2006年2月号
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「ピリ聖書教会ニュース」
一時帰国中 佐味湖幸
『私たちの教会を支え、導き、助けてくださる主に感謝します。サニー・リゴン兄は、ピリ聖書教会のパートタイムの牧師代行として、去る六月から教会に仕えています。働き人の移動や(註:三月私は帰国。六月タパオ牧師は新しい働きのため辞任。) 新しいプログラムなど、多少の調整が必要でしたが、私たちは今年の目標に向けて前進しており、神さまは、確かに助けてくださいました。
二〇〇五年十一月二十日に、私たちピリ聖書教会は7周年記念礼拝をいたしました。とてもささやかな記念式ではありましたが、神様のご真実を再び覚えるときでありました。
(ピリ教会からの)神学生たちはいろいろと教会を助けてくれています。主が彼らの学びのために経済的必要を満たして下るようにと祈っています。最近、シンガポールの日本人教会が古着を送ってくださり、それを安く販売して、売り上げを彼らの授業料のために献金しました。また、彼らは神学校でパートタイムの仕事をして(註:休み中に庭の草刈や校舎の補修工事、ペンキ塗りなど)、生活費の足しにしています。
私たちの刑務所伝道は昨月ちょっとした試練を経験しました。私たちの聖書研究会に出席している人たちの何人かが、同じ刑務所内に服役中のイスラム教徒の教えに惑わされそうになったのです。しかし、すぐに彼らの教えは受け入れることが出来ないと気が付き、また聖書研究会に戻ってきました。今では、この刑務所服役者の約3分の一が私たちの聖書研究会に出席しています。
地域開発委員会は、今年も日本からの注文に応じ、クリスマスカード、聖書カバーやハンドタオルなどの製作に忙しくしました。幼稚園も新しく園児をむかえ、順調に進んでいます。先ほどの教会七周年記念礼拝では、ちょっと恥ずかしそうにしたり、隣の子とつつきあいをしたりしながら特別賛美もしました。(後略)』ピリ聖書教会より。
PS.ピリ聖書教会のためにお祈りいただきありがとうございます。リゴン兄から日本の教会の皆様にくれぐれもよろしくとのことです。
【祈りの課題】
1.佐味師はやはり寒さに弱いようです。4年ぶりの冬を経験する中、昨年11月下旬から一ヶ月ほど、めまいや胸の痛み、変な頭の疲れなど(自律神経系?) 、体の不調を覚えました。続いて、健康のためにお祈りください。
2.ピリ聖書教会のために。教会堂拡張のための経済的必要のために。また、宣教師たち(主にフィリピン人で異文化宣教をしている人々)を経済的にもサポートできるようになりたいと願っています。
「見えないところで働かれる主」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子
十二月は四回の大学生向けのクリスマス会を企画しました。その内、三回は学生伝道チームのメンバーで大学で英語を教えている英国人ケイティ・ライスさんのクラスの学生を招いての集会でした。また、最後はフレンドシップクラブのクリスマス会でした。四人のカンボジア人の牧師・信徒がクリスマスのメッセージを語って下さいました。全部で七十五人以上の学生・卒業生が集い、福音を聞く機会が与えられました。聖書研究会や教会に繋がる学生たちが起こされるようにお祈りください。
新しい発見は、ラオスから二十九人、ベトナムから百人の国費留学生がプノンペン大学で学んでいることがわかりました。ラオスからの学生が三人クリスマス会に参加してくれました。また、クリスマスの手紙のやりとりの中で、かつて聖書研究会に来ていた学生が、韓国に留学中で、すでに洗礼を受けて教会にいっているという知らせを受けて主に感謝しました。主は様々な人を用いて学生達を救いに導いてくださっていることを思い、「目には見えない協力関係」を感謝しました。(庄一郎)
皆様にとって、二〇〇五年はどんな年でしたか。今日、学生との学びで振り返ってみた時、まず浮かんだ思いは、今年ほど自分の欠点や失敗を具体的に知らされた年はなかった、という思いでした。古い自分を砕かれる主の業は続いています。
次に湧いてきた思いは、「私達は不真実でも、主は真実である。」神様は、私達の必要に豊かに答えて下さいました。住む家、誠実で愛らしいお手伝いさん、子供たちの学校、鶴岡君の快い助け。その背後にある皆様の祈りの支え。そして、学生達の間に働いてくださるみことばの力。この一年、一番励まされたのは、二つの聖書研究会でした。
今日、共に聖書を学んだサオポアンは、丁度一年前のクリスマスに信仰決心をしました。彼女は、この一年を振り返り、こんな分かち合いをしてくれました。「初めの半年程は、家族からの反対、また職場での人間関係など試練の時を通ったが、神様が脱出の道を備えて下さった。特にかつては信仰を持っていて今は離れているお父さんが、励ましてくれた。この一年間は、前の人生とは違う。何が神様に喜ばれることか考えるようになった。以前より大変になったが、喜びがある。試練をも喜んで受け取れるようになった。主が試練を通じて教えてくれるから。ただ、すべてを神様に打ち明け、祈る、ということがまだぴんとこない。」彼女をはじめ、学生、卒業生のため祈ることが、神様が与えてくださった負いやすいくびき(マタイ十一・三〇)である、と示されています。 (容子)
【祈りの課題】
1.クリスマス会に来た学生・卒業生の中で、続いて主を求め、救われる学生が起こされるようにお祈りください。
2.鶴岡徹也兄は、芽生ちゃんと結ちゃんに日本語を教えたり、学生達と交わったり、良い働きをしてくださっています。彼の任期は今年の8月までです。日本から新しいワーカーが与えられるようにお祈りください。
「宣教する教会になりたい」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ
お祈りを感謝します。ようやく論文の完全初稿を主任教官に提出することができました。三月まで内部審査員が批評し、五月に二人の外部審査員を含む五人の尋問を受けます。それまでの間、修正と補強作業を続けますが、一月から説教奉仕に戻りました。
教会の皆さんに待ってもらっていた間、一度チェンマイ宣教教会のやり方を、チョッとだけ注意したところ、センツィン牧師から逆に抗議をうけました。「注意するときばかり注意して、一緒に奉仕をしてくれないのはこまります。」まったくその通り、礼拝だけ出席して何もしない宣教師を、長い間良く我慢してくれました。
ところが、何もしなかったことの結果を昨年十二月に見せていだだきました。タイの教会では十二月に入るとすぐにクリスマス集会・行事が始まり、一ヶ月間、週に一〜二回の割りで続くのです。ミェン宣教教会ではまず、シンガポールからの伝道チームを迎えて山地の村への医療伝道とチェンマイ市での伝道集会を開きました。「今年は私は通訳できませんからね」前もって言っておきました。すると女性教会役員が伝道集会でシンガポール英語からタイ語へ、翌日の礼拝説教はセンツィン牧師が英語からミェン語へ見事に通訳してくれました。「うちの教会は宣教の教会になるのだ」という意気込みを二人のミェンの働き人に見る思いでした。
次は、教会独自で山地の村へのキャラバン伝道。タイと言えど十二月は寒いのです。特に北タイの山は。寝袋を持って、皆で二台の四駆トラックに乗り込み彼らは山へ伝道に行きました。この村に福音が届けられたのはこれが初めてです。
次はキャロリング。また厚着をして、トラック二台で、あらかじめ希望した教会員の家々を訪問しクリスマスキャロルをささげます。その家の祈りの課題を聞き、その場で皆で祈ります。論文執筆中に彼らが我が家に着いたのは夜十一時半。ミェン語の賛美は近所中に美しく響いていました。
【祈りの課題】
1.達朗師の論文、第一草稿無事提出できました。ここまでのお祈りを感謝いたします。2月初めに第二(第一の校正したもの)、3月末に第三(第二の校正したもので最終に当たる)草稿を提出し、5月初旬のディフェンスに臨みます。1月からチェンマイ宣教教会、チェンライのタマジャリック教会での説教奉仕が始まりました。平行してミェン語聖書完成に向けての最終チェックの手伝いをしています。体力、知力、霊性が保たれますように続けてお祈りください。
2.たまみ師のミェン語賛美歌練習用CD作りは少しずつですが進んでいます。お祈りを感謝いたします。歌い手の皆が賛美の喜びと力を知ることが出来ますようにお祈りください。CDは5月までに仕上げなければなりません。その都度、適切な伴奏者が与えられますように、また、車での移動が守られますようにお祈りください。
「年末年始の恵み」
吉澤恵一郎・香
クリスマス前から年明けまでの約三週間、語学学校は休みの時期になりました。少し長すぎる休みではないかと思っていましたが、初めての海外生活で三ヶ月間の疲労は、自覚以上に蓄積されていて、貴重な休息の時間となりました。
この三ヶ月は、基本的には語学研修に集中するように時間を使ってきましたが、冬休みの期間は、横山先生が中心になって続けてこられた諸集会やロンドンの日本語教会を訪問させていただきました。初めて、イギリスでの邦人伝道の現場を見る機会となりましたが、邦人の救霊に、多くのものを犠牲にしながら働かれている伝道者の姿、そして、イギリスで初めて聖書に出会い、真剣に真理を求めている、愛する同胞者の姿を見ながら、この働きの尊さ、そして、海外での邦人伝道が急務であることを、あらためて示され胸が熱くなりました。
この一年は、さらに、語学を身につけ、スムーズに宣教師ビザを取得するために、いくつかの英語の試験に挑戦しようと考えています。三週間の休息は充実した充電期間となり感謝しています。(恵一郎)
イギリスに来てから、たくさんの素晴らしい出会いを与えていただいています。先日は、OMFの元宣教師メテカフ師にお会いすることができました。両親がとてもお世話になっており、また、私がまだとても幼かった頃、祖母が開いていた家庭集会に来てくださったことがあり、こうしてお会いできたことに神様の不思議なお導きを思いました。
ロックバプテストチャーチのハバードさん御一家は、クリスマスに私たち家族を招いてイギリスの伝統的なクリスマスのご馳走とその過ごし方を味わわせてくださいました。また、日本から来られている宣教師の御家族と親しくお交わりをする機会を与えていただきました。とてもあたたかく、かざらずにそしてまるで同じ家族であるかのように親しく接していただきました。今まで、招く側に立つことが多かったのですが、招いていただくことを通して、家庭を開放してお迎えすることの大切さと素晴らしさを心ゆくまで味わうことができました。また、イギリスの教会の方々が、日本人をはじめ諸外国から来られる方を本当にあたたかく迎え入れていてくださっていることを知る機会となりました。(香)
【祈りの課題】
1.4ヶ月が経ち、吉澤師一家は英国の生活にずいぶん慣れてきました。お祈り感謝いたします。2月中にOMF英国のダイレクターとお会いして話し合いを持ちます。これからの働きについて見通しが得られるように。
2.充実した語学の学びとなり、宣教師ビザ取得の備えができるように。
「初めてのクリスマス」
カンボジア・プノンペン 今村裕三、ひとみ
昨年十二月、カルメット教会が最近開拓を始めたコムプロンソーという村のクリスマス集会に出席しました。ここは一緒に聖書を学んでいる学生寮の一人のチャンナン兄が生まれ育った村です。プノンペンから車でメコン川を渡って二時間のところにあるその村はとても農村という感じです。彼はもう一人の学生と前日から泊まり込んで準備をしました。婦人たちは朝から愛餐会のための料理、若者たちは会場作り、そして子どもたちは生誕劇の準備と大忙しでした。朝九時からの集会は次第に人が集まり、会場に入りきれないほどの人で溢れました。スピーカーで賛美やメッセージが村中に響き渡ります。学校帰りの中学生たちも興味深げに立ち寄ってくれました。始まったばかりの教会ですが、この初めての集会を通して村の人たちに教会の存在を知らせることができたと思いました。村長さんやお巡りさんも招待され福音を聞きました。中心となって働いた彼は、実は受洗を受けた後に「もう学びは必要ない」と言い放った彼なのでした。その後、彼は週一回の聖書の学びを楽しみにしてくれ、自転車で大学から10キロの道のりを一生懸命こぎ、学びのクラスの開始ギリギリに飛び込んでくるのです。そして毎聖日、朝の礼拝が終わった後に、この村の夕礼拝を助けています。時には、車やバイクに乗るお金がないので、自転車で!片道四時間かけて教会に仕えているということを、そのとき村で初めて聞かされました。ペテロのように熱いものを持っている彼が、これからも整えられて主に仕えていけますようにお祈り下さい。(裕三)
最近、新しく開拓を始めたスヌーエルという(プノンペンから車で四時間程)場所でのクリスマス会を手伝いに行ってきました。そこはベトナム国境に近い場所でベトナムから行商人が行き来している流通の要の場所の一つです。会場は英語の先生に英語を教えているミュリエル師が住み込みをしている学校です。午前中は会場や食べ物の準備に追われました。合計六百キロくらいの果物そしてコップや皿を洗い、とにかく忙しかったです。五百人以上の人が集まりました。半分は子供でした。内容は子供の降誕劇あり賛美・メッセージと盛りだくさんでした。中でも面白かったのは、降誕劇でマリヤが「‥‥私はまだ男の人を知りませんのに」の台詞や、ヨセフがマリヤを密かに離別しようかと悩むところなどで、ヤンヤ!ヤンヤの拍手喝采がありました。子供がそんな台詞を言うのが大いに受けたようです。劇が始まると後ろの方で見えない子供達がどんどん前に押し寄せて、劇をしているスペースがどんどん小さくなり、どけてもどけても子供は押し寄せ‥‥「どけ!見えない!」等の怒声の中、劇は粛々と進んでいきました。場所を貸して下さった学校の先生達が本当によく手伝って下さいました。彼らはクリスチャンではありません。それなのに文句も言わず手伝って下さって本当に感謝でした。好意的でとても気持ちの良い方ばかりでした。ミュリエル師の良い生活の証があるためだと思われます。学校の先生が子ども達に与える影響はとても大きいです。この方達が救われたら!なんと素晴らしいことかと祈らされました。(ひとみ)
【祈りの課題】
1.言葉の学びのために。第二段階の言葉の試験の準備のために。また、将来の働きの導きのために。
2.カンボジアの政治のために。国境問題は一応の決着をみたようですが、国の指導者たちが神様から知恵を頂いて、国を導いていけますように。正義や公正さにおいて多くの問題があります。
「王の王への賛美」
北タイ・チェンマイ 邦人伝道 野尻孝篤師・明子師
チェンマイ総領事館主催の、天皇御誕生日を祝う祝賀パーティが開かれ、私たち夫婦も招かれました。開始にあたり、全員起立して「君が代」とタイ国王賛歌がかなでられました。二つの国への愛国心みたいな気持が湧いてくるから不思議で複雑な思いです。その数日前には、パヤップ大学主催の「メサイヤ」コンサートがありました。百人ほどの聖歌隊、五十人ほどのオーケストラと、CDでない生の素晴らしい演奏です。「ハレルヤ・コーラス」が始まると、皆、待っていたように一斉に起ち上がり「諸王の王!主の主!」と歌われる賛美に心を合わせました。このタイ王国で王の王、私の救い主キリストへの壮大な賛美がかなでられている、と涙が出てきました。
教会でも、クリスマス礼拝には、ご夫婦で洗礼を受けられる方が起こされました。ちょうど私達と同じ頃にチェンマイに移ってこられた方々です。午後の祝会は五十四人、午前の礼拝は四十六名の方々が集められました。一年前にスタートしてから、とにもかくにもこのような関係者を迎えるまでになりました。教会の兄姉も一丸となって準備に力を合わせて来ました。このチェンマイで王の王キリストが崇められることこそが私たち一同の願いです。二月七日(火)には、森 祐理さんの津波チャリティ・コンサートを、今度は私達の教会主催で開催する予定です。どうぞお祈り下さい。(孝篤)
サワディ・ピー・マイ(新年おめでとうございます)昨年中のお祈り御支援を心より感謝申し上げます。
クリスマスの諸準備と、洗礼準備会等に加え、今月からは日本人会婦人部の係りの一端を担うことになったので、そのための出入りが多くなり、忙しさが増えました。証しがまっとうできますようにお祈り下さい。
クリスマス祝会には補習校と、毎週教会を会場に行っているコーラス部の関係から、三組のお母さんとお子さん方が集って下さり感謝でした。祝福をお祈り下さい。
大晦日には花火が派手に上がって、昨年の自粛ムードを打ち消してしまうかのようでした。でも心の傷のいやしと、住宅の復旧はまだまだとのことです。教会の若い御夫妻は南タイ・カオラックに救援復旧の勤労奉仕に行っています。森 祐理さんも二月、コンサートをプーケットの地でも行う予定です。
降誕節後は、疲労か寒さ?のせいで夫婦共に風邪ひきました。(明子)
【祈りの課題】
1.受洗された兄姉の成長のために。更に受洗される方々が起こされるように。
2.森祐理さんコンサートの諸準備と、宣伝が祝され、多くの方々が会場に集うように。
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