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2014年7月号  page1  page2


「遣わされる働き人」
日 本 菅家庄一郎、容子

花巻にてランハンス先生ご夫妻  将来宣教師になることを考えて準備している若い夫婦が、私達を訪ねてくださいました。同じ教派の別々の教会で養われ、短期宣教の働きでアジアの国へ行き、そこでの交わりがきっかけで二人は知り合い、結婚へと導かれました。

 夫婦として成長するために、また、宣教師になるためにはどんな準備が必要なのか、真剣に質問してくるお二人に、何としてもアジアの人々に福音を伝えたいという情熱を感じました。自分たちが宣教師になったばかりの頃のことを思い出しました。

 アブラハムは、ただ主のことばに従い、どこへ行くのかわからないまま、主が示す地へ出て行きました。アブラハムの人生には罪も失敗もありました。しかし、主はアブラハムを地上のすべての民族の祝福の基として用いてくださいました。アブラハムがよい人だから神は祝福されたのではなく、アブラハムが神に従って歩み続けた信仰を祝福してくださったのです。

フラワーアレンジメントを楽しみました  彼らはOMFを通してではなく、教会から派遣される予定ですが、日本の教会からもこのような若いカップルが宣教師になる準備をしている姿を見て励まされました。どうか続いてOMFからも新しく宣教師として派遣される方が起こされるようにお祈りください。(庄一郎)

 五月一六日から一八日、チャペルからの被災地ボランティアに参加することができました。OMFのバンに七名と電子ピアノ一台が首尾よく収まり、途中花巻で開拓伝道を始められたランハンス先生ご夫妻を訪問することもできました。教会も兼ねた広いお家がすぐに与えられ、四月には末娘のマヌエラさんが聖書学校の合間に一か月手伝いに来てくださり、一万枚の教会案内を配布する大きな助けとなってくれたこと、地元の方とお友達になり、沢山のコンタクトが与えられていること、その中にはすでに福音に心開かれている方が何人かいて驚いていることなどを分かち合ってくださいました。ドロティア先生が用意して下さった美味しいお食事を頂きながら、溢れる証を聞かせて頂き、主の備えに感謝しつつ、七月二〇日に礼拝が始まる「花巻めぐみキリスト教会」のために共に祈り、花巻を後にしました。

 OMF日本フィールドは二〇一五年までに東北に三十名の働き人を送りたいと祈っています。お祈りください。

「いっぽいっぽ山田」での日曜礼拝の後で  夕方到着した「いっぽいっぽ山田」は、OMF岩手支援プロジェクトの働きとして二〇一二年六月から始まりました。(二〇一二年七月号、二〇一三年九月号宣教ニュース参照)この五月をもってOMFの働きを離れ、JECAがその働きを継続していきます。神様はマギンティ師夫妻や本間夫妻を始め、多くのボランティアを国内外から送って下さり、支援と共にみ言葉の種も蒔かれてきました。一月からチャペルのメンバーのエイリン夫妻がOMFとしては最後のスタッフとして奉仕されました。私たちはフラワーアレンジメントやカフェを通して、地元の方々と貴重な時を過ごすことができました。

 そして日曜日、「いっぽいっぽ山田」には三十名以上が集まり、共に礼拝を捧げました。そこには釜石から来られた方々、他団体で被災者支援をしておられる方々、そして讃美歌が大好きなN婦人、カフェの常連、アルク(盲導犬)を連れたWさん、小学生の女の子たちなど、地元の方々もおられました。蒔かれてきた種が芽生え始めているのを感じました。幸い、これからも北海道の教会の方など数名がスタッフとして来てくださる予定があることを伺っています。今後この働きを担う高橋先生ご夫妻、リー先生ご夫妻(センド宣教師)はじめ、スタッフの方々のためにお祈りください。芽生え始めた信頼を主が成長させてくださいますように祈りつつ。(容子)

【祈りの課題】
1.7月7日~11日まで菅家師夫妻は台湾でのアジア人派遣国長会議に出席します。他のアジアの派遣国から学び、共に祈り合うよい時となりますように。留守中子供たちが守られますように。(容子師の両親が来てくれます)
2.7月19~21日、庄一郎師はOCF(海外クリスチャン・フェローシップ)のキャンプで奉仕します。よい準備ができますように。


「タイはタイ変!?」
日 本 坂本朋子

盛岡にて同期生と五年ぶりの再会  いつも皆様のお祈りに感謝いたします。この宣教ニュースが届く頃には、タイに無事到着していることを願っています。

 タイの長期化していた反政府デモは、軍のクーデターによって表面上は沈静化していますが(五月末現在)、今後この国がどのような方向に向かっていくのかを案じ、毎日ニュースをチェックしながら祈らされています。五年前のオリエンテーションコースで、ある宣教の自由のない国に派遣されようとしている同期生に、「タイは自由に宣教できるし、楽でいいわねー」というようなことを言われて反発したことを思い出していました。確かに多くの人が抱いていたタイのイメージは、微笑みの国、おいしい食べ物と美しいビーチ、しかも信教、宣教の自由がある等というもので、タイは過酷な宣教地には見えないのかもしれません。しかし楽な宣教地などあり得るでしょうか?それぞれの宣教地に異なるチャレンジがあります。今タイに起きている事態を見て、今まで私たちに与えられていた様々な自由を決して当たり前と思ってはいけないこと、そしていつも目を覚まして祈らなければならないということを改めて教えられています。

 五月は主に東北の諸教会を巡回させて頂きました。前回東北を訪問したのは約五年前でしたので、震災後初めて東北を訪れることになりました。時間の関係で被災地まで足を延ばすことはできませんでしたが、それぞれの教会と牧師先生方の震災後から現在に至るまでの取り組みや、被災地の今の祈祷課題などを伺うことができました。またオリエンテーションで同期だったバリンジャー師一家にも、盛岡で再会することが出来ました。五年前はほとんど日本語を知らなかった彼らが、流暢な日本語を話していることにも感動しましたが、震災後の岩手でへりくだって人々に仕えてきた彼らの生き方に更に感動しました。第一期目を終え、六月にイギリスに一時帰国するとのこと。まずは本国でしっかり休養を取って欲しいと思います。

 その一方で再びタイに行く私ですが、実はまだ派遣先が決まっていません。二年以上のブランクがあるので、まずロッブリーのタイ語学校に留まり、タイ語の再学習をしながら次の派遣先を決めていきます。主の御心が明確に示されるようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.宗教ビザが失効したため、ビザを再取得する必要があります。手続きが順調に進み、できるだけ早くビザが下りるようにお祈りください。
2.長い間タイから離れていましたので、タイ語の再学習のために。またタイでの生活への再適応のためにお祈りください。


「ダブリン日本語集会」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江

 お祈りに支えられ五月の歩みが守られたことを感謝します。暑さを覚える日が多くなってきましたが、祈りの友の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 OMF祈祷会になかなか参加できない日々が続いていましたが、五月は都合がつき、板橋祈祷会に出席できました。心をひとつにして宣教の祈りを捧げることができ、大変幸いなひとときでした。いつもリードして下さる菅家容子さんが東北へ出張だったため、西村信恵さんが初めてリード。牧野伊豆さんからご夫妻で行かれたオーストラリアの旅の報告を伺うことができました。シドニーでのOMF祈祷会も、長年忠実に続けて担っておられる方々によって行なわれているとのこと。主が世界各地で進めておられる宣教の御業に、祈りで参加できる恵み。他の事柄を横に置いて、集中して祈る尊い奉仕によって、主が自らの魂を養って下さることを覚えました。各地の宣教祈祷会を主がいよいよ祝し用いて下さるように、御心ならばさらに起こして下さるように、担い進めておられる兄姉を豊かに満たし祝して下さるようにと祈らされます。

 北アイルランドのベルファーストに戻られたオア宣教師夫妻からのニュースに励まされています。昨年十一月末にダブリン(アイルランド共和国の首都)を訪れ、現地の留学生伝道ワーカーに日本人学生を紹介され、今年一月に第一回の日本語集会が始まりました。大切な役割を担ったのは、ダブリンに一年間滞在した日本人クリスチャン姉妹だったそうです。この方は、英語を学びにダブリンに来た日本人を集会に誘い、集会の準備をしてオア宣教師夫妻を迎え、集会に来た方々をフォローし、フェイスブックを用いてコミュニティを作り、イースターの祝日を用いた泊まりがけの交わりの準備を進め、オア宣教師夫妻の片腕として奉仕して下さったそうです。この方が日本に戻ることになって、とても残念に感じています。今この文章を読んでおられる方の中で、海外で生活する願いのある方がおられるでしょうか。行った先で、このような主の奉仕が待っているかもしれません。興味のある方はどうぞ私までご連絡下さい。

 ケンプ部長は健康が支えられ、南アフリカの訓練会を全うすることができました。現地クリスチャンが中国人伝道ができるように、訓練会を過去に何度か行ないましたが、今回はトレーナー(講師)を生み出す目的でした。短期集中講座も祝され、同様の訓練会を今年後半に行なうことになったそうです。アフリカの中国人伝道プロジェクトのために、ナイロビに常駐する家族がいます。これに加え、中国人ワーカー二家族がいよいよナイロビ入りします。お祈りいただけると幸いです。

【祈りの課題】
1.ケンプ部長代行を務めたソーテバーグ師が教会巡回中のため、部長が休暇を取る6月13日~7月6日と、好江師が部長代行をしています。最後まで守られますように。
2.「ヨーロッパ・キリスト者の集い」(7月30日~8月3日、ベルギーにて)が祝され、参加者が主の宣教にさらに用いられますように。横山師夫妻は小さな奉仕があります。


「繁善、続投」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

 辞めると言っていた繁善(しげよし)が踏みとどまることを決めました。『ニュース』の5月号で彼のためお祈りくださりありがとうございました。

 あれから、ミェン教会協議会の新委員長に選ばれたジェット師と教会役員の説得などがあり、思いとどまりました。もうひとつの理由は、タイ人教会で行われた超教派の牧師研修会に参加したことです。この研修の講師は、四月のミェン族青年キャンプにお招きした講師プラユーン先生で、知り合いになっていたということもあり、またキャンプでの説教がとてもよかったので、「参加してみよう!」という気持ちになったようです。

 研修会で何を学んだかを尋ねると、「三年という時間は、教会の現状を知るための準備期間だ。本当の働きはこれから始まる。辞める時ではない。」これは、ずーっと言ってきたことなのですが、外部の講師から同じことを言われて、やっと本当だと思ったようです。さらにプラユーン先生ご自身が、ご自分の開拓伝道と牧師としての豊かな経験の中から具体的なことを教えてくださったから、ということも大きな要因です。

 そしてこのことが現しているように、ミェン族の多くが学んでくる神学校に牧師経験者の教師が非常に少ないという事実も、卒業生の短命な奉仕に関係があるのではないかと思われます。この点で、日本の神学校は恵まれていると思います。ほとんどの先生方が牧師で、お忙しい伝道・牧会の働きのなか、時間を割いて神学校へ出かけて教えてくださるという形が全国的に多いのではないでしょうか?欧米の神学校とは違って、専任教師を多く持つということが経済的に難しい日本の状況が、兼任講師に頼らざるを得ないようにさせていると思います。しかし、これがかえって、神学生の卒業後の働きのために大きな助けとなっているはずです。私も学んでいた時、先生方が科目の講義の中で「牧会こぼれ話」をしてくださたことで、牧師になる心構えが与えられてきたのだと思います。

 ジェット師は、このあたりのことが分かってきました。今は駆け出しの牧師たちが気落ちせず、実を結ぶ働きに励み、息の長い奉仕をするためにはどうしたらよいか、熱心に祈り考え、計画を立てています。また、ある程度やってきた牧師たちが、気を緩めることなく、よい模範を示すように成長するような学びも計画しています。「論文を早く終わらせてください。一緒にタイの全てのミェンの牧師を定期的に訪問して励ましましょう!牧師研修会を少なくとも年に二回は開いてください」とジェット先生から言われて、「そうだ、早く!早く!」と思っています。(達朗)

 このニュース原稿を書いているのは五月末。タイで陸軍司令官がクーデター宣言をした翌日です。このレターを皆様が読まれる六月末、七月初めにはクーデターが終息していますようにと祈りつつ書いています。神様の御心ならば、六月末シンガポール経由でメルボルンへ戻り、今月から主人が三年目の論文執筆に入っているはずです。

 今年一月末にタイへ戻ってからの五ヶ月は、あっという間に過ぎていきました。その中で、ミェン族の世界観を思わせることばを耳にしました。「ミェン族なのに、家も土地・畑も無いのがどれほど惨めなことか。恥ずかしくて実家には人目のつかない夜中にこっそり帰ることにしています。この惨めさが分かりますか?」とは十年牧師・伝道師として働いてきた人の言葉。「ミェン族は高慢で、人と協力できない。ああいう人たちとは一緒に仕事をしたくない」と言っている当人もミェン族だ。「ミェン族の男性は女性の言うことは聞かない。相談もしない。それでいてすべてを妻に押し付けてくる。」「結婚前はやさしく色々話を聞いてくれるのに、結婚した途端に、手のひらを返したように亭主関白になる」とはミェン族女性たちの弁。「年配者は若い人たちの忠告を聞こうとはしない。誰も年配の人を注意できない。罪が発覚しても、悪いと分かっていても、一族・氏族で結束してその人を擁護する」と語るその人もミェン族クリスチャン。でもこれらは、ミェン族だけにあることだろうか。私たちの世界観は聖書抜きだとみな同じだと思わされた。そこにイエス・キリストが介入してくださってこそ、私たちの世界観は聖書の世界観に変わっていく。ミェン族クリスチャンにその変化が起きますようにと祈る。(たまみ)

【祈りの課題】
1.7月、オーストラリア、メルボルンでの論文執筆生活に早く切り替え、集中することができますように。12月末までに、大部分を書き終えることができますように。2015年は、緻密な書き直しをします。
2.6月にタンマジャーリク教会とラオスィップ教会でバプテスマを受けた兄弟たちが、今後も守られ成長するように。タンマジャーリク教会は新会堂建築に取り掛かりました。クリスチャンの建設業者が与えられ感謝しています。教会員の一致と協力と祈りの深化のためお祈りください。

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