2009年3月号
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「世界金融危機の影響」
日本 木下理恵子
時間の経つのは早いものだなあと改めて思います。この原稿を書いているのは二月、新年もずっと前の事の様な気がします。この間の皆様の変わる事のないお祈りの支え、ご献金をどうもありがとうございます。
世界を襲っている金融危機、台湾の活水泉でも多くの影響を受けています。日雇いの仕事も減り、固定職を見つけるのも、さらに難しくなりました。萬華で働くソーシャルワーカーの張さんも、ホームレスの人たちに「仕事を探せ」とはもう言えなくなったと言っています。活水泉のクリスチャン蒋兄も、清掃の仕事をしながら何とか社会復帰をと、ずっと頑張っていますが、最近はお給料も貰えず、文字通り一文無しの生活だそうです。台湾でも工場で働く人たちや底辺の人たちに、失業者が多いそうです。台湾のためにもお祈り下さい。
日本で働いている外国人たちも大変です。ブラジルからの労働者の困難は新聞でもよく取り上げられ、皆様のご存知の通りです。知り合いの中国人でも仕事を失った方が二人おられます。感謝な事にすぐにまた新しい仕事が見つかりましたが、条件的に決して良いとは言えません。そんな中でもみんな頑張っています。
今私の集っている教会で在日外国人に日本語を教えている事もあり、インド人が三人礼拝に来ています。その内二人も失業中です。以前日産で勤めていた技術者ですが、新しい仕事はなかなか見つかりません。日本の甘いカレーを美味しいと食べ、味噌汁も大好きと言うインド人、何だか私の中のインド人のイメージが崩れつつあります。
どの人たちも、何とか日本で仕事を見つけたい、母国に帰ってもなかなか仕事が無いという状況です。日本人でさえも仕事が無く大変なこの時、クリスチャンとして、どの様に生活し祈り、助け合うべきか考えさせられます。そして「空の鳥を見よ」と、私たちの世話を必ず見てくださると約束して下さっている神様を、御言葉を、その様に伝えて行きたいです。このご真実な神様を信じ、体験する在日外国人たちが起こされるようお祈り下さると感謝です。
【祈りの課題】
1. 活水泉の呉得力(ウー・ダーリー)師の活水泉での奉仕が丸7年になります。今年呉師御夫妻に一ヶ月程、こうした奉仕に関しての学びの期間を持って欲しいと祈っています。最も相応しい学びの内容、場所が与えられる様に。その期間活水泉の奉仕をして下さる方が与えられる様に。
2. 世界金融危機で仕事を失ったり、困難な中に生活している人々、台湾のホームレスの仲間たち、努力して社会復帰している人たち、在日外国人たちに必要な仕事、経済が与えられるように。この事を通して必要を与えられる真実な神様を知り、信じ体験する人が起こされるように。
「世界大の恵み」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江
元旦礼拝、翌日は新年聖会と、恵みのうちに始まった一月の歩みが守られ感謝しています。祈り支えていただき、ありがとうございます。夫が過ぐる四月に主任牧師に着任し、まだ一年目。教会に住む年末年始を新鮮に迎えることができました。元旦礼拝には予想以上の出席があり、私の未信の父も、特に声をかけないのに来てくれて、この年八三才になる者が、義父母を含め五名そろいました。教会員(もっと年上の姉妹も)やお客さん共々、皆が元旦に元気に御前に出られる恵みを味わいました。
帰国者への教会紹介やフォロアップの働きを続ける中、嬉しい出会いがありました。ある日アメリカから、日本に戻る女性のためにフォロアップをというメールがありました。「ウガンダから帰国」とあり、アフリカのウガンダから帰国する方について、なぜアメリカから、アメリカ人クリスチャン女性が言ってきたのだろうと思ったり、アメリカにウガンダという場所があるのだろうか、アテネという町がアメリカにあるのは知っているけれど、と思ったりしました。ご本人は、まず栃木県に戻られたので、紹介すべき方を探し始めたところで、夫君の実家が東京西部で、私が住む近くだということが分かりました。こちらに来られたついでにお会いし、素晴らしい交わりが与えられました。夫君の仕事でアフリカの三カ国に駐在され、それぞれの地で子ども達の学校等を通して、英語圏のクリスチャンと出会いが与えられました。「どこに住んでもクリスチャンが助けてくれた」とおっしゃり、神の家族から伝わる、神の愛を経験されました。あるアメリカ人姉妹と聖書を読むようになり、主との関係が始まったようです。そのアメリカ人姉妹の関係で、私にメールがあったのでした。主にある連携の素晴らしさに御名を讃えました。一人一人が出来ることをさせていただく。小さな事で主にお従いする。それがつながって世界大になっていく。一人の魂が御国につなげられていく。今、自分の目の前に与えられた事に忠実であるようにと励まされたことでした。この帰国者の姉妹とは今後も交わりが続きそうです。彼女が主にしっかりつながり、主の御体なる教会につながるよう、お祈りいただけると幸いです。
二五日の聖日には、南浦和バプテスト教会に夫婦で招かれて奉仕しました。ディアスポラ伝道について、夫が礼拝説教をし、私が礼拝後のセミナーを担当しました。ケンブリッジでの私達の後継者であった、横田栄・ヘーゼル夫妻が奉仕する教会です。久し振りに他教会でディアスポラ伝道について、夫婦で奉仕できて感謝でした。
【祈りの課題】
1. 3月19〜22日(19日はフォーラム、20〜22日が本大会)と、All Nations Returnees Conference “世界への架け橋”という帰国者大会が行なわれています。世界各地からの帰国者、帰国者のために奉仕する者たちが一堂に集まり、さらに主の御業を担えますようにお祈り下さい。
2. 帰国者大会(3/19〜22)出席のためウォレン・ペイン師がニュージーランドから2週間の予定で来日しています。実り多い滞在となりますように。
「主のわざを期待しつつ」
日本 菅家庄一郎、容子
新年最初の奉仕は、佐味宣教師との協力のもと、昭和聖書教会での教会学校、礼拝、宣教報告で始まり、その夜から、福音交友会・青年聖会と続きました。十五名前後の青年たちが集まり、二回にわたって宣教に関する講義を聞いてくださいました。環境問題について専門的な学びをしている人、医学部で学びながら将来その技術を貧しい国で役立てたいと思っている人、アジアに関心がある人などに会うことができ、主に感謝しました。主が一人一人に与えてくださっている関心をさらに発展・導いてくださるように祈らされています。
一月二六〜二七日には、OMF日本委員会が市川で開かれました。日本全国からお忙しい中、各先生が時間を割き、一つ一つの議題について、ふさわしい案や意見を出してくださいました。特に感謝だったことは、この委員会で、一人の方がOMF宣教師として第一次の審査を終え受け入れられたことです。私にとっては、二回目の日本委員会で、主が日本委員会を通して与えて下さった恵みと痛みを分かち合い、日本の諸教会の現状を再確認し、将来にむけてのビジョンを描くために参考になった二日間でした。どうしても様々な事務仕事と対外奉仕に追われて日々が過ぎてしまう傾向がありますが、立ち止まり、長期的なビジョンを祈り、まとめていくプロセスが必要です。どうか、そのような時間をとり、主のみこころを聞くことができるようにお祈りください。(庄一郎)
一月最後の金曜日に、フィリア会という有志の宣教祈祷会に初めて参加しました。この祈り会は、ドイツで信仰が与えられたS姉に重荷が与えられ、昨年九月に始まったそうです。まず、みことばからの奨励。「自分の国、教会、また関心の枠を超えて、世界のため、また他団体のために祈るのは簡単なことではない。けれども、すべての人が救われ真理を知るようになることを望んでおられる( I テモテ二・一〜四)神の御心に自分の心を沿わせて、全世界で働かれる主の業が進むよう執り成し祈ること、聖書の言葉に動機付けられて祈ることが大切だ。」その後、自己紹介しながら、それぞれに示されている祈祷課題について祈りました。 今年もたれる様々な伝道会議のため、また自分の教会で世界宣教のための祈祷会が始められるよう、音楽家に福音が伝えられることに重荷を持ち、祈っておられる姉妹もいました。神様はなんと一人ひとりをユニークに創り、導き、あちらこちらの分野で志を立てさせ用いておられるか、新鮮な感動を覚えました。その中の何人もが、海外で信仰が与えられ、育まれてきたことをみて、ディアスポラ(海外邦人伝道)の働きの大切さを改めて覚えました。それぞれに遣わされているところで、神の国の進展のため祈りあえる恵みを感謝しつつ。 (容子)
【祈りの課題】
1. 庄一郎師は、2月9日〜17日まである国へ3人の日本人と共に祈りの旅に行ってきました。参加者がこの国の福音宣教のために祈り続けることができますように。また、この国へ日本から宣教師が派遣されますようにお祈りください。
2. 庄一郎師は、3月19日〜21日まで一麦の群れ・ユースキャンプで奉仕します。若い人たちの霊的状態を知ることができますように。献身する若者、救いがはっきりする若者が起こされますように。
「あちらでも、こちらでも」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ
脚立から落ちて頭を打ったため延期されていた、クローンラーン教会訪問に、一月、行ってきました。全行程千三百キロの車での移動が、無事故で守られました。お祈りを心から感謝します。
クローンラーン・ミェン教会は現在、牧師がおらず、役員が交代で礼拝説教、枝教会への訪問伝道と協力牧会をしています。さらに新会堂建築にも取り組んでおり、二階部分の礼拝堂が完成したばかり。新礼拝堂で最初の礼拝に出席できました。
この教会は、多くの他教会から支援を受け、自分達も精一杯ささげ、心を合わせて会堂建築に携わっています。喜びと助け合いに満ち、礼拝者も増えていました。
この教会には枝教会二箇所がありそれぞれ三十キロ離れています。その一つでクリスマスに八人がバプテスマを受けました。
今回訪問した時、枝教会の雰囲気は明るくなっていました。また、次の日曜日に、その枝教会で、さらに三人がイエス様を信じたとのこと。無牧ながら神様の働きが進んでいます。(たまみ)
クーロンラーン地区で三人がイエス様を信じたその日曜日、こちらタンマジャーリク教会でも、二人の人が信仰に入りました。昨年十一月号でお祈りをお願いした未亡人イェングェイさんとその息子さんです。
イェングェイさんのため「山岳民族の古い習慣である薬物使用を断ち切るように」ともお祈りをお願いしました。神様は応えてくださり、キリスト教系の薬物リハビリセンターで指導を受け、すっかり回復しています。また「文盲の彼女が救いに関する聖書の教えを理解できるように」との祈りの課題も送らせていただきました。母と子の信仰告白と呪いの儀式用具焼却に立ち会った教会員たちが「ミェンの文字を覚えて聖書を読むように」と熱心に勧めています。
さて、二月号で触れた葬儀にも、主の慰めがありました。母を亡くした娘は死者を恐れ不眠になっていましたが、この方ナイフィンさんも最近、主を信じました。これら新しい人々が着実にバプテスマに導かれますようお祈りください。主に全ての栄光をお返しします。(達朗)
【祈りの課題】
1. 1月から2月初旬にかけて、クローラーン地方のミェン族教会で10人が信仰告白をしました。無牧の教会ではありますが、生まれたばかりのクリスチャンをよくお世話することができるように。またタンマジャーリク教会では、覚醒剤中毒からリハビリに成功した母(未亡人、イェングエイさん)と息子(ガオジェムさん)が2月1日に信仰告白をしました。今後の学びと成長のためにお祈りください。
2. 3月31日(火)〜4月2日(木)タイ国全ミェン族聖会のためにお祈りください。5人の講師(達朗を含む)が9回の説教を担当します。準備と当日の奉仕のため、また参加者が「みことばへの従順」というテーマの下に刷新されるようにお祈りください。
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