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2013年6月号  page1  page2


「OMF中国語機関誌」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江

 新緑が目に眩しく、命の力強さを伝えてくれる季節になりました。創造主を賛美します。お祈りに支えられ、この月も守られたことを感謝します。
 シンガポールに国際本部を持つOMFですが、East Asia Billions(略してEAB)という機関誌を発行しています。英語版は英米加豪など、各国で少しずつ違うバージョンを用いているようです。中国語版もあり、フォンOMF総裁夫人のジェニー師が、編集チームに加わって奉仕しています。日本では、日本委員会発行の宣教ニュースの巻頭言で、EABの記事を日本語に訳してお届けしています。
 ジェニー師から中国語版EABの原稿依頼があり、ディアスポラ伝道、特に帰国者に関して書かせていただきました。OMFディアスポラ伝道部の中で、働き人の人数が一番多いのは中国人を対象とした働きです。中国人の魂、それぞれが導かれる国も霊的な環境も違う、帰国して戻る地域もそこにある主の交わりもいろいろ、という中で効果的な帰国者フォロアップができるようにと知恵を尽くして働きを進めています。
 このような原稿依頼が来たのは二度目です。在外中国人伝道と在外邦人伝道はかなり違う事柄が多いので、何を書いたらいいのと困ってしまうのですが、「帰国者がどのような課題を持ち、どのように導かれていくか」について書いて欲しいということで、祈って示されたことを書きました。英語の原稿も自信が無いのですが、この場合は中国語に訳されて載りますので、細かい文法や、文体の統一性にあまり時間をかけずに済んで感謝です。
 内容は先月号でお伝えした、ロンドンで主に導かれたS姉妹についても触れました。英語環境で信仰を持たれる場合、そこに日本語によるインプットがあると、日本に戻った際の移行が比較的スムースになります。S姉妹の場合、現地の英語の教会が最初の接点、その教会が近くの日本語集会をよく知っていてすぐに繋げることができた、そしてS姉妹はしっかりと福音を受け留め、応答することができた、結果として英語の教会で受洗、と導かれました。二つの教会・集会がよく知り合っていて、互いに信頼関係があったのも大変幸いなことでした。このような連携プレーが用いられました。
 日本においても同じだと思わされます。英語環境で霊的な誕生と成長を経験した魂は、帰国後、英語礼拝に行くのが自然と感じられるでしょう。しばらくすると、家族や友人の伝道のためにも日本語の教会を探すことになるでしょう。この移行がスムースにいくように、教会間の連携プレーが進むようにと祈り願うことです。そのためにさらに労させていただきたいと思います。
 やはり先月号に書きましたエモーショナル・インテリジェンス(EI)=「心の知能指数」について、さらに導かれています。ここで大切になるアサーション(自己表現)に取り組む中、良い本に出会いました。「話すことが苦手な人のアサーション―どもる人とのワークショップの記録」(平木典子&伊藤伸二著)です。吃音者対象のワークショップの記録ですが、アサーションについて今まで読んだ本の中で一番分かり易かったです。このことも、主が喜ばれる人間関係に欠かすことができないと思わされています。

【祈りの課題】
1.6月24〜28日、日本フィールド・コンファレンスに参加し、小さな奉仕を担当します。海外から日本に来て主の召しを全うしておられる宣教師たちと良き交わりが与えられるように。奉仕が守られ用いられるように。
2.7月5〜6日、OMFディアスポラ伝道部、在外邦人伝道担当の宣教師で戦略会議を行ないます(イギリスにて)。この会議を導く、ケンプ部長および国際戦略コーディネーターである横山師の準備のためにお祈り下さい。


「青年、祭り、牧師就任」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

青年キャンプの分科会でミェン語かるた取り  四月のミェン族キリスト者青年キャンプのためお祈りくださりありがとうございました。約三百人が集まりました。今年は運営委員がミェン語とタイ語のバランスを保つと決めて行われました。主講師のタイ人はタイ語でメッセージ。分科会担当の主人を含むミェン族の講師たち全員がミェン語で奉仕しました。司会者も賛美チームもタイ語の歌で、ミェン語に訳されているものは必ず両方で歌い、二言語で聖書朗読をしました。圧巻は各グループのキャンプのテーマに沿った寸劇。全チーム、ミェン語で通しました。
 中でもとても励まされたことがあります。四、五年前に大学のミェン語識字教育サークルが、タイ語や英語からミェン語に訳した最近のプレイズソングが、やっとミェン族の若者たちの中に浸透し始めたのです。司会をした若手牧師達と青年会リーダー達自身に、そのことが顕著に現れていました。耳新しいミェン語による讃美歌が、ミェンの若者達に浸透していくには四、五年かかると分かりました。何度も何度も歌い続けて行くことで、彼ら自身が喜んでミェン語で歌い、神様を心からほめたたえることができるようです。私は忍耐と希望をもって若者たちを見守ることを教えられました。
 私たちは六月末、主人のミェン語文法研究二年目に入り、再びメルボルンへ向かいます。お祈りをありがとうございます。(たまみ)
ルワムジット教会のウワンフィム牧師とスジー夫人と生後二ヶ月のプレームスット(聖なる喜び)  ミェン族青年キャンプの後、頼まれていたミェン祭りの開会式のスピーチに行ってきました。立場はミェン語識字教育・愛好会(上記の大学サークルに学外の賛同者が加わった会)のアドバイザーということでした。タイ政府が少数民族言語保存と活性化の言語政策を草稿中であることを少数民族自身が知ってほしいこと、タイ社会でミェン族であることを恥ずかしがらないでほしいこと、英語の分かるミェン族はパーネル博士のミェン語辞書を手に入れてほしいこと、ミェン語とミェン族が滅びてほしくない、創造主の愛を知ってほしいことを語らせていただきました。
 その翌々日、牧師就任式の奉仕のため他県を訪問。私たち夫婦が以前奉仕していたルワムヂット村の教会が、ウワンフィム師夫妻を正式に牧師として招聘したのです。二年前神学校卒業と同時に結婚し奉仕を始めて以来、教会を離れた人たちが戻ってきたり、新しい人たちがバプテスマを受けたり、ミェン語識字教育を用いて奥の村々へ開拓伝道をしたりと、良い実を結んでいました。私たちが去り、引き継いだジェムエン師もチェンマイへ移動してから十年ほど無牧師の教会だったので、ウワンフィム師の就任は皆にとって大きな喜びでした。
 さて大学生の最終成績は、なんとか間に合ってオンラインで学部に提出できました。このクラスに十人くらいクリスチャンがいて、何人かは祈りの課題を送ってくれるようになりました。
 またパット君というミェン族の男子学生は、タンマジャーリク教会に毎週のように来てギター、キーボード、ドラムを中・高生たちに教えてくれるようになりました。メルボルンから帰ってすぐに、教会からドラムを教えるように頼まれ、昔採った杵柄を振るわなければならないか、と思ったのですが、彼に頼んでよかったです。教師・学生の関係以上の、共に教会に仕える交わりが持てました。このような数々の祝福を神様に感謝しています。(達朗)

【祈りの課題】
1.タンマジャーリク・ミェン教会の中・高生が成長し、音楽奉仕に励んでいることを感謝します。指導にあたるウークワン兄とメイスィオウ姉ご夫妻、パット兄のため祝福をお祈りください。また、6月から新学期になるパヤオ聖書神学校から奉仕神学生が遣わされてきますように。
2.6月28日タイを発ち、再び6ヶ月の予定でオーストラリアでのミェン語研究へ出かけます。留守の間タンマジャーリク教会が3人の信徒説教者の奉仕によって異端や偽教師から守られ、福音を積極的に伝えることができますように。


「コスタ・リカから台湾へ」
シンガポール 佐味湖幸

 「わたしはコスタ・リカに住むディアナ(中華系)です」というメールをもらったのは、今からちょうど一年前。昨年九月号の宣教ニュースに紹介したディアナさんが、中期の宣教師(二年間のインターンシップというプログラム)になる準備を終え、いよいよ新人宣教師のオリエンテーションコースのために、シンガポールに到着します。八月の時点で交わしたメールは百三十を超えると書きましたが、その後、コスタ・リカにあるフェデメックという宣教団体の候補者になり、訓練を受け、母教会から送り出される段取りをし、OMFとフェデメックが協力団体となる合意書にサインをし…長い道のりでした。交わしたメール(コスタ・リカ―シンガポール―台湾)は数え切れず、スカイプ(インターネット電話)での会話、ニュー・ホライゾンズのチームメイトによるコスタ・リカ訪問など、コミュニケーションもありとあらゆる手段を使って密に行ってきました。一人の働き人が送り出されるために、どれだけの労力と時間とお金がかけられるか、これは計り知れません。
 昨年十一月頃、彼女にボーイフレンドが出来たことを知りました。結婚も真剣に考えているようです。これはちょっとした事件でした。ディアナは彼と二年間も離れて台湾に行くつもりでしょうか?このようなケースを幾つか今までに見てきましたが、離れている間に結局破局を迎えることになったカップルを幾つか知っています。何度もこの事に関して話をし、祈ってきました。また、彼女は中華系の家庭出身です。家族の絆が驚くほど強く、ましてや家族はクリスチャンではありません。家族が快く送り出してくれるでしょうか?
 不思議なように、神様はこれら様々なことをクリアにして下さいました。彼はまだクリスチャンになったばかりですが、ディアナの宣教に対する、また台湾に対する思いをよく理解し、応援してくれています。実は彼の家族も台湾出身で、彼自身も六か月ほど台湾に行ったことがあり、ディアナが遭遇するであろう異文化経験をよく知っています。また、ディアナが台湾に行っている間、自分は夜間の聖書学校で学ぶことを決心しました。もしかしたら、将来二人で主の働きをするように導かれるかもしれません。心配した家族は両手を上げて喜んでくれ、経済的にも支援してくれることになりました。宣教については無理解ですが、娘が自分の故郷に行く決心をしたこと、母語である中国語を学ぼうとしていることが嬉しいようです。ディアナさんは六月三日に台湾に向かい、二年間奉仕します。青年たちの中で働きたいと願っています。主の守りと導きをお祈りください。

【祈りの課題】
1.5月の南米、南アフリカ訪問のためにお祈りを感謝します。引き続き、他の宣教団体と良い協力関係を持ち続けることができ、南米からさらに働き人がアジアに送られるようにお祈りください。
2.5月の新人宣教師オリエンテーションを終えて、2年の予定で台湾に向かうダイアナ・チュン姉(コスタリカ出身)が新しい環境に早く慣れて、主に用いられるように。

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