわれました。ecは海外でキリストに出会った日本人クリスチャンたちを、キリストによって遣わされる者として、日本に帰国する前に整える(エペソ4:12)ことを目的とした5泊6日のキャンプです。参加者が帰国後も、主と主の民と共に歩み続けられますように。
2.2月24〜26日、イギリスで中国人対象の帰国者大会が行なわれます。奉仕者が整えられて用いられますように。出席する帰国者クリスチャンが主の励まし、およびふさわしい訓練を受けることができますように。


「ぶた、豚…ブタッ!」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

結婚式でもクリスマスでもミェン族は豚肉料理  昨年暮れはクリスマスカードをありがとうございました。中に、何人かの方から、ミェン族教会でのクリスマスはどんな様子ですか、というご質問をいただきました。
 ミェン族教会の場合は、十二月に入ると、第一週の土、日からクリスマス集会・礼拝が始まり、年によっては三十一日まであります。ミェン族の正月は日本で言う旧正月の時なので、一月一日に元旦礼拝というのはありません。
 他の村々のミェン族教会を招いて、大勢の人たちと盛大にクリスマスをお祝いします。それぞれの教会を教会単位で訪問し合い、お互いを励まし親交を深めるという目的もあります。毎週土、日はどこかのミェン族教会へ車を連ねてクリスマス礼拝巡りです。訪問した先々で、それぞれの教会と教会学校の子供たちが特別賛美・劇・ダンスなどを捧げます。それぞれの教会が特別説教者を招待します。夜は他教会には出かけず、自分の村でキャロリング。子供・青年たちがゾロゾロと教会員宅を全て訪問し、玄関先で讃美歌を捧げます。
 昨年主人はタンマジャーリク教会に加えて、謹慎処分中牧師の代行説教もすることになり、二十四日、二十五日の両日に渡って収穫感謝礼拝(早朝)、二つのクリスマス礼拝(午前・夜)、日曜礼拝の四つの礼拝説教を二県でしました。
 礼拝後はミェン族料理に舌鼓です。豚肉料理のオンパレード。豚角煮、ミートボールスープ、ミンチの卵焼き包み、豚肉をお茶の葉で包んで揚げたもの、沖縄のミミガーに良く似た豚耳サラダ、チャーシューと塩煎りピーナッツ、もつの生姜野菜炒め。そして大きな蒸し魚、春雨サラダが加わり、十一月に収穫した新米の蒸しご飯で食が進みます。この食事会には村長、自治体の地区委員、村人全員に声をかけます。食後、子供達のプログラムでお開きとなります。昨年も、しっかり食べ過ぎてしまいました。 (たまみ)
 大学のミェン語識字教育サークルの元会長だった青年(十一年九月号参照)の、教会員としての懲戒処分期間は一年の予定だった。聖書的処分は、真の悔い改めと、その証拠である聖霊の実の結実を確認することが不可欠だ。
 彼の場合、神様の哀れみと恵みにより、悔い改めの実が顕著だった。「その人にとっては、すでに多数の人から受けたあの処罰で十分ですから、あなたがたは、むしろ、その人を赦し、慰めてあげなさい」とある。
 役員会は、彼の様子をよく検査して、「あまりにも深い悲しみに押しつぶされてしまう」ことがないように七ヵ月の処分で十分とした。クリスマス礼拝で赦しを宣言し、聖餐式へ招き、教会員全員が握手やハグをして「その人に対する愛を確認」し、一同、キリストが与えてくださった罪の赦しの完全性を称えた。そして豚料理をたらふく食べた。(達朗)

【祈りの課題】
1.1月の超教派のミェン族牧師研修会で再献身した働き人たちが、3月〜4月に移動します。ナイオーン師・メイセン師夫妻はナーン県の手薄な地区へ移動し半自給伝道へ。また彼らの後任になるため、保育所を辞任することを考えている未亡人ムワンツォウ姉のためお祈りください。
2.タンマジャーリク教会のインターン神学生貴兄が、2月末パヤオ聖書神学校に戻ってのち、教会に子供、青年を導く人が与えられますように。

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