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2005年1月号  page1  page2


「刈り取り」
在英邦人伝道 横山基生、好江

キリスト教文化講演会  尊いお祈り・ご支援に支えられて旧年中の奉仕を担えましたこと、心より感謝いたします。二〇〇五年もどうぞよろしくお願い致します。
 お祈りいただいていた婦人求道者のKさんが十一月十一日にイエス様を救い主として受け入れ、主としてお従いする信仰を与えられました。ハレルヤ! 毎週の婦人聖研の場で、ケンブリッジJCFメンバーの姉妹方と共にKさんをイエス様の救いに導くことができた恵み、背後の祈りの支えを心から感謝します。Kさんと出会って二年、婦人聖研に来始めて一年半、その週の聖日、ロック・バプテスト教会での礼拝中、聖餐式に参加されたこと(初めてではありません)がきっかけとなりました。
 「イエス・キリストを救い主、主、王と信じる方はどなたでも」との指示を理解なさったはずと、この日はそれを確認するために、いつものテキストから離れて聖餐式について基生がお話ししました。私達夫婦でこの日に備えて話し合い、祈った際に「これが救いに導かれるかも」と期待していたことが見事に答えられました。次の聖日にはご主人も、いつも来られるお嬢さんと共に出席。礼拝後に私達夫婦としばらくの時、信仰について質問されました。Kさんのご両親は夏に「ヨーロッパ・キリスト者の集い」にご一緒に出席し、その後お父さんは関西で教会に行かれているとのこと。救いの業がさらに進むように祈っています。
 もう一つの婦人聖研はメンバー全員が国際結婚組。試練の中にある者もあり、祈り支えあう交わりの中で、それぞれがさらに確かな主との関係に導かれるよう祈っています。毎週の学生聖研は数が増えたまま、未信者十五名、信者四名、小グループ三つに分かれて聖研をしています。数ヶ月の滞在を終えて帰国する人には、帰国後も求道を続けられるよう地域の教会の情報を渡し励ましています。参加し始めて一年を越える人には徐々に信仰のチャレンジをしています。月一回、それぞれ片道車で二時間走って行っているレディング集会、バーミンガム集会でも未信者が福音を知る歩みを進めています。クリスチャンが励まされ整えられ用いられるよう、未信者が信仰に導かれるよう、帰国者が求道を続けられるよう、共にお祈りいただければ幸いです。 (好江)
 ケンブリッジJCFの皆さんと新しい伝道の試みをさせていただきました。キリスト教文化講演会です。「天路歴程」を書いたジョン・バニヤンの人生と仕事についての講演をケンブリッジ大学に研究に来られるYさんにお願いしました。どのような方が来られるであろうかと祈りつつ宣伝をして当日を迎えました。七名の新しい人達と私達の聖研に出席している求道者四名と私達クリスチャン十一名の合計二十二名の集いとなりました。新来会者のCさんは求道者によって誘われて来たのですが、「ケンブリッジに二十数年住んでいるが日本人のクリスチャンのグル−プがあることを知らなかった。今回コンタクトが出来て良かった」との言葉を残されて帰りました。昔に教会に通っていた時期があったとのこと。英国人と結婚されているようですが、主を求める心がさらに与えられ定期的に聖書の学び会に加わっていただくことができるようお祈り下さい。
 翌週の土曜日には、日本人に重荷を持って関わって下さっている英国人クリスチャン向けに、日本のために祈る時、そして日本人に福音を伝える際に注意すべき点を学ぶセミナーを持ちました。これもケンブリッジJCFの皆さんと企画し、それぞれのメンバーに日本について祈りの課題を挙げてもらいました。十三名の英国人が来て下さり日本のために熱く祈り、また日本人伝道の実際的な学びに真剣に取り組んで下さいました。本当に感謝でした。(基生)

【祈りの課題】
1.毎週聖書の学びをしていた3名の学生が12月で英語の学びを終えて帰国しました。帰国後も何らかの形でクリスチャンとのコンタクトが与えられ、霊的な糧を受け続けることができるように。
2.2月11〜13日にかけてケンブリッジ・リトリートを企画しています。欧州にいる日本人青年向けの集いです。特に海外で信仰を持った人や求道し始めている人たちが、多くの日本人クリスチャン青年に出会い励まされることを願っています。良き備えが出来るように。


「萬華に残る証し人」
台湾・活水泉 木下理恵子

洗礼を受けた鄭兄、木下師、粛兄  主に在って新年おめでとうございます。日本では旧年は台風や大地震と天災の多い、痛みの多い年でしたが、この新しい年、主の癒しと建て直しが個人にも、国家にもなされる年となりますようにお祈りします。昨年十二月に台湾に来て満二十年となりました。この間の皆様の忍耐強い忠実なお祈り、ご献金、またお便りなどでのお励ましをどうもありがとうございました。場所はどこであれ共に台湾宣教に携わっていただける事は大きな喜びであり、励みです。本当にどうもありがとうございます。今年も続けて御祷援いただけると感謝です。
受洗した鄭兄のための祝福の祈り  活水泉では昨年十一月十四日に鄭兄と粛(“シアオ”。本来は上に草冠がつきます。)兄の洗礼式がもたれました。二人とも六十四歳の男性です。鄭兄は三年前に龍山寺の境内で罪を悔い改め主を受け入れました。傘を杖代わりにゆっくりとしか歩けないのですが、それでも毎日段ボール箱などを集めて働く姿には頭が下がります。言語障害がありますが、そのためか祈る言葉の一つ一つに重みを感じます。「お父様、私はあなたの子です。お父様の事をうんと思っています。」洗礼式の日の鄭さんの喜びはその日だけに止まらず、今も輝く笑顔です。
活水泉の遠足の時に。鄭兄と。  粛兄は洗礼式の数週間前に脳卒中を起こし入院しました。でもそれを通して洗礼の決意をなさった方です。若い頃はやくざ関係の仕事をし、喧嘩も強く人からは恐れられていたようです。でも今はそうした過去の生活から完全に生まれ変わりたいと、新しい生活を過ごしたいと主に従う生活を決意しました。粛さんは社会福祉部から与えられた、毎日活水泉の路地を掃除する仕事をしています。この二人、以前はそんなに話す事もなかったのですが、同じ日に洗礼を受けたという事、また同い年で誕生日も近いという事で、仲のよい友達になりました。主のなさる事は不思議であり、恵みに満ちています。
 活水泉の仲間は、若い人の場合極力信仰を持った後、仕事を見つけ社会復帰していくように、萬華から出て行くように祈っているのですが、こうしたお年を召された方々は定職が与えられる事もまず無く、萬華に残る可能性が高いです。鄭兄や粛兄が萬華で主の証し人として生きていけるように、そのためにこの二人にふさわしいフォロアップをしていけるようにお祈りくださると感謝です。主がこのお二人を用いて下さる事、このお二人らしい形で他の人々を祝福して下さる事を信じ、期待しています。

【祈りの課題】
1.活水泉でこれから主の弟子として生活していくために、弟子訓練を受けたいという人たちが起こされるように。またこうした人たちを最善にフォロアップしていけ、萬華で主の弟子が増えるように。鄭兄、粛兄の受洗を感謝。萬華に残られる二人が主の証し人として生きていけるよう、用いられるように。
2.活水泉教会を社団法人として政府に登録する上で、30人の委員が必要です。主が選ばれた、活水泉の働きに共鳴と重荷を持つ方々が、この委員を引き受けて下さるように。具体的に登録の事務に関わる呉師に主の知恵と導きが与えられ、スムーズに登録できるように。


「大きくなーれ!」
フィリピン ミンドロ島 佐味湖幸

礼拝で特別賛美と暗誦聖句  「あら、ちょっと見ない間にこんなに大きくなって!」子供と熱帯の植物、その急成長振りによく驚かされるものですが、アガペー子供開発センターの子供たち、昨年六月に入園依頼、毎月身長体重を測ってきていますが、二、三人の例外を除いて、ほとんどの子供が身長はともかく、体重横ばい、もしくは下降(病気のあとなど)傾向が続きました。ほとんどの子供が、第一、二段階の栄養失調です。どうしたものかと思案し、祈ってきました。教師と親の会でも散々、家庭での食事、おやつに気をつけるように呼びかけてきました。
 が、やっとこの十一月の身体測定で、ほぼ全員に大きな成長が見られ、数人を除いて、ほとんどが何とか普通児の体重にこぎつけ、病気もぐっと減りました。
 「センターでミルクに砂糖を入れずに飲むことを学んだ」「野菜を食べるようになった」「果物って体にいいのね」「水を多く飲むようになった」「食事はバランスよね」普段口をすっぱくしていってきたことが、ようやくスタッフの間でも理解され、実行されるようになってきました。
 十月末から白のTシャツにセンターのロゴをあしらった制服とそれぞれの写真のついた名札着用になりました。その後の子供たちのセンターでの態度の変化には驚かされました。制服を着、名札をつけることによって、「学校に来ている」という自覚が芽生えたようで、小一時間の「勉強の時間」が、急に充実し始めました。文字の読み書き、英語の暗誦など、とてもよくできるようになりました。鉛筆、クレヨンを持ったことがなく、初めは何をどう描けばよいかわからず、暗い色ばかりを使っていた子供たちですが、今はのびのびといろんな色を使って描けるようになりました。勿論お遊びの時間は大得意。それぞれの興味にあわせて、粘土で遊ぶ者、本を読む者、ブロックで遊ぶ者、魚つりゲームをする者など。しかし一番の大得意は振りつき賛美と暗誦聖句!この子供たちの賛美を主はどんなに喜んでおられることかと、いつも思わされます。
 さらに、子供たちの家族に主の愛の証がされていき、自ら求めて聖書を学ぶものが起こされるようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.新しい年、主がさらにピリ聖書教会の宣教活動を前進させてくださるように。昨年は40名余りが、洗礼に導かれました。
2.続けてアガペー子供開発センターの働きのために。子供たちの霊肉、社会性の成長のために。スタッフ(教師3人、助手2人、調理係2人)の健康、霊性のために。子供たちの家庭、地域への証のために。


「カンニングをしない珍しい大学生?」
カンボジア・プノンペン 菅家庄一郎、容子

日曜の午後の聖書研究会(右端がクンティー兄)  主にあって新年おめでとうございます。私達の同僚のエレン師は、私達の不在の間、たいへん素晴らしい働きをしてくださいました。まだ、若く、カンボジアでの経験も浅いにも拘わらず、主が彼女を用いてくださったことを感謝しました。今月末にはドイツに帰国し神学校で学ぶ予定です。彼女の将来のためにお祈り下さると感謝です。
 エレン師は、日曜日の午後、聖書研究会にも何度か来てくれて、キャンプで救われたクンティー君を含め四人のクリスチャン学生と聖書研究を始めました。クンティー君の救いの証しは次のようでした。「最初に参加したキャンプを通して神様について考え始めた。二回目のキャンプではっきり信じる決心をした。そして、イエス様に信頼しつつ、カンニングをしないで教職課程に進む試験を受けた。(注:カンボジアでは試験中のカンニングは日本ほど厳しく注意されない。)そして、神様は試験に合格させてくださった。」
 クリスチャンと自称してはいても、日常生活の中では妥協して生きているクリスチャン学生が多い中で、彼の証しは大きな励ましです。彼が教会にしっかりと繋がるようにお祈りください。(庄一郎)
菅家師夫妻とエレン師  カンボジアについてすぐ、私の最大の関心事は家でした。カンボジア人の友人に手伝ってもらって幾つか見ましたが、この辺にはもう適当な物件は見当たりません。そんな時、アリスさんが自分が前に住んでいた家はどうかといわれました。二階建てで、それぞれの階が独立しており、私達の家族とセンターを兼ねるのに好都合であり、また以前西村師も住んだことがあり、なじみのある家です。二人で見に行って、最大の候補と感じました。けれども、自分たちの生活を優先に決めているのではないか、(その家は子供たちの学校にも近い)もっと、犠牲を払って、学生伝道に当たるべきではないか、正直大学の近くは落ち着かないので住みたくない、と色々な思いで心が揺れました。一番示されたことは、この件について、私達二人が心を合わせ、祈り、また良く話し合っていなかったことでした。腸チフスから回復した後、いつものように二人で静まる時を持つ中、この件について心を開いて話し合い、祈りあうことができました。
 これらの出来事を通して、神様が私に求めておられるのは犠牲ではなく、聞き従うこと、疑い不安ではなく、信頼であること、恐れと呟きではなく、感謝と喜びであること、人のことではなく、神の御心を見分け、第一にすること、子育てを過小評価しないこと、等を教えられました。子供たちは、順調にこちらの生活に慣れ、学校生活を喜んで送っています。皆様のお祈りに、心から感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1.OMF学生伝道チームは学生センターを始めました。家賃など必要経費が満たされていきますようにお祈り下さい。
2.クンティー兄、ソバン兄、ピサット兄、ソピアー兄の4人は日曜日の午後、共に聖書を学んでいます。主にあって共に成長していくことができるように。


「皆様、お祈りありがとうございました。」
OMFインターナショナル日本委員会委員長 牧野直之

 十一月十八日、午前二時頃胸が苦しくて目覚めました。当初胃が悪いのではと思っておりましたが、胃薬を飲んでも苦しさがやわらがないので、午前三時半頃、順天堂医院の夜間救急で心電図をとるなり、急性心筋梗塞と診断されました。午前七時には手術室に入り、右手首からカテーテルを挿入し冠状動脈の詰まっている部分を風船で拡げ、金属の管を二ヵ所に入れました。
 主のあわれみで回復も順調で早く、十一月三十日に退院することができました。
 入院中は、主から多くのことを教えられ、神様への親近が高速に進められました。本当にお祈りありがとうございました。

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