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2012年4月号  page1  page2


「地平線を越えて」
OMF国際本部 宣教啓発動員部門ディレクター ジョン・フラー師

チリの教会にて  サンティアゴのサン・クリストバルの丘に立つと、眼下には雪を頂いたアンデス山脈を背景に、チリの大地が広がっています。サン・クリストバルの丘には、巨大な聖母マリア像と古いスペイン風の教会もあり、有名な観光スポットです。私の隣の席でデザートを注文していた夫婦がフィリピン人だったこともあり、かつてフィリピンで主に仕えていた私にとって、目の前の景色はフィリピンとだぶって見えました。ニューヨークから来たというこのフィリピン人夫妻と私はその後おしゃべりを始め、お互いの「故郷」で共通に知っている様々な場所のことで話に花が咲きました。こうして突然、ペルーにいながらも私にはアジアがそう遠くないように思えてきました。実際、中南米の多くの場所ではまさにその通りなのです。砂浜に立って西の方向を眺めれば、東アジアと私の間に横たわるのは海だけです。 自国の生産業のために天然資源の開発をまかされて、中南米に来ている東アジア人達は、まさにそのような感覚を持っているのでしょう。
 OMFの働きも世界的に広がりつつあります。この新しい働きを私たちはニュー・ホライズン(新たな地平線)と呼んでいます。昨年からはヨーロッパ諸国のOMF派遣国の責任者からの要請を受けて、ギド・ブラスチ師が東欧と北欧諸国で海外宣教への働きを起こすための可能性を探っています。OMFと北欧諸国とのつながりは、一八八九年にハドソン・テーラー師がスカンジナビア半島を訪問した時に遡ります。一月にはブラスチ師と私がスウェーデン、ノルウェー、フィンランド各国の宣教団体や諸教会のリーダー達と会い、彼らが東アジア人への宣教にどのような関心を持っているかを調べます。ブラスチ師はハンガリーのブタペストを訪れ、そこに事務所を置いて活動している宣教団体とも話し合います。ブタペストは聞くところによると物価も安く、タイのチェンマイのようにその地域一帯への宣教活動の中心地点になりえる場所、とのことです。
様々な国々からさらに多くの青年達が世界宣教に立ち上がるようお祈り下さい  誰とどのようにパートナーシップを結ぶべきか、今も調査と検討を重ねていますが、同時に主がドアを開かれる所ならば、私たちは常に前向きに進んでいきたいと願っています。ジム・ネスビット師が母国の南アフリカでの働きに加え、このニュー・ホライズンの経理担当となったことを感謝しています。ネスビット師夫妻は宣教師として日本で長年仕え、引退した現在は、OMF南アフリカ経理担当として良い働きをしています。又、日本からは佐味湖幸宣教師が宣教啓発動員チームに加わり、南アフリカや新しい国々から派遣される宣教師候補者の窓口となります。佐味師はフィリピンで開拓伝道と教師をしつつ主に仕え、日本では宣教啓発動員の働きと短期宣教師派遣のコーディネーターとして働いてこられました。その幅広い経験を新たな任務に生かしてくれることでしょう。
 この新たな地平線を前に、私たちは主を見上げています。今後の歩みの上に主からの知恵が与えられるようお祈り下さい。

タイで主に仕えているブラジル人OMF宣教師 中南米に滞在しながら  ロイ・マーレー師(中南米コーディネーター)
 最近、ジョン・フラー師と私は中南米を訪れ、飛行機やバスを乗り継ぎながら、ブラジル、チリ、ペルー各国の様々な宣教団体や教会、家庭を訪れ、東アジアの霊的必要を分かち合いました。
 既に働き人を送っている団体や、これから送りたいと願っている人々に出会うことができました。
 あるブラジル人の夫妻は、アジアに宣教師として遣わされるべく既に準備を始めています。彼らの家に泊まらせて頂いて、私はぜひ彼らに同じチームで共に働いてほしいと思いました。皆さんも彼らにお会いになったら、きっとそう思うような人たちです!私たちと共に東アジア人のために労する中南米出身者の宣教師が多く起こされることを願っています。そのために私たちは、そうした人材を見出して派遣することができる地元の宣教団体と協力関係を持ちたいのです。
 今までは中南米を訪れ、特定の会議に出席し、そこでさらに多くの人々と分刻みのスケジュールで面会してきました。しかし今年一月からは全く変わりました。外国から来て予定した会議にただ飛び込むのではなく、場所を変えつつも中南米に滞在するのです。私の主な働きは現地で日々人々とつながりを持ち、教会の活動に関わり、教会や宣教団体のリーダー達と時間を持ち、信頼関係を築き、東アジアについてのOMFが持つビジョンをより深く伝えていくことです。
 主が中南米からご自身の器を起こして下さるようにお祈り下さい。又、一つの地域にどれくらいの期間滞在するべきか、そして次はどこに行くべきか、よき決断をすることができますように。宿泊場所が一つのポイントですが、もしゲストホームやホテルではなく、土地の人の家に泊まれるならば、滞在期間をより有効に用いることができるでしょう。一月から三月まではパナマ、ベネズェラなどに滞在します。その後の歩みは未定ですが、主の導きのためにお祈り下さい。


「新しい歩み」
日本 西村信恵

佐味師から新たな働きのバトンタッチ  皆様、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。ニュースレターを書くのも二年ぶりになります。二〇〇九年末に第二期目を少し早めに終えて帰国し、「繊維筋痛症」という診断を受け休職させていただいておりました。その間にも多くの方の祈りと支え、また、お手紙などを頂き、どれだけ励まされたか分かりません。本当にありがとうございました。母教会でも、そのままの私を受け入れていただき、理解ある環境の中でゆっくり療養できたことは本当に感謝なことでした。主な症状である腕の痛みや疲れもだいぶ和らいできています。
 去年八月にはカンボジアのニャックルアンを訪問する機会も与えられ、荷物の整理、また、いったん皆さんにきちんとお別れを言う機会も与えられました。その時には、成長した一人ひとりと会うこともでき、主にある家族として本当にうれしく思いました。
 一年前くらいに「二〇一二年四月から、佐味師が今しておられる「主事」としての働きを引き継ぐのはどうですか。」と、OMF日本委員会より打診があり、お祈りしておりました。その時は、体調もまだまだで、無理なのではないかな、という思いもありました。でも十一月のある日、散歩に出かけた川べりで神様に「そろそろ、行きましょうか。」と問いかけられ、そろそろ一緒にまた歩み始めましょう、というメッセージとして心にしっくりきました。それから菅家師のほうにお返事をしたのですが、その後神様からの平安が与えられ、また、その奉仕に対する心が与えられ、新しい奉仕に向けて準備とお祈りを始めているところです。新しい年には「強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために全力を尽くそう。主はみこころにかなうことをされる。」第二サムエル記十章一二節が与えられ、とりあえず、祈りつつ奉仕を始める中、神様がやるべきことを教えてくださり、みこころにかなうことをされるという思いが与えられています。
 四月から福岡を拠点に、宣教に興味のある方、宣教師として海外に行こうと考えておられる方の支えや、OMF宣教祈祷会を励ます等の奉仕をしていきます。皆様にはまた、新たな歩みを祈りとともに一緒に歩んでいただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。

【祈りの課題】
1.体調が守られて、新しい奉仕に早くなれるようにお祈りください。
2.4月17日に新しい住居に引越しをします。スムーズな引越しと、必要が満たされるようにお祈りください。


「あの方が言われることを、何でも」
日本 菅家庄一郎、容子

日本大学KGK合宿にて  ご主人と会話がなくなって久しい姉妹とご家族のことを祈っていたが、主の時が訪れた。ご主人の口が開いたのだ。出てきた言葉は、思いもかけないことだった。自分では気がつかないこと。今姉妹は、全身全霊でその言葉に従おうとしている。神様が祈りに答えてくださったことを感謝すると同時に、私にも主はチャレンジを与えてくださっている。「あの方が言われることを、何でもしてあげてください。」カナの婚礼の際、マリヤが手伝いの人たちに言う言葉だ。マリヤは「ぶどう酒がありません。」と問題をイエスのところに持って行った。「わたしの時はまだ来ていません。」と言われるイエスが、しかし必ず働いて下さる、とマリヤは信じ、主を待ち望む。手伝いの者たちは、イエスに言われた通り水瓶に水を満たし、言われた通り世話役のところに持って行くと水はぶどう酒に変わっていた。言われた通りにする、簡単なようでなかなか出来ない。自分の考えややり方の方がいいと思いやすい。はい、と答えて後回しにして忘れやすい。神様には神様の方法と時がある。それを信じ待ち望むか、自分のやり方を通すのではなく、言われた通りに従うか。
 この一か月を振り返り、もう一つ教えられたことは主の熱心だ。悔い改め主に立ち返るようイスラエルに預言者を繰り返し送られる主。一人の人を救い、その家族を救いに導くために、時に無理があると思えるような不思議な導き方をされる主。大丈夫、主は先だって下さる。御子をさえ惜しまず与えて下さった主は、熱心に、積極的に、主導権をもってことを動かされる。主よ、出しゃばることの多い私を赦し、信じ従うものとしてください、と祈らされた。皆様のお祈りを心から感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1.4月4〜6日まで久しぶりに家族4人で休暇をとります。よい休暇となりますように。
2.2月のOMF日本委員会で宣教師候補者として受け入れられたB姉のために。諸準備が整い、ふさわしい時に、主のみこころの地へ派遣されますように。


「人事異動」
タイ 坂本朋子

マンディサ師と一緒に行ってきたお寺のキッズクラブ  日本では春は卒業・入学シーズンで別れと出会いの季節ですが、ランパーンチームも今まさに新しい出会いと別れを経験しています。昨年もベッカー師家族がシンガポール国際本部へ移動したり、その前後も何人かの短期ボランティアが私たちのチームにやって来ては去っていきましたが、今回の「人事異動」はチーム編成をガラッと変えてしまうことになります。三家族から一家族のみになり、宣教師の子供たちが多い時で八人いたのが三人になり、その代わり独身者が三人になります。
 私個人としては、同じ独身者として最も親しくしていたマンディサ師が一時帰国してしまうことが一番の痛手です。バーンライ小学校の英語プログラムやお寺のキッズクラブをずっと一緒に行ってきた良き同労者であり、独身特有の悩みなどを個人的に分かち合うことができるばかりでなく、正直にお互いの弱点も指摘し合える良き友でした。マンディサ師は南アフリカ共和国の出身ですが、白人系の宣教師しかいなかった同国の中で、OMFでは唯一の黒人系民族出身の宣教師です。アジアとアフリカという違いはあっても、やはりネイティブ・アフリカ人としてのコミュニティー・人間関係重視の彼女の視点は、欧米人が多いチームの中では欠かせないものでした。色白の人や欧米人を好む傾向のあるタイ人の中で、彼女がどのように受け入れてもらえるか心配していましたが、彼女の明るくてフレンドリーな人柄は周りの人々を自然に引き付けました。マンディサ師は二年契約のアソシエイトとしてタイに来ましたが、やはり長期で奉仕したいという思いが与えられたため、いったん帰国しフルメンバーになる手続きをして、再びタイに戻ってくる予定です。
 もう一組三月末に一時帰国するのはパシアー師家族ですが、当初は八月頃に一時帰国の予定でしたが時期が少し早まりました。長男のルーカス君の言語療法のためにできるだけ早く帰国することになったのです。以前から母国語である英語の発音に問題があり、昨年末言語療法士からできるだけ早く本国で適切な言語療法を受けるべきとのアドバイスをもらいました。独身者とは違い、家族で宣教に来ている場合、子供たちの諸問題のために帰国せざるを得ない場合があります。
 そういうわけで、ランパーンチームはしばらくの間チョー師家族+私と、二人の短期ボランティアという構成になります。このような大きな変化に対して不安がないといったら嘘になりますが、主が全てのことを働かせて益としてくださると信じます。どうか私たちが主にあって一致を保つことができるように、そして私たちの弱さや足りなさの中に主が力を現してくださるようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.二組の宣教師がチームを去る中、今まで彼らの人間的な魅力でライトハウスに集っていた人々の心に、イエス・キリストご自身を求める思いが与えられますように。
2.ライトハウスに来ているジラさんはキリスト教に興味があるようですが、母親が村の霊媒師であるため自分はクリスチャンにはなれないと言います。彼女と彼女の家族に救いの御業が現されますように。

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