2014年6月号
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「ミッションgo go」
日 本 主事 西村信恵
去年の十一月、AFMC(アジア・フロンティア・ミッション・カンファレンス)に参加された姉妹が分科会に出た時のこと。その分科会では自分の集っている教会がどれだけ宣教に関心を持ち、実際に行動しているかについて、以下のような質問がなされ、一~三のどの位置に教会があるのか考える時間を持ちました。以下、出された質問です。
A.「宣教のための祈り」は?あなたの教会では、(一.世界宣教や宣教師の為に時々祈る 二.定期的に祈る 三.宣教のための祈りは教会生活の一部である)B.「宣教師を送り出す働きー与える」は?あなたの教会では(一.時々宣教師や異文化ミニストリーのために捧げている 二.定期的に捧げている 三.祈りつつその必要を教会の予算にいれてある) C.「宣教の動員・啓発」は?あなたの教会では、(一.教会の地域宣教や異文化宣教の働きを時々している 二.定期的にしている 三.異文化宣教や地域を超えた教会の宣教は、教会宣教の戦略であり、イエスの名により仕えている) D.「異文化の人々を歓迎する」は? あなたの教会では(一.自分の地域にいる異文化の人々に時々イエスの御名によって仕えている 二.定期的に仕えている 三.教会宣教の戦略の一部として地域にいる異文化の方々に仕えている)E.「宣教についての学び」は?あなたの教会では(一.世界で神様が何をされているのか、また私達に何ができるのか考えるときを計画して持っていない。聖書的な宣教の考え方について理解が少ない 二.定期的に考える時をもっている。聖書的な宣教の考え方も少し理解している 三.聖書的な宣教についてよく理解している。どのように関わっていくか考えて計画している。)F.「宣教に行く」は?あなたの教会では(一.イエス様を知らないところに届いていくことについて時々考え計画している 二.定期的に考え計画し、出て行くように励ましている 三.異文化に福音を伝えるために祈り、何ができるかを計画している。また、教会員は異文化宣教のために訓練され、出て行くように励まされている)
この姉妹が母教会のことを振り返った時に、ほとんど何もしてきていないことに気づかされ、帰国してから何かできないかと思って過ごしていました。そうして四月、教会のイースター礼拝の午後、宣教についての集会を持とうと提案し、「ミッションgo go (午後)」が開かれました。OMF宣教師として日本に来ておられるロザンヌ師が聖書から語り、私が世界やアジアの世界宣教の様子を話し、宣教地のために祈るという時が持てました。出席人数はそれほど多くなかったものの、「世界宣教が身近に感じられた」、「小さなことから宣教に参加できる。一人一人役割りがあると分かった」と、宣教に目が開かれた時となったように思います。AFMCで励まされたことがこのように広がったことに感謝し、日本の多くの教会が世界宣教に目が開かれ、様々な形で宣教参加できるように祈らされました。
【祈りの課題】
1.日本の各地で月1で開かれている宣教祈祷会がそれぞれ祝され、宣教祈祷会に新しく出席する方、また自宅等で新たに宣教祈祷会を開こうとする方が起こされますように。
2.宣教の理念と実践を学ぶ「カイロス・コース」に出席し、今後の宣教の啓発・動員の働きに生かせたらと思っています。学びが祝福され、今後の働きに生かせますように。
「福音によって一つとされていく」
日 本 菅家庄一郎、容子
四月十三日、京都福音自由教会主催で開かれた今村裕三・ひとみ師の派遣式に参加させていただきました。多くの方々が集まって下さり、ご夫妻をカンボジアでの第三期の働きのため祈り、送り出すことができました。
近江福音自由教会牧師である浜岡正午先生が、ローマ人への手紙十六章一~十六節より説教して下さいました。
世界宣教における聖霊の働きの重要性、神の主権と人間の応答の責任について語られました。最も心に残ったことは、パウロを支えた人々の話でした。アクラとプリスキラ、テモテ、エパフロデト、バルナバなど、実に多くの人々がパウロと共に働き、彼を支えました。今村師夫妻のためにも、多くの皆さんが支えていてくださることを心より感謝申し上げます。
二十一世紀の世界宣教において重要なことは、教会の一致と協力だと私は考えます。グローバル化の時代、犯罪もグローバル化し、テロ組織も国境を越えて協力しています。イエス・キリストのからだである教会は、それ以上の協力関係を進めていく必要があるのではないでしょうか。
宣教のために一致が必要だということではなく、一致そのものが福音なのです。人間の力では絶対に一致できない人々が、一つとされているのが教会です。教団・教派の違いを尊重しつつ、時間・空間を越えた神の国の視点で、言葉と行いを通してキリストの福音を宣言していきたいものです。(庄一郎)
「三十歳余りの若者(イエス様)が、一体どうしてそんなことを思われたのでしょう?」マルコの福音書八章で、初めてイエス様が十字架の予告をされた箇所の聖研をし終わった後、あるメンバーが首をかしげて不思議がっておられました。考えてみると本当にそうです。一体どのようにイエス様は父なる神様の御心が十字架であることを知られたのでしょうか。人の考えでは思いも及ばないこと。ペテロが考えたように、不吉なこと、とんでもないこと、あってはならないこと。神の御旨と人の考えはこんなにも違うのです。
「ペテロの告白―あなたはキリストです―は突然すぎる感じがしました。」別の方の感想です。確かに、なぜペテロはこのような告白に至ったのでしょうか?あ~、皆さんの最後の感想を掘り下げたら、さらに深い学びができたのに!聖研の後、み言葉が心に残ります。更なる疑問が生まれます。忘れないように書き残して思いめぐらせたい、と思います。「あなたはわたしをだれだと言いますか?」このイエス様の問いが迫ってきました。ある方は、これは本音をきく質問だと言われました。
昨年の夏から始まったマルコの福音書の聖書研究会では、毎回イエス様について何か新しい一面を発見します。皆で一心に聖書に向き合う中、いつもは読み飛ばしていた箇所に引っかかったり、未信の友の言葉にはっとさせられたり、あるいは心探られたり、励まされたり、またお互いについて知っていく感動もあります。聖書を中心にした集まりはやっぱり神様が共にいて祝福してくださるなぁ、と実感しています。そしてだんだんイエス様の言葉は、私たちの心の状態を照らし、私たちに応答を求めるものになってきました。イエス様を共に見つめる中、このお方を共にはっきりと見えるようにされたい、そういう祈りに導かれています。(容子)
【祈りの課題】
1.庄一郎師は1日は茅ヶ崎シオン・キリスト教会、15日はシオンの群れ教会、29日はニューライフキリスト教会・仙台国際チャペルで宣教について説教します。聖書から宣教について解き明かすことができますように。
2.庄一郎師は6月8日は日本キリスト宣教団・高根沢キリスト教会で坂本朋子師の派遣式で奉仕します。多くの方々が集い、坂本師の第2期の働きのために共に祈り、送り出すことができますように。
「日本の中の異文化体験」
日 本 坂本朋子
四月は主に西日本(名古屋、大阪、大分)と、関東圏内の教会を若干訪問することが出来ました。忙しいスケジュールの中でも体調も守られており、皆さまのお祈りに感謝しています。関東で生まれ育ち生活してきた私にとって、富士山を超えて西に入ると、同じ日本国内でも何となく異文化だと感じます。慣れない土地や教会に行くことは大変なこともありますが、同時にいつも新しい発見があり、自分の視野と地境が広がる恵みの時でもあります。
名古屋と大阪では私の回復のために祈ってくださっていた方々の前で、神様の誠実と癒しの御業を証することが出来、皆様と共に主に感謝を捧げることができました。また、今回は生まれて初めて九州に行きました。栃木県の同じ教団で親しくしていた友人が大分に嫁いだため、姉妹の奉仕する教会と関係教会を訪問することができました。明るく大らかな県民性は、どこかタイの人々を彷彿させるものがあり、親近感がわきました。笑顔と喜び溢れる交わりの中で、私も元気を頂きました。そしてここでも新たに祈りの輪が広がったことを感謝しています。
とある教会に行った時、一人の姉妹に「今日はどちらから来られましたか?」と聞かれました。そこで私は「今日の礼拝で証をすることになっている坂本と申します」と言うとその姉妹は慌てて、「すみません、てっきり新来者だと思いました。坂本先生はもっと年配の方だと想像していたので…」と言われて苦笑してしまいました。また別の所では「お若いのに海外に宣教に行かれてすごいですね」と言われました。実際私はもう若くない年齢なのですが、確かに宣教師の中ではまだ若い方です。また宣教師としての経験もまだ浅い新米です。そのような中で、パウロが若いテモテに言った言葉を思い出し心に留めています。「年が若いからといって、誰にも軽く見られないようにしなさい。かえって、ことばにも、態度にも、愛にも、信仰にも、純潔にも信者の模範になりなさい(第一テモテ四・十二)。」まだまだ足りない者ですが、少しずつ経験を積みながら成長させていただきたいと思います。
【祈りの課題】
1.6月14日にタイへ出発します。出発前に良く休み、体も心も霊も整えられて再出発することができますように。家族や親しい人々との交わりが祝されますように。
2.26日から29日までOMFタイの年会がチェンマイで開かれます。久しぶりの同僚達との再会と交わりが祝されますように。参加者が霊的に養いを受けることができますように。
「帰国応援セミナー」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江
復活の主を賛美します。祈りの友の皆様は、どのようなイースターを過ごされたでしょうか。 私達夫婦は四月より任地が変わり、志木教会にてイースターを迎えました。CSに始まり、一般礼拝、夕拝と、このイースター特に覚えたのはエマオ途上の主の恵みでした。十字架の出来事と復活のニュースに困惑する二人の弟子に主は近づかれました。復活されたご自身をすぐに現して解決を示そうとするのではなく、弟子達の問題を聞き、悩みを受け留め、寄り添い、それから御言葉を開き、メシアの約束が実現した事を解き明かされました。弟子達の心が燃え、目が開かれて主イエスが見えた、その時に主は身を隠されました。主と人に仕える者として示されるのは、他者が抱えている課題に充分聴き、寄り添うこと。御言葉そのものから解決を提示すること。イエスご自身を指示し、主に出会っていただくことです。その時に、その方の課題は、主が喜ばれる方法で解決するのではないかと教えられています。
三月二八~三十日と、帰国者に焦点を当てた修養会がイギリスで行なわれました。主催はジャパン・クリスチャン・リンク。日本伝道隊として長年知られてきたこの宣教団体は、約二十年前に改名し今に至っています。スリランカ人の代表、アンケテル氏とは私達夫婦が在英時代から交わりがあり、氏はANRC(全国帰国者大会)参加のため来日されたこともあります。この修養会は毎年イギリスで行なわれており、イギリス人クリスチャンによる邦人伝道を応援し、またこの団体が日本に派遣している働き人の働きを知り祈ることが中心でした。今回新たに帰国者に焦点を当て、清水摂さんを講師としてアメリカより招き、イギリス人クリスチャンには、邦人伝道の際、どのように帰国準備をしたらいいかといったセミナーをしたようです。また、日本人クリスチャンの参加を呼びかけ、日本人クリスチャンが整えられるようにということも考慮しました。参加したオア宣教師夫妻から、よい学びと出会いが与えられ、大変励まされたとの報告を受けています。このような働きがさらに起こされ、同胞が救われ整えられて、日本における御国の建設と拡大に貢献するようにお祈りいただけると幸いです。
【祈りの課題】
1.ケンプ部長代行を務めたソーテバーグ師は急遽、教会巡回に入りました。経済的必要が満たされれば8月には働きに戻る予定です。同じような状況にある働き人共々、主がご自身の方法で必要を満たして下さいますように。
2.毎年恒例「ヨーロッパ・キリスト者の集い」はこの年、7月30日~8月3日にベルギーで行なわれます。準備に当たっている兄弟姉妹に主の導きと助けをお祈り下さい。
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