2015年8月号
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「OMF一五〇周年宣教大会を終えて」
日 本 主事 西村信恵
「ガッ・ガッ・ガ・ガ‥‥ガーンガーン・・ウイーン、ウイーン」真夏のような暑さの日が続いた五月、OMF事務所のリフォームが始まりました。五月はOMF百五〇周年に向けての準備がピークになっている時でした。別のプログラムのことで連絡を取り合っている方々とのやりとりに加え、日本委員会の事務所が二階から三階に移るための様々な荷物の整理が加わる中、重なるときには重なるもので、私のコンピューターが、画面を開くとぐるぐる回るばかりで書類が開かず、USBをさしても利かなくなり、いよいよだめになりました。新しいのを入手しましたが、USBが使えずデータを移動するだけでもひと苦労でした。
次から次へなすべき仕事のリストが増えていく中、私の頭の中は整理されてない机の引き出しの中のような状態になっていくようでした。けれども、そのような中でも一五〇周年の準備を通して多くの励ましを得ました。関東青年大会の賛美をしてくださるKGK卒業生の方達や他の奉仕をしてくださる方々と、連絡を取りお会いする中で、神様が必要な助けを備えていてくださっていることを思わされました。また何人かの人には色々なアドバイスをいただいたりしました。
この大会の準備段階においても、当日においても様々な奉仕者が必要ですが、喜んで奉仕してくださる方々が与えられています。DVDを作ってくださったり、必要なことを助けてくださったり、多くの方々が共にこの大会に向け準備に関わってくださり、また宣教大会のために祈ってくださっていることを知りました。その方々に感謝すると共に、必要な助けを与えてくださっている神様に感謝しました。百五〇周年の案内をメールで色々な方に出す中でも、メールのお返事でそれぞれの近況を知ることもでき、祈りに覚えることができました。
「主に感謝して、御名を呼び求めよ。そのみわざを国々の民の中に知らせよ。」詩編一〇五編一節の御言葉のとおり、多くの方々が宣教大会に参加し、主に感謝し、御名を呼び求め、そのみわざを知らせていく生き方に変えられていきますように。神様はこの宣教大会でどのように働いてくださるかしら、と期待をしつつ祈りつつ準備をしています。皆様のお祈りも心から感謝しつつ。
【祈りの課題】
1.7月前半、同僚たちが集まる国際集会がタイであります。よい感謝の時、交わりの時となりますように。
2.7月20日~31日、短期宣教プログラムでタイの部族伝道をしている所へ行く坂西信悟兄のために。様々な主の働きを見ることができ、教えられ、将来の導きが与えられますように。また宣教師や現地の人とよい交わりがもてますように。
「立ち上がれ!主の栄光のために!」
日 本 菅家庄一郎、容子
OMF一五〇周年記念宣教大会のためお祈りをありがとうございました。
六月六日の北海道大会を皮切りに、六月二十一日の九州大会まで全国六か所で宣教大会を開くことができました。各地で多くの方々が犠牲を払ってご奉仕くださいました。心から感謝申し上げます。
今時宣教大会に足を運んでくれる若者がいるだろうかと、不安な思いを持ちつつ、初日を迎えました。北海道大会の初日は百五十名以上、二日目は二百名以上の方が集ってくださいました。他の地区の大会もほとんど百名以上の方が集まってくださいました。六大会全体では、十名以上の方がアンケートに「宣教師になるように導かれている」と記してありました。(もちろん、この大会に参加する前からそう導かれていた方もあるでしょう。)
OMF総裁のパトリック・フン師、ジェニー・フン師、OMF日本フィールド代表のディビッド・ファーガソン師が、それぞれ自分の証をふくめて会衆に確かに霊的なチャレンジを与えてくださいました。
主が日本においても、何か新しい事をなさろうとしているという予感を各地で感じました。どうか、宣教師になる導きを感じている一人一人が霊的、精神的、実践的に整えられ、ふさわしい宣教団体を通して、主の御心の地へ導かれて行きますようお祈りください。また、OMFを通して宣教師になる人が導かれますようにお祈りください。お祈りを心から感謝しつつ。(庄一郎)
六月十一日、市川のOMF本部で日本委員会五十周年の感謝会が持たれ、パトリック先生はCIMの歴史の中で、初期のころからのモットーとなった三つの言葉から語られました。
「アドナイ・イルエ―主が備えてくださる(創世記二二・一四)」ハドソン・テーラーは、ご自身の方法によってなされる神のみわざは、神がその必要を満たして下さる、と信じていました。CIMが直面した問題のひとつは為替レートの変動でした。一九一〇年代、ポンドが五十パーセントも下落したのです。しかし、その経済的危機の中、彼らは主を仰ぎ、神はその必要を満たして下さいました。
「エベン・エゼル―ここまで主が私たちを助けて下さった( I サムエル七・一二)」神の助けを心に刻み、覚えることはイスラエル民族にとって大切なことでした。そしてそれは今日の私たちにとっても大切なのです。必要を満たして下さる神への信仰と、ここまで助けて下さった神への賛美はハドソン・テーラーの生涯を通して貫かれていました。
「アドナイ・ニシ―主はわが旗(出エジプト一七・一五)」危険な中国内陸部へ、若く経験のない青年宣教師たちを派遣することは何と大きな責任を伴うことだったでしょうか。モーセが「もし、あなたご自身がいっしょにおいでにならないなら、私たちをここから登らせないでください」と祈ったように、テーラーは中国奥地宣教の働きに、何よりも神の臨在を求めました。主こそわが旗。主ご自身が共に行かれることこそが宣教の働きの原動力なのです。
今日、「東アジアの人々にイエス・キリストのよき知らせの豊かさを、あますところなく分かち合う」務めはなお私たちに託されています。今私たちが直面している課題については神様の備えを信じ、ここまで助けて下さった神様を賛美し、主の臨在と導きを祈り求めつつ、この尊い使命を果たしていきたいと新たに祈らされました。(容子)
【祈りの課題】
1.OMF150周年宣教大会で、宣教師となるようにチャレンジを受けた方々のフォローアップのために。一人一人が主の御心を知り、OMF宣教師として導かれる方が起こされますように。
2.新しくOMF北東アジア地区の責任者となられたマー師夫妻が今日から来日します。菅家師夫妻と話し、日本委員会や日本の教会の様子をよく理解していただくことができますように。
「試行錯誤しながら」
タ イ 坂本朋子
今年のタイの雨季の到来は例年よりも遅いようで、蒸し暑い日が続きますが、皆様のいる場所はいかがでしょうか。
日本から帰国して間もなく、私は今まで住んでいたフェローシップハウスから別の場所に住むことになりました。私にとって、エイズに関わる問題や深い傷を抱えたタイ人の若者と同じ家に住みながら、他の働きもすることはあまりにもストレスと荷が重く、何度もエイズケアのチームと話し合い祈った末、このような決断に至りました。例えて言うなら、高尾山(東京郊外にある初心者でも登りやすい山)しか登ったことのない者が、同じ軽装で富士山の頂上に登ろうとするような経験だったと感じています。自分には宣教師としてのキャリア、コミュニケーション能力、専門的知識、賜物がないのに、このような要望に対して安易にイエスと言ってしまった気がします。
しかし実際にやってみなければ分からないこともあります。またエイズ孤児たちと一緒に暮らしてみなければ分からなかった、彼らの闇の部分も知ることが出来ました。そしてアプローチの仕方は違っても、この経験はこのような子供たち、若者たちと今後も関わっていく中で必ず役に立つと思っています。現在チームとしてフェローシップハウスを継続すべきか否かを祈り求めています。もうすぐ新学期ですが、今のところ、この家に住みたいという学生がいませんし、このような働きに重荷を持つ人材も見つかっていません。 現在この家にいるプーさんも職を持つ二十三歳の大人で、本来なら自立すべき時に来ています。チームとしても私個人としても、このフェローシップハウスは初めての試みで試行錯誤しましたが、神様は全てのことを益としてくださると信じて前進するしかありません。
またもう一つ、現在チームとして祈っていることは、十年近く続いているドイロー地区のプロジェクトのことです。実際に教育支援を必要としている子供の数が減少しているため、エイズケアとしてどう関わっていくべきかを、宣教師とタイ人スタッフの間で祈り話し合っています。
以前も書いたように、ドイロー地区は北タイの中で福音が最も届いていない地区の一つであること、健全な教会が存在しないことを考えるならば、私たちは魂の必要のために働きを続けるべきと(個人的には)思っているのですが、神様の御心がチーム全体に明確に示されますように、どうぞお祈りください。
【祈りの課題】
1.今後のフェローシップハウスのこと、ドイロー地区のエイズケアの働きに関して、神様の御心が明確に示されますように。
2.エイズケアの二人のタイ人スタッフ(どちらも日本語表記するとオンさん)のために。二人ともシングルマザーで思春期の子供がいます。困難の時も主に寄り頼みつつ仕事、家庭生活の良いバランスを保つことができますように。
「150周年記念集会」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江
六月は祈り待ち望んできたOMF一五〇周年記念およびOMF日本委員会五〇周年記念の行事が行われ、主の御名を崇めつつ終えることができ感謝しています。お祈りをありがとうございました。
六月十一日は感謝会で、フン総裁のメッセージもあり、食事を交えながら日本委員会の五〇年間にご奉仕下さった方々のお言葉をいただきました。市川の事務所へと移転する前、小金井に事務所があった時代に、そこで行なわれていたOMF祈祷会に私も参加させていただいていました。蘇恩覚宣教師が事務所の二階に住んでおられました。OMFの働きが日本で始まった頃、マイケル・グリフィス師が地道に良い奉仕をされた様子が、直接関わられた方々から語られました。師がロンドン・バイブル・カレッジ(LBC)の校長だった時に、夫が学校宛に出した手紙に長い返事を下さり、それがきっかけで夫はこの神学校で一九九〇年より学ぶことになりました。実際に夫がLBCで学び始めた時に、グリフィス師は異動されていたため、さらに後になって私達夫婦が在英邦人伝道の奉仕をした際にグリフィス夫妻とイギリスでお交わりをいただきました。私達夫婦が二〇〇二年にケンブリッジに着いた際、グリフィス師の義妹夫妻のお宅にお世話になったことも大きかったです。
一八六五年六月二五日、ハドソン・テーラーが英国ブライトンの浜辺で祈っていた際に与えられた主の召しが実現してCIMとなり、それから一五〇年を経て今では千四百人の宣教師(うち四十%がアジア人)が東アジアを中心に四十の国で、百の民族に宣教するようになりました。神は一人の人を用いて、このような御業を進められることを教えられます。グリフィス師のこともあわせて教えられます。自らがいかに主に忠実にお応えして歩んでいるか、真実に主を見つめ、主を愛し、主を指し示す歩みをしているか。一五〇周年記念の諸集会は再献身の機会となり主に感謝しています。
【祈りの課題】
1.ディアスポラ伝道部の実質的なリーダーであるウッド師(ヨーロッパとアフリカ)と、ソーテバーグ師(北米)の働きのために。アジアおよびオセアニア(豪&NZ)のためのリーダーを長年祈り求めていますが与えられていません。お祈りいただけると幸いです。
2.グローバル・リターニーズ・コンファレンス(全国帰国者大会、9月20~23日、富士吉田市にて)の準備のために。これが教会を離れている帰国者クリスチャンのため、未信の帰国者のために用いられますように。
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