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2014年3月号  page1  page2


「見つかりました代務者!」
シンガポール 佐味湖幸

ティモシー・パン兄とご家族  一月号を読んでお祈りくださった方もおられると思いますが、私の一時帰国中、ニューホライゾンズ、南アフリカまた国際本部の人事面の責任の働きをして下さる方々が見つかり、全部で七人の方に私がこれまでしてきた仕事を分けて引き渡すことになりました。七人の内、二人はイギリス在住で、五人はシンガポール在住です。
 誰か一人の代務者が全部引き受けるという形にはなりませんでしたが、かえってこの方がよかったかと思っています。ただ、どなたもそれぞれに働きを持っている上で引き受けてくださったので、さらに主の助けがあるように、私の留守の間ややこしい問題が起こらないようにお祈りいただけると幸いです。
 それにしても自分で言うのも何ですが、この二年間もしかしたら二人分以上の仕事をしてきたかもしれないと思います。引継ぎをしながら、次から次から教えなければならないことが際限なく出てきて、こんなに多くのことをどうやってやってきたんだろうかと思う時、主がなして下さったことだなと心から思います。皆様のお祈りとお支えを感謝します。引き続き、現在いるニューホライゾンズの宣教師候補者九人(チリ、ブラジル、フィンランド、ノルウェー、ナイジェリア、ケニア、C国)と南アフリカからの候補者二人が、一歩一歩しっかりと神様の召しを確認しながら前進できるように、主にこれら候補者のお世話の係りをするティモシー兄の上に、主の知恵が与えられるようにお祈りください。ティモシー兄はシンガポール人で、シンガポールからの短期宣教師の方々のお世話をしてきました。またご自身も奥さまとご家族と共に、近い将来日本に宣教師として遣わされる予定で準備をしています。

【祈りの課題】
1.佐味師の一時帰国中(4月から9月)、7人の方が佐味師のしてきた働きを代務してくださることになり感謝。それぞれの上に、主からの助けがあるように。特に、大きな責任を負うティモシーさんを覚えてお祈りください。
2.3月14日にシンガポールを発ち、3月31日までかつての宣教地フィリピンを訪ねます。22日には佐味師がかつてディレクターを務めたアガペー子供開発センターの第10回目の卒園式がある予定です。主の豊かな祝福をお祈りください。


「第三期を前にして」
一時帰国中 今村裕三、ひとみ

カンボジア教会交友会の新しい役員たち  一月号に、カンボジア教会交友会(FCC)の近況として、「新しい規約が承認され、新しい役員会(代表役員:ソムナン牧師)が選出された」ことを書きました。これで私たちがFCCの相談役を引き受けた約五年前からの一つの大きな仕事が終わりました。FCCはこれまでよりもカンボジア人リーダーによって、カンボジア人によるカンボジア人のための教会開拓と教会形成をしていくでしょう。次の大きな関門は、宣教師と宣教団体の側です。カンボジアの教会グループが自立し、自分たちで物事を決めていくようになりますので、宣教師はこれまでよりももっと時間をかけ、現地の教会と相談しながら働かなければならないでしょう。ある宣教師たちはやりにくいと感じ、もっと自分たちの意見が反映できるように願います。今のところ、OMFが開拓した教会はFCCに加盟することになっていますので、宣教師だけで教会を開拓する場合に、FCCのあり方やリーダーシップに同意できていない宣教師にとっては大きな課題になる可能性があります。
 この問題を解消するために、OMFカンボジアは私たちの意見を聞きたいということで、私たちがカンボジアに戻るのを待っている状況です。戻ってから、OMFの教会開拓に関わっている宣教師たちと話し合いをする予定になっています。スンナリいく話し合いでないことは分かっています。主が道備えをしてくださることを祈っています。(裕三)
 「結婚式に手榴弾が投げ込まれ九人死亡。テロではないと政府発表」「賃上げ要求の労働者のデモにて政府側の発砲により五人死亡」「選挙結果に不正の疑い、一万人の大規模デモ 」等々、最近のカンボジアのニュースを読むと、カンボジアをよく知らない方は、なんと恐ろしい国と思われるだろうなと感じます。
 一方、日本はどうでしょうか?自殺大国、就職難、国際関係の悪化、放射能問題等々。報道されていない部分も考えると、危険な国かもしれないです。
 ある方が「カンボジアは戦後 日本が経済成長した時と同じような時代を今、通っているのですね」と言われました。カンボジアの「国」は時代の過渡期を迎えています。
 カンボジアの「教会」も時代の過渡期を迎えています。信仰の自由が与えられ、クリスチャンが増え、教会が沢山建てられました。今までは宣教師主導型教会であったのが、カンボジア人が主役になる教会へ移らないといけません。
 第三期目の自分達の働きを考えるに当たり、言語や文化に慣れ、自分のやりたい事に心が向かいやすいです。カンボジアの今の時代の流れの中で神様が私達に期待される働きにつくことができるようにお祈り下さい。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.3月は関東地区を巡回します。祈りの手を挙げて下さる方が起こされ、さらに世界宣教に関わることができるようにお祈り下さい。3月末で全国の巡回が終わり、カンボジア再派遣に向けての準備に入ります。
2.5月から始まる第3期の奉仕のために。カンボジアの状況をよく理解しつつ、神様の御心にかなった決断ができるようにお祈り下さい。


「狼の中に羊を送り出す」
日 本 主事 西村信恵

 一月半ば、宣教師の自由に入れない国へ遣わされている働き人達の年会に参加してきました。年会では聖書からの学びの他、その地で働いている働き人達のそれぞれの一年を振り返っての話を聞くことができました。
 自由に宣教師として入って行ける国と違い、その人たちのいる地では直接神様のことを伝えることができません。伝えられないもどかしさを感じつつ、自分のできる精一杯の知恵を駆使して会話をし、態度や行動でキリストの愛を示し、祈りつつその地で仕えます。その国の人たちはクリスチャンというだけで良いイメージを持っていません。そして態度や行動をよく見ています。殆どの場合、外国人クリスチャンは公の場で礼拝をすることもできません。
 そのような中、ある働き人は時が経つにつれ、クリスチャンワーカーだけで集まる小さなグループで、他人が自由に出入りできない部屋で礼拝をもつ自由が許されるようになりました。そのうちに祈祷会や聖書研究の時間も持つことが許されるようになりました。普段しゃべることにも行動にも気をつけなければならない環境の中で、また自由にメールのやり取りも難しいそのような環境の中で許された、礼拝する時間や祈り合う時間、聖書研究の時間は、その働き人達にとって大きな励ましの時、魂を主にあって潤す時間だと思いました。そしてそのように道を開いてくださった神様に感謝しました。
 「私はまだ、はっきりとした福音を彼らに伝えられていない。そしてもうすぐ私の手の届かない場所へ移ってしまう」と言い、思わず涙するその方の姿に、その地に住む人々の滅びる魂を何とか救いに導こうとするイエス様の愛を感じました。
 この働き人達の話を聞く中、「わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい」というマタイ十章十六節のイエス様の言葉を思い出しました。この国に遣わされている彼らはまさに狼の中の羊のようなものです。そしてこの国を愛し、その魂を救おうとする神様の思いがこの働き人達を召し、この地に仕えるために遣わされたことを思いました。 彼らの報告を聞きながら、そのような環境の中での彼らの働きの背後に、本当に多くの祈りが必要だということも思わされました。そしてその祈りの一つ一つが、彼らの働きを守り導く力強い働きだということに、改めて気づかされ帰って来ました。その地に入って行ける人々は限られていますが、祈って共に宣教に参加することは大勢の人ができます。そのように宣教に祈りで参加されたいと思われる方、どうぞご連絡ください。

【祈りの課題】
1.2月の「のぞいてミッション」に参加したひとりひとりが、何らかの形で神様の宣教に関わっていく歩みをはじめることができるように。
2.短期宣教に参加しようとしている方々の準備を主が一つ一つ導いてくださるように。

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