2009年6月号
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「デンバーにいます」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江
今私は、ディアスポラ国際リーダー会議および訓練会のためにデンバー(アメリカ)に来ています。JCFNの黒田摂さん(OMFより出向)、そしてニュージーランドからウォレン・ペインさん、ドイツからマークス・ナイツルさんも加わってリーダー訓練会の二日目を終えたところです。あと二日間で訓練会が終わり、何人か帰られ、来週は残った四人とディアスポラ伝道ディレクターで、五日間の会議を行ないます。時差ボケではありますが、皆さんのお祈りに支えられ、祝された学び・交わりが与えられていることを感謝しています。来週の会議では、大事な話し合い、そして大きな事柄に関する決議がなされますが、きっと主は必要な導きと知恵を与えて下さることでしょう。お祈りに支えられ、どんな時でも主を見上げ、主に信頼し、主にお従いできる恵みを感謝します。
先週一週間は市川のOMFセンターにおいて、プロジェクト・ティモシーというOMF宣教師を対象としたリーダー訓練会に参加しました。一年半の期間の中、半年ごとに集まり、五日間行なわれ、今回が最後の第四回です。今回の中心テーマの一つは「チームで奉仕すること」でした。第三回においても、それぞれが自分の性格・賜物を知り、チーム・メイトのそれを知り、違いを認め、感謝し、補いつつ奉仕することを教えられました。今回特に教えられたのは、「感情面」でどのように調和をとっていくか、でした。チームで奉仕する際や、日々出会ういろんな方々に仕える際、「感情」がどのように作用するか。ちょっと振り返って考えただけでも、いろんな例が思い浮かびます。目上の人(親・牧師)や、相対する人の「怒り」など、否定的な感情の突然の爆発にビクビクしながら、相手の顔色を伺いながらやっていかなければいけない人間関係。相手の感情を損なっていないか、不機嫌にどう対処したらいいか等、「感情」がチーム・ワークに、また日々の奉仕に作用しています。「感情面」で調和をいただくのに必要なのは、(1)自分を知ること、(2)自分の「感情」を知ること、(3)周りで何が起こっているかを知ること、(4)自己管理。そのように教えられ、御霊の実である「自制」とは、こういうことかと思わされました。具体例を考え、自分に当てはめ、さらに具体的に、では自分が次にできる事は何か、というところまで一歩ずつクラスの中で導かれ、今まではどうすることもできないと思っていたような分野にも主の御手が届くと、主の光を見せていただいたように思います。
先月号でお伝えしましたイギリスからの帰国者Yさんは、ブルーベルの会(帰国者のための受け皿の働きを担っている家庭集会)に参加され、大変励まされたと嬉しい報告がありました。Yさんの教会探しのためにも良かったようです。毎月忠実にこの会を続けて下さっている姉妹方も、とても恵まれたようです。このような交わりが日本全国各地に与えられ、帰国者が日本のどの地に戻っても、すぐにクリスチャンの友が与えられ、キリストの体なる教会につながれるようにと祈っています。ブルーベルの会のような交わりのために重荷が与えられている方は、どうぞご連絡ください。
【祈りの課題】
1. 好江師が運営委員として奉仕している在欧日本人宣教会の総会が6月6日(土)に行なわれます。ヨーロッパに新たな働き人を派遣すべく準備を進めています。主の導きと助けが豊かにありますように。
2. 夫である横山基生師(在欧日本人宣教会主事)が「欧州日本人宣教祈祷会(ヨーロッパの日本語集会・教会のために祈る)」第3回を計画しています(7月の予定)。主が召された祈り手たちが、ヨーロッパの各集会・教会から届けられた祈りの課題を祈り、執り成し、さらに主の御業が進められますように。
「救いと解放のイースター」
日本 菅家庄一郎、容子
KGK春の家庭集会のため、アメリカからナイキスト先生ご夫妻が来られ、私はルース夫人の通訳を依頼され帰省しました。ジム先生は長きにわたりIVCF(アメリカのKGK)の主事をされ、出版局の責任を持っておられました。二十年ほど前、アメリカに姉夫婦を訪ねた際、ナイキスト家で長年続けておられる宣教祈祷会にも参加させていただき、感銘を受けたのを覚えています。ルース夫人は、CIM(OMFの前進)宣教師の子供として、中国で育ちました。六歳半でチーフスクールという学校に入るため、初めて親元を離れた船旅で海賊に襲われ、数日間拉致されたり(通訳中、驚いて思わず聞き返してしまいました)、また戦争が始まりチーフスクールは日本軍によって捕虜収容所に吸収され、戦争が終わるまでの十一年間で両親と共に過ごせたのは、ほんの三、四ヶ月だったそうです。親から引き離された子供時代の深い悲しみ、孤独感、恐れをルースさんは心の奥底に封じ込めていたそうですが、四十代の後半、その問題が噴出し、ひどい欝になりました。そこからどのように癒され、解放されていったか、イザヤ六一章から話してくださいました。
「イエス様は、私たちの罪を赦し、救ってくださるばかりでなく、私たちの悲しみや、憂いを慰め、私たちを虜にする傷や失望感、孤独から私たちを解放するためにも来られた。信仰の友の励ましと祈りの交わりに支えられ、聖霊に心開いて祈っていく中、私を縛っている深い傷や悲しみが、サタンからの偽り、うそによることに気がついてきた。私にとってその偽りとは、両親との別離=親は私を愛していない、という思い込みだった。その嘘を見破り、退け、神のみことばの真理を自分から積極的に選び取り、信じることを学び取ることが必要だ。主の御心は、私たちに喜びと賛美を与えること。この賛美こそ、私が収容所で出会った、悲惨な状況に支配されず、恵みの高嶺を歩んでいた人たちの秘訣であった。(炎のランナーで有名なエリック・リデルはその一人)そして、それこそ私がジムから学んだことだった。」
悲しみの人で病を知っておられた主イエスが、私たちにもたらせて下さった救いと解放について、イースターの日に思い巡らしました。(容子)
【祈りの課題】
1. 韓国で語学研修中だったI師ご一家が、めぐみさんの健康上の問題で帰国されました。ご一家が平安の中守られ、治療の上に主の最善がなされますようにお祈りください。
2. 6月22日〜24日、小川文子師と坂本朋子師の候補者訓練コースを持ちます。良い備え、訓練の時となりますように。
「講解説教セミナー」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ
ミェン族教会はなぜ成長しないのか?ミェン族のクリスチャン自身がしだいに理解し始めた主な理由が二つあります。それに応えるためにミェン語による講解説教セミナーが開かれました。
教会の現状は、宗旨替えをしただけで、まだ聖霊によって生まれ変わっていない人の割合が多い。その人々の生活の土台は依然として様々な迷信であり、キリストを救い主なる神として認めていない。そういう人々に変革が起きるような説教が行われていない。
受講者は二種類の人々。神学校で学んだことがないけれど信徒説教者の立場で村の教会を導いてきた人。この人たちはミェン族の文化と言葉を良く知っています。一方、神学校を卒業しているけれどタイ語で学んだためにミェン語での説教が困難な人。この世代の人は伝統文化を忘れかけ、ミェン語も不十分で、村の教会を牧するには深さが足りません。
この二つのグループの人々、十八歳から七〇歳までが、共に机を並べ、説教演習を聞き、互いからのアドバイスに耳を傾け学びました。(達朗)
四月末、明日から丸二日間予定されている「ミェン語による講解説教セミナー」の準備中。私は食事係で、手伝い可能な人たちを探していたが、見つからなかった。すると「大学の学生たちがうちに遊びに来るって」と主人が言って来た。「遊びに来るってこちらはそういう時ではないでしょ」とわたし。「だから、食事作りに来なさい、と言っておいた」。焦っている私に、「神様はちゃんと備えて下さる、思い煩うな」と主人からのメッセージ。神様と主人に感謝した。
当初十人ほどの参加者予定が倍以上の二十二人、関係者を入れると総勢三十人のための食事作りとなった。で、遊びに来るつもりだった二人の女子大生は急遽キッチンスタッフに。でもよく働いてくれた。一人はミェン族のクリスチャン。もう一人は信者ではないが、そのクリスチャンと仲の良い友達。「夏休みでも家に帰らないし、寮にいて何もしないのも退屈。ここに来られて良かった。嬉しいです」と、二人とも喜び、楽しんで働いてくれました。お祈りを感謝いたします。(たまみ)
【祈りの課題】
1. 6月から大学の新学期が始まります。良い授業、良い研究をして神様の愛と栄光をあらわすことができるように。ミェン語識字教育サークルに参加者が加えられるように。
2. 5月のミェン語講解説教セミナーに20名が参加し、よき学びができたことを感謝します。各教会で堅実な講解説教が連続的に行われることによって、会員に聖書を読む習慣が定着するように、説教者が安易なタイプの説教に流れていかないようにお祈りください。
「むずかしくなかった」
派遣準備中 小川文子
皆さまお元気ですか?新年度が始まり少し落ち着いてきておられる頃でしょうか。私も一歩一歩落ち着いてきています。四月は、健康診断と心理アセスメントと教会訪問の月でした。全く初めての札幌で始まった今回の教会訪問でしたが、神様は励ましをたくさん用意していて下さり、「おぉ〜!」という再会や楽しい出会いが数々ありました。出会ってみるとまるでずっと前から知り合いのような、こういう方々とこれからもつながっていけるのはとても嬉しいです。
緊張して一生懸命するけれども、とてもつたない私のデピュテーションです。でも、カンボジアとの出会いもそうだったけれど、デピュテーションも「出会い、愛し愛され、それでお互い祈るようになる」という、それでいいのだなぁと思いました。以下はある帰り道に書き留めたノートです。
「一日とか、一瞬の出会いで『愛する』なんてむずかしい。
でも、むずかしくなかった。
皆さんのやさしさや信仰に触れ、ああ素晴らしいな!と感動するのは、むずかしくなかった。
励ましてもらい、祈ってもらい、心が感謝でいっぱいになるのは、むずかしくなかった。
おいしい食事に感激し、美しい自然に感動し、また来たいと思うのは、むずかしくなかった。
自分に近いものとして、祈る思いに導かれるのは、むずかしくなかった。
私は無知だし、無力だし、皆さんには申し訳ないくらい非力なメッセンジャーで、緊張ばかりして何一つ「上手く」できなかったけれど、心の中に愛する気持ちがじんじんと残っている。これでいいんだと思った。」
いろんなことが「上手く」ない私です。「上手く」やろうとしてしまう私です。でもそうではなくて、心から、そして主からのもので、できたらいいと思わされています。
六月までの教会訪問が、そのようなものであるようにお祈りいただければ幸いです。
【祈りの課題】
1. 5月に大阪の祖父母(80歳以上)に会いました。祖父母、父や兄妹の救いのために。
2. 教会訪問が守られたことに感謝します。出発に向けて心身ともに整えられていくように。
「リユニオン集会」
日本 佐味湖幸
「いや〜久しぶり!元気やった?」リユニオン(同窓会)とは、久しぶりに旧知の仲の者が集う楽しい時です。四月十八日(土)、ここ最近OMFの短期宣教プログラム(海外での宣教大会、祈りの旅、宣教ツアーなど)に参加した方々のリユニオン集会をもちました。しかし、この集会、同じプログラムに参加した者たちが再会を喜び合うだけのものではありません。
今回は、これらの宣教プログラムのためにOMF祈祷会で祈ってくださっていた方々、これからこのような宣教プログラムに参加したいと願っている人たちも一緒に集まり、神様をともに礼拝し、プログラムに参加した人たちから報告と証を聞き、また「日本人がアジア宣教に携わるとは…」ということについて、パネルディスカッションの時をもち、意見を交わしました。
熱心に祈ってくださっていたある方は「証を聞き、スライドなどを見せていただいて、自分が想像していた宣教地の様子と、随分違いました。直接お話を聞けてよかったです」と喜んでおられました。ある方は、「ずっと若い人たちの中から宣教師を起こしてください、と祈ってきました。今日ここにその祈りの答えを見せていただき、感激しています」と。また、ある方は「体調不良で旅行を断念しようかと考えていたけれど、御心と信じて参加しました。旅行中、特別に祈ってくださっている方々がいることに励まされ、神様がその祈りに応えて下さって元気になりました」祈りの旅に参加しつつ、祈られていることの恵みを体験され、祈って下さっていた方々と直接会うことができ大感激。「日本人は、アジアの人たちを色んな意味で見下しているように思う」「相手の痛みを知らなくてはならない」という大学生と高校生の発言に、こんなにしっかりと物事を考えている若者もいるのだと、感激しました。日本にいて出来る世界宣教、これからアジアに出ていく者として考えることなどの意見も聞くことができ、これからさらに神様が日本のクリスチャンたちをアジア宣教のために用いて下さる期待が高まる集会でした。
短期宣教プログラム参加者の証は、OMFホームページをご覧ください。
http://www.hfj.com/omf/can.php?act=testimony
【祈りの課題】
1. 今年度、後半に計画されている短期宣教プログラムの準備のために。また、ふさわしい参加者が起こされるように。
2. 6月後半に予定している山陰の教会訪問の祝福のために。さらに、アジア宣教のために祈る方、献身される方が起こされるように。
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