2013年7月号
page1
page2
「宣教支援の様々な方法」
ウェンディ・マーシャル師
宣教師をサポートするにはいろんな方法があります。人によってやりやすい、これなら自分にもできると思う方法は異なるでしょう。この中にそのようなものはあるでしょうか?
(ただし宣教の自由が認められていない国ならば、連絡の取り方は必ず確認する必要があります。)
★「あなたは覚えられていますよ」ということを伝える★
宣教師は自分が覚えられていることを知ると励まされます。普段遠く離れているだけに、そのことは具体的に伝えられ示してもらわないと、宣教師には分かりにくいのです。
●Eメールやフェイスブックはよい手段ですが、直筆の手紙や絵葉書はどうでしょうか?
●それぞれが忙しい生活をしている中で、電話やスカイプ(インターネット電話)は時間が取りにくいかもしれません。しかし実現したら特に励ましとなります。
●彼らのためにどんなことを祈っているかを伝えてあげて下さい。 I テサロニケ人への手紙でパウロはよい手本を示しています。ただ「祈っている」だけではなく、何を祈っているかを伝えているのです。
★近況を伝え、連絡網の中に宣教師を含める★
●リーダーの人事異動や方向性の変化など、教会の中で起きた主要な変化を常に知らせる。
●定期的な祈りのレターの配信のために、メール・連絡先の変更があったら宣教師に伝える。
●教会の住所録に宣教師も含め、教会の印刷物が届くようにする。
●教会の出来事を伝える。教会キャンプなどのイベント、洗礼式、誕生日、訃報、結婚式など。こうしたことを事前に知っていると、一時帰国して母教会に戻る際の心の準備がよりスムーズになります。
●宣教師に写真やパワーポイントなどのプレゼンテーション用の資料を送ってもらい、宣教集会や祈祷会で用いる。
●聖書の学び会や家庭集会の学びについて宣教師にアドバイスを求める。
★訪問する★
彼らは訪問を待っているでしょうか?一人か二人の教会員か教職者のチームが訪問してはどうでしょうか?その場合のヒントとして―
●宣教師にまず打診して下さい!お客を自分の家に迎えることが気楽にできる人もいれば、そうでない人もいます。訪問者に圧倒されてしまう場合もあります。
●宣教師が奉仕に忙しい場合や、又は訪問客を泊めるスペースがない場合もあるかもしれません。またどの時期なら訪問が可能かを相談して下さい。滞在期間についても配慮しましょう。
●経済的なことにも配慮が必要かもしれません。(連日宣教師の自宅で食事する場合など)
●宣教師へのおみやげを持って行ったり、宣教師から支援者へのおみやげを持ち帰るなどのために、自分の荷物はある程度軽めの方がよいかもしれません。
●宣教師夫妻が夜息抜きに出かけられるよう、子供たちを預かってあげるのも喜ばれるでしょう。
★暖かい贈り物★
贈り物、特にその人の必要を考えて用意した贈り物で愛を表わすことができます。相手を驚かす贈り物も素晴らしいものですが、宣教師に母国から何を持ってきてほしいかを尋ねて、それを含めるともっとよいでしょう。
★宣教師の家族への愛★
宣教師の母国にいる家族への配慮も、宣教師に対する教会の愛とサポートを示す方法の一つです。ある宣教師の父親は、教会が様々な形で愛と配慮を示し、教会の交わりへと招いた結果、主を信じました。
★宣教師が帰国した時★
宣教師の帰国時、又は宣教地へ再出発する際の実際的なケアはとてもありがたいものです。母国へ戻ってまだ店で食料品を買い物をする余裕もない時の買い物代行などもその一例でしょう。
★次はあなたの番です★
宣教師を支える方法はいろいろあり、他の人と同じことをしなければ、と思わなくともよいのです。しかし教会の指導者たちから始まると素晴らしいと思います。もし教会のリーダーたちが宣教に重荷を持っているならば、教会全体も宣教に心を向けていきやすくなることでしょう。
困難な時期を過ごしている人に対するあなたの配慮がどのように用いられたかは、天国へ行ってからでないとわからないかもしれません。宣教師は自分が教会から忘れられている、心に留められていないと考えてしまいがちです。しかし宣教師はたとえ離れていてもキリストのからだの一部―外国にいる手―なのです。 I コリント人への手紙十二・二五でパウロが述べているように「それは、からだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためです。」
「短期宣教からの導き」
日 本 西村信恵
四月の終わり、短期宣教師として東南アジアのI国に行かれていた松村栄恵さんが帰国されました。OMF短期宣教プログラムに参加される前は、アメリカ・アフリカ・イギリス・バングラデシュ・シンガポール、とさまざまな国を周り、主の働き、また聖書学校等を見てこられ、将来の導きについて祈りつつ旅をしてこられました。そして帰国後、福岡に来られた際にゆっくりお会いすることができました。I国の異教徒の中で宣教師がどのような働きをしているのか、普段知ることのできないその働きの内容を知ることができました。宣教の自由のないところでの忍耐のいる働きを祈りに覚えさせられるとともに、神様が働き人達を確かにその地に召し出され、用いておられることを思わされました。
松村さんは七月からシンガポールのDTCで学ばれる予定です。学びのために、またその後の導きのためにもどうぞお祈りください。松村栄恵さんの証は、OMFホームページ(http://www.hfj.com/omf/)の「あなたも参加できる宣教」というところに掲載されています。今まで短期宣教プログラムで参加された方々の証も各年ごとに掲載されていますのであわせてご覧下さい。この短期宣教プログラムを通られた方の中から、長期宣教へと導かれた方、神学校や教会奉仕に導かれた方と、神様のひとりひとりに対する導きは続いています。自分のできることで宣教師を手伝いたい、宣教地を訪問して主の働きを見てみたい、と思われる方はぜひお問い合わせください。
さて、私の引越しは五月二十日に無事終わりました。お祈りを感謝致します。別の沿線の駅に続く緑道があり、緑も多いところです。ベランダからは涼しい風が吹き、運動会の練習をしている学生達の声が聞こえてきます。ここで三人の素敵な姉妹達(そのうちの一人は過去に短期宣教プログラムに参加された方)と共に暮らしています。良い同居人・環境・住まいを主が備えてくださったことに感謝しています。ここから市川の事務所に通ったりしながら働きを続けていきます。新しい生活リズムに早く慣れるように、主から知恵が与えられて、働きを進めていくことができるようにお祈りください。
【祈りの課題】
1.これまでサーブ・アジア(短期宣教)プログラムを経験した方々が、主の導きに従って導かれて行きますように。今後の歩みのためにお祈りください。
2.7月22〜26日、バンコクにてサーブ・アジア(短期宣教)に派遣する働きについてのセミナーがあり、西村師が参加します。覚えてお祈りください。
「神を王としたコミュニティー」
日 本 菅家庄一郎、容子
五月七〜九日まで、OMFのメディカルアドバイザーの働きを担ってくださっている羽根田敏・やえ子先生ご夫妻を訪問しました。先生たちを訪問するのは、第一期を終え一時帰国した一九九九年以来、実に十四年ぶりでした。この間、先生ご夫妻は単独でネパールの田舎で四年間医療宣教師として奉仕され、その後二〇〇七年に帰国してから、やえ子先生の故郷で新しくクリニックを開くように導かれました。二〇一二年四月よりOMFメディカルアドバイザーの働きを再度引き受けてくださることになりました。
山を背景にさくらんぼと桃の果樹園に囲まれた病院の向かいには、『ベテスダの家』という素敵な建物があります。かつてジーンズショップを経営していた渡辺さんご夫妻が、息子さんとNPO法人ベテスダの理事として管理するこの家は、地域のお年寄りに健康増進のための体操を指導し、子供たちに走り方など運動を教えたり、あるいはネパールにいっておられたT宣教師がバレーを教えたりしており、日曜日にはここで集会を持っています。ベテスダの家の二階はゲストルームとなっていて、渡辺さんは宣教師がゆっくり休めるよう是非利用してください、と言ってくださり感動しました。 ベテスダの家の裏に渡辺さんのご自宅が建設中ですが、その一角には茶室をしつらえ、茶の湯に秘められた天国の意味を表したいと熱く語ってくださいました。近隣の方が自由に出入りできる雰囲気があります。若い方々に聖書を教えている久保田先生(奥様はやえ子先生の妹さん)ご夫妻のお家がその隣にありますし、楯岡の教会の坂本牧師も必要な助けを与えてくださっています。
羽根田先生はネパールに行って変わったことがあると言います。かつては毎晩のように聖書研究をして伝道していましたが、今では人々のニーズに答えることの大切さを感じているそうです。たとえば人が健康に生活できる寿命は七十二歳前後で、平均寿命は八十三歳くらい。ということは平均的に見て、人は死ぬ前の十一年程は、他の人の助けなしで生活ができないということになります。先生は高齢者が健康に老後を過ごすことができるための助けとなる体操教室を喜んでおられました。
このように地域の必要に答えながら、長い目でみた宣教の働きをチームでされているのを見て、主を崇めずにはいられませんでした。(庄一郎)
新しい羽根田クリニックは実に美しい場所だった。以前と同じように、クリニックの上には素晴らしいゲストルームが備えられていたが、その部屋が一番見晴らしのいいところに据えられているのが深く心に留まった。先生ご夫妻の人生のステージも変わっていた。二人の娘さんはともに医師となり、家族で主に従いつつ、それぞれの使命に邁進している。内科医のやえ子先生は、近くにある二つの老人介護施設の往診を担当し、年間百人を看取るという。「おくりびと」としての覚悟をもって、この地から離れられない。往診をしてくれるお医者さんはなかなかいないそうで、まさに地域になくてはならない存在だ。敏先生はネパールでの経験が大きかったのか、ますます解放され、また愛が深まっておられた。まさに思慮と技術、愛をもって人々に仕えるご夫妻だ。そして、その愛は特別に宣教師に注がれる。それはやえ子先生が信仰に導かれたのが、アン・フリーゼン先生というOMF宣教師によるところが大きい。フリーゼン先生を通して、宣教への熱い思いは羽根田先生ご夫妻や渡辺兄姉に、また次の世代に受け継がれている。本当に素晴らしい。ご夫妻の歩みには、主への恐れと深い感謝が満ちていた。
神様の監督のもと、実にユニークで自由な交わり、コミュニティーが生まれつつある。それは周りの人が加わりたい、と望まずにはおれないような空間だ。そして、それは地域の人々の必要にこたえ、仕える空間だ。神の臨在と祝福を経験する場所だ。神の国というのは、神様が王である領土、神の主権に従う人々の集まり。その地上での前味を味わうかのような思いだった。渡辺さんの茶室と日本庭園の完成が楽しみだ。その茶室、「葡萄の樹庵」というそうだ。(容子)
【祈りの課題】
1.庄一郎師は7月13〜15日までOCF(キリスト者留学生会)のキャンプで説教の奉仕をします。ふさわしい準備ができますように。
2.庄一郎師は7月28日にJECA鹿島福音キリスト教会で世界宣教というテーマで奉仕をします。教会の方々が世界宣教の必要性に目が開かれますように。
「在アフリカ中国人への働き」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江
私が属するディアスポラ伝道部は、母国の外に住む東アジア人を対象としています。働きの中で一番大きいのは、中国人を対象としたものです。中国のアフリカ進出は目覚ましく、全アフリカに移り住む中国人は七十五万人という話もあります。中国奥地伝道会として始まったOMFに、アフリカの教会関係者、中国の教会関係者、そしてアフリカで長く働きを展開してきた宣教団体から応援の要請があり、ディアスポラ伝道部でこれを検討し、計画を進めてきました。担当者による報告を、ここにお分かちしたいと思います。
「身近に暮らしている中国人に届きたい。これがアフリカの地域教会のニーズでした。中国の教会はそのニーズに何とかして応えたいと願っています。この両者をつなげて、アフリカの地域教会の信者が中国人に届くことができるようにお助けする。そこで導かれた魂が、中国に戻ってからも、その歩みを続けられるように、中国の教会と共に彼等を助ける。両者が一緒に奉仕できるように整えていく。このような在アフリカ中国人の働きのために、ナイロビにセンターを始めるよう導かれました。
昨年十二月にリター一家がドイツからナイロビに移りました。このセンターを始めるためです。おもに三つの働きを進めます。(1)アフリカ人クリスチャンが中国人のための働きができるように訓練する。(2)中国人クリスチャンや中国語を話す働き人が、アフリカで奉仕できるように訓練する。(3)両者が良い協力関係の中で働きを進められるように整える。
この三月、欧米から集められたチームがナイロビのセンターを訪れ、そこで進められている働きに大いに励まされました。アフリカ人牧師三名、中国人牧師一名、中国人宣教師一組が、定期的に集まってリター夫妻と共に祈り会を行なっています。(写真参照)
素晴らしい証しを聞きました。二月にナイロビの現地教会が、旧正月に合わせ食事を用意して、大きな集会を行なうよう導かれました。広く宣伝し、食事等の準備に時間をかけました。が、実際に来られたのは一家族の中国人、中年の男性とその息子だけでした。一生懸命準備した人達はがっかりしたのですが、この一家族とゆっくり時間を過ごし、福音を語ることができました。その結果、この男性がキリストを受け入れたのです。翌日の日曜日に男性は礼拝に来ました。しかも友人を連れてきたのです。教会員はすぐに礼拝で使うスライドを全て中国語にしました。男性は大変感激し、友人は信仰告白しました。続いて持たれた洗礼式の写真をご覧ください。」
五月には次のチームが行きました。今度は中国からのメンバーもいます。詳しい報告はこれからです。またこの場でお分かちできると思います。続けてお祈りいただければ幸いです。
【祈りの課題】
1.7月3〜9日とイギリスで奉仕しますので、お祈りいただけると幸いです。5〜6日、在欧ワーカーで在外邦人伝道戦略会議。7日はロンドン日本語教会で説教奉仕。8日に家庭集会の奉仕です。
2.イギリスで福音に触れて4月に帰国したY夫妻と横山師夫妻が、5月に直接会って交わることができ感謝。Y夫妻の上に主の導きをお祈り下さい。
2013年7月号
page1
page2
TOP PAGE
|
OMF@宣教師.come
|
宣教ニュース
|
東アジア宣教ノート
宣教祈祷カレンダー
|
OMFについて
|
リンク
|
e-mail
OMFインターナショナル日本委員会■〒272-0035 千葉県市川市新田1-16-14
TEL:047-324-3286 FAX:047-324-3213 郵便振替:00100-0-615052
© 1999-2013 OMF International JAPAN. All rights reserved. designed by HFJ.