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2007年8月号  page1  page2


「ジャオ・ジェの信仰への旅」

壮族の女性(写真と内容とは関係ありません)  ジャオ・ジェ(仮名)は疑問ではちきれそうになっていました。神様はいるのでしょうか?もしそうならそれは彼女にとって何を意味するのでしょうか?自らをクリスチャンと呼ぶ人達は、神と真の関係をもっているようだけれど、それはなぜなのでしょうか?彼らが持っていて彼女が持っていないものは何なのでしょうか?
 今までずっと、「そんな疑問はムダだ、つまるところ神はいないのだ」と教えられてきたジャオ・ジェは、真実を知りたいともがいていました。時折、もう死んでしまおうかという思いも頭をよぎりました。しかし心に何かに引き寄せられ、本当のものがある、永遠の何かがあると思い、彼女はそれを何とかして見つけたいと願っていました。
 彼女がクリスチャンに初めて会ったのは、北京の大学に入った時でした。それ以前も「ばかげた迷信的な西洋の宗教」として、キリスト教のことを聞いたことはありました。しかし、同じフランス語の授業を受けていた若い女性に「聖書を読んだことがある?」と聞かれた時、それが生き様となって表れるのを初めて見たのです。そして彼女の質問の何かが、ジャオ・ジェの興味をかきたてました。
 「読んだことないわ。読んでみたいと思ってるけど。」自分でも驚いたことに、彼女はこう答えていました。そこから旅路が始まったのです。ジャオ・ジェは聖書をもらい、質問を始めました。彼女の同級生はとても賢く、神との個人的な関係について語っており、それは彼女にとっては全く新しい概念でした!
 「どうして神はあの同級生には語られ、私には語られないのかしら」と思っていたと今ジャオ・ジェは言います。
壮族の踊り(写真と内容とは関係ありません)  間もなく彼女は他のクリスチャン達にも出会い、その内の一人は彼女の親友になりました。二人は歴史や政治や人生の意味についてよく語り合いました。ある時、お互いに最も影響を受けた哲学者は誰?と話し合っていた時、驚いたことに彼女の親友は「イエス様だよ!」と答えました。ジャオ・ジェはこの答えにショックを受け、ますます真理を求め続けました。
 「彼はとても頭がよくて知性的な人でした。」こうジャオ・ジェは過去をふりかえって言います。「彼がクリスチャンだとはその時まで知りませんでした。そしてそれは私にとって大きな励ましとなり、私はますます神の方へと押しやられていったのです。」
 それから間もなくしたある晩、ある外国人の家を訪問している時に、ジャオ・ジェは岐路に立ったのです。そこでは何人かの人々が集まって祈り、賛美していました。それを見ていた彼女は、信者達の明らかな誠実さに心を動かされ、このグループに入りたいと思いました。彼女は明らかにまだ信仰を持っていなかったのですが、それでも彼女は仲間になりたいと願ったのです!
壮族の子供たち  そのジレンマをジャオ・ジェがグループの人々に打ち明けて話し合うと、一人がこう言いました。「神がご自身をジャオ・ジェに表わして下さるように祈ったらどうだろう?」
 それはごく単純な祈りでしたが、神はそれを聞かれ、ジャオ・ジェの人生を一転させたのです。求め続けてきた神についに出会えたと思った時、彼女の瞳からは涙があふれ出ました。
 翌朝、彼女が聖書を開いた時、彼女は何かが全く違うと感じました。「みことばを通して、神は私に語りかけ始め、私の疑問に答えられ始めたのです。」初めははっきりしなかった事が、今ではわかるようになったのです。
こんにちは!(写真と内容とは関係ありません)  その後、中国で働くあるアメリカ人クリスチャンに励まされて、ジャオ・ジェは彼女のルームメートにも福音を伝えました。そのルームメートも信じ、こうして福音は彼女の同級生に広がっていきました。
 今日、ジャオ・ジェは聖書を買い求め、キリストに関心を示す人には誰にでもそれを手渡す伝道熱心なクリスチャンです。彼女と同じ学部の七人が既に福音を信じました。
 彼女は将来どうするかまだ決めていませんが、何をするにせよ、救い主に人生を捧げて生きたいと願っています。
 「映画を作るのでも作家になるのでも、教師として働くのでもかまいません。」こう彼女は言います。「神が私を用い続けて下さるならば」


「浜松と北海道での恵み」
日本 横山基生、好江

有澤師夫妻 派遣祈祷壮行会  アジサイの花が美しい季節を、主の恵みと励ましの内に全うできました。皆様のお祈りを心から感謝いたします。六月にはまず浜松でJEA(日本福音同盟)の年次総会に、JOMA(海外宣教協力会)の会長として出席しました。福音派諸教会派教団で活躍している様々な先生方や、諸団体のリーダーたちに会うことができました。福音派の働きに関わる上でとても良い機会となりました。
 これらの方々を前にして、私達が今まで英国で行なってきた在外邦人伝道(ディアスポラ伝道)に関わって私自身のビジョン等を発表する機会が与えられました。JEA宣教委員会が現在力を入れている働きの一つがディアスポラ伝道であるため、総会に出席することになった私に機会が与えられたのでした。日本宣教に困難を覚える時、大きな可能性があるディアスポラ伝道により多くの祈りと人材を注くべきであるとチャレンジさせていただきました。
ニセコでのコンファレンス  総主事の仕事の一つに宣教師の派遣壮行祈祷会に出席しメッセージを語ることがあります。有澤宣教師夫妻の第四期への派遣式が、札幌で六月十七日にありました。牧師も祈りと献げ物によって支えられその任を担う訳ですが、宣教師はより広い諸教会・クリスチャンの祈りと支援の交わりの中で派遣されることを覚えます。その広さは、主にある一致をより豊かに証しできますし、恵みが広く行き渡ることの印と思います。これが国内宣教の祝福にもつながるのではと思わされています。
 六月十八日からは北海道ニセコ町で開催された、日本に派遣されているOMF宣教師のカンファレンスに出席してきました。とても自然の美しく、霊も体もリフレッシュできる最適な場所でした。テーマは、「リフレッシュされて働きを続けるために」でした。アメリカから英国人のゲスト・スピーカーが来られ、このテーマに沿ってメッセージを語ってくださいました。心に残った言葉は、「霊的にリフレッシュされ続けるためには、励ましの言葉をいただき続けることである」です。今回参加させていただいて大きな励ましは、日本に来られている宣教師の方々の存在でした。全ての方々とは親しく交わることはできなかったのですが、日本と日本人を愛して遥々とやって来て下さり、様々な困難を乗り越えて二十年以上宣教に従事し続けておられる方々が大勢いること、また、新しい宣教師が次々と日本に派遣され続けている事実が、私にとって大きな励ましでした。主の愛をいただけた思いです。
糸井福音キリスト教会にて  北海道滞在中に、友人の牧師が責任をもっている札幌新生教会と、有澤宣教師たちを送り出している糸井福音キリスト教会で、宣教に関わってメッセージを語らせていただきました。新しく多くの方々との交わりをいただき、大いに感謝でした。(基生)

【祈りの課題】
1.7月下旬カメロン・ハイランズ(マレーシア)でのOMF日本人宣教師修養会からイギリス経由でイタリアに飛び、8月1〜5日とミラノにて「ヨーロッパ・キリスト者の集い」に出席します。ヨーロッパと日本の橋渡しの役割が果たせるように。
2.8月24〜27日(視察ツアーが30日まで)とインドネシアで、日本から9人の出席者と共にAFMC5に参加します。すべてが守られ、御言葉の奉仕が祝され、集う者が主の御心を知り従うことができるように。


「人々を移動させる主」
日本 木下理恵子

 最近母と二人の家庭礼拝で使徒行伝を読んでいます。ステパノの殉教によって始まった迫害で、エルサレムの信徒たちが地方に散らされて行き、エルサレムから、ユダヤ、サマリヤと福音が伝わって行くその様子に、日本に来ている外国人たちを思いました。私たちほとんどの人が自分の母国に住む中、なぜかこの人たちは母国を去り、異国である日本に来て住んでいます。主が、目的があって人を国から国へ、場所から場所へ移される中、この人たちは選ばれて今日本にいると思わされています。その主の良きご計画を共に見られればと祈らされます。
 いつもの皆様のお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。先月号でお祈り頂いた千葉の上海出身の姉妹は、その後も毎日自分で聖書を読み祈り、主を体験しています。彼女と話すたび、救いの喜びがひしひしと伝わります。彼女は受洗したいと決意し、これから洗礼準備に入ります。お祈り感謝です。彼女は家族の救いのためにも祈り、証ししています。子供たちも彼女の救われてからの変化に驚いています。引き続きご家族のためにもお祈り下さい。
 もう一人巡回でお伺いした教会で会った寧波の出身の姉妹との聖書研究も始まりました。日本の教会で救われ、訓練されている熱心な姉妹です。中国語で祈れて、伝道できるようになりたいと言う願いからの聖書研究です。今は日本の会社で勤めながら、献身したい思いでいっぱいのこの姉妹も、将来主はどこに連れて行き、どの様に用いようとしておられるのか期待し、祈らされます。
 昨年主を受け入れ受洗を希望していた青島出身の姉妹は、今は少し霊的興味が薄れています。霊的な飢え渇きが与えられるようお祈り下さい。
 その他に、巡回で会った喜界島の台湾出身の女性とは文通が始まりました。もう一人の神奈川に住む台湾出身の女性とも電話で話し悩みを聞く様になりました。この方々の悩みを知り、助けて下さる救い主と彼女たちがお会いできるよう、御聖霊が働かれるようお祈り下さい。
 今の所コンタクトのある方々は日本人と結婚した女性が多く、加えて留学生、または学校を卒業し日本で働き始めた方々です。主が外国である日本に連れて来られた方々、しかもなぜか私にコンタクトが許されたこの方々に、はっきりと福音を伝えられるよう、そしてこの方たちが福音を伝えていけるような助けが出来るようお祈り下さると感謝です。皆様のいつものお祈りをどうもありがとうございます。

【祈りの課題】
1.8月に台湾を訪問する予定です。両親の健康が支えられるように(老人ホームにいる父が6月に転んで上腕骨骨折しました。)台湾で良き交わり、良き時を過ごせるように。在日華僑伝道に必要な材料を購入できるように。
2.先月お祈り頂いた上海出身の姉妹の受洗決意を感謝。良き洗礼準備が出来、主の時に受洗できるように。ご家族にも救いが及ぶように。青島出身の姉妹に霊的飢え渇きが与えられ、洗礼準備が再開出来るように。


「溢れるばかりの恵みに送られて」
シンガポール 菅家庄一郎、容子

祈りの友と  カンボジアでの働きを振り返って気がついたことの一つは、常に良き祈りの友が与えられ、その祈りの交わりによって支えられてきたということです。この第三期に与えられた祈りの友の一人、チェンチェンさんが、終幕(一つの働きを終え、新しい働きに移る時)の大切さに気づかせてくれました。学生達、卒業生達、OMFのチームメイト達、友人達、祈りの友…一人一人と意味深い最後の交わり、感謝とお別れの時が与えられました。
 もう一人の祈りの友Pさんは、出立の日、箴言三:五、六の御言葉の壁掛けを下さり、励ましてくれました。彼女も、もう一人の祈りの友Nさんも、最後に分かち合ってくれた祈りの課題は、神様との時間、祈りの時間ととりなしの奉仕を最優先できるように、ということでした。宣教の働きの最前線にして、最も厳しい戦いは、この祈りの時間の厳守にある!と改めて思いました。
空港で働くソヴァン兄と庄一郎師  六月二九日夕、OMFから空港に向かう時、多くの同僚が集ってくれ、賛美と祈りをもって送り出してくれました。家族全員、神様の溢れる恵みと優しさに包まれ、圧倒される思いで、カンボジアの地を飛び立ちました。(容子)
 空港に到着すると、卒業生の一人、ソヴァン兄が空港税関官吏として就職したので、私たちのチェックインから飛行機に入る直前まで、制服姿で付き添ってくれ、子供たちにアイスクリームをおごってくれました。シンガポール空港の方では、友人で、現在DTC(弟子訓練センター)で教師になっているタン師が迎えてくださり、深夜無事にDTCに到着しました。愚かな私たちは本当に多くの愛と知恵のある友人たちに支えられてきたなあと容子と共に主にあふれるばかりの感謝をささげました。今から約十五年前、ここでタン師と独身だった私は、バレーボールをしたり、聖書を学び議論しあった懐かしい場所です。DTCの回りには、高級マンションが建てられ、雰囲気は少し変わりましたが、DTCはあまり変わっていません。玄関に着くと「主とともにいるために−そして派遣されるために」という意味の英文が大きな文字で書かれていました。ここでもう一度、初心に戻って、家族で「主のもとにとどまる」ことを学び直し、新たな働きに「派遣される」ことを願っています。シンガポールでの九ヶ月間が有意義なものとなりますようにお祈りください。(庄一郎)

【祈りの課題】
1.菅家師一家のシンガポールの滞在が祝されますように。優先順位をよく見極めることができますように。シンガポールという新しい国、文化、人々に慣れていくことができますように。芽生さんと結さんに新しいお友達ができますように。
2.カンボジアの空港で税関官吏として働くソヴァン兄は、一日も休みがとれない生活をしています。日曜日に礼拝に行くことができるようになりますように。また、聖書を読み、祈る生活ができますように。職場での倫理上の問題に知恵が与えられますように。卒業生会に参加できるように。

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