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2009年8月号  page1  page2


「私たちがここにいる訳 −ベトナム在住、某ワーカーの報告から」

市場にて(写真の人物と内容は関係ありません)  八千五百万人以上ものベトナム人はキリストについて何も知りません。そのほとんどが彼らを愛し、永遠に共にありたいと願っている神がおられることを知る機会も無く、亡くなってしまうのです。このことゆえに、私たちはベトナムに来ているのです。
 ベトナム人の友人たちに初めてキリストについて伝えた時、中には機嫌をそこねてその話題は止めてほしいと言う人たちもいました。そのため、私たちは福音を直接伝える代わりに、彼らと友人として関係を深めるようにし、同時に彼らの心が開かれるように神に祈り続けました。
 やがて、私たちの生活を見ていた友人たちの多くが、「キリストのことを教えて下さい」と言って自分から来始めてくれたのです。
 私たちはそうした友達の一人に対して、過去二年以上の間、神について話をしています。私たちの話や行動の影響で、彼女は渡された聖書を読み、イエス様を救い主として受け入れる方向に歩んでいます。
 ある夜、友人のある女性の高齢の父親が、ひどい心臓発作に襲われました。息詰まるような一刻一刻が過ぎていきましたが、なかなか救急車がやって来ません。ついに彼女は父親をタクシーに乗せ、ホーチミン市で最も大きい国立病院へ駆けつけました。ベトナムの国立病院で診察を受けるには、その前にまず多額の前金を支払わなければなりません。しかし、このような緊急事態の中、彼女はそれほど多額の現金を持って来ることを忘れていました。病院は診察を拒否し、父親は廊下で息を引き取ったのです。
 この父親に私たちは何度も会う機会があったにもかかわらず、福音を分かち合うところにまで至っていませんでした。今となってはもう遅く、彼は彼を愛する神のことを聞くこともなく世を去ってしまったのです。もしもっと早くベトナムに来てさえいたら、もっと違った展開になっていたかもしれないのに‥‥その後も私はそう思わずにはいられませんでした。
 又、他の友人で、伯父が著名な高僧という女性がいます。彼女はメコン三角州地帯の小さな村の出身ですが、大学へ行くためにホーチミン市に移り住みました。かつて、学校では神は存在しないと教えられていましたが、彼女はそれでも霊的な渇きを覚え、それを満たしてくれる何かを求め続けていたのでした。私たちは二、三年前に彼女と知り合い、親しい友人になり、キリストのことを伝え続けてきました。今彼女の心は満たされ、今もキリストについて知りえることは何でも一生懸命学んでいます。
 他のベトナム人の友人は、三十年以上貯金を続け、娘をオーストラリアに留学させました。彼は裕福ではありませんが、自分が持てなかった機会を娘に与えたいと願い、彼自身がずっと持ち続けていた夢を娘に託したのです。彼は誇らしげに「娘が学位を取り、彼女の持つ可能性を最大限に発揮できるためならば、自分の家だって売り払ってもいいんだ。」と私たちに向かって言いました。
 彼が娘のために「この世での」輝かしい将来のために、喜んで大きな犠牲を払おうとしているのを見た時、天の父が私たち皆の「永遠の」将来のために、どれほどはるかに大きい犠牲を進んで払って下さったかを、強く思わされました。
 でも私たちはどうでしょうか?滅びに向かっている人々が、輝かしい永遠の未来を得る機会のために、私たちはどれほどの犠牲を払っているのでしょうか?
 ベトナムにいるOMFのメンバー達は、母国の友達や家族や、安楽な生活を離れて、新しい言語と文化を学び、共産主義国での生活における困難を通ります。もし病気になったら前述のようなベトナム式医療システムが待っています。
 こうした大小様々なチャレンジについて改めて思わされたのは、私たちが欧米人の訪問客を、あるベトナム人の友人の家へ連れて行った時でした。食事が出され、彼らは箸を使うことに四苦八苦していましたが、突然その中の一人がその場にいた私たちが飛び上がるような悲鳴を上げたのです。皆、何事が起きたのかと思いました。友人は身をかがめ、そっと私の妻に、「実は今、大きなネズミが私たちの後ろをチョロチョロ走って行ったのですよ。」と、小声で教えてくれました。幸い、「シッポの生えたお友達」はそれ以上姿を見せることなく、その場は何事もなくおさまりました。
 もちろんこういう時は、失礼のないように見なかったふりをし、出されたものを食べ、後で健康上何事もないよう(またはどんな結果が待っていても、適切に対処できるよう!)神を信頼しなければなりません。手料理がふるまわれた時、招待してくれた人の機嫌を損ね、福音のためのドアが閉ざされる危険をおかすくらいなら、料理が作られた場所や方法にかかわらず、頂くほうがよいのです。
 神が私たちをベトナムに遣わされたのですから、ここの生活に溶け込むために、あらゆることをしたいと思います。でも全ての人がベトナムでキリストに仕えるよう召されているのではありません。それでも全ての人が関われる方法があるのです。
 たとえばある人々は、OMFの働き人たちの生活、働きを知るために、ベトナムを短期間訪問することができるでしょう。又は、ベトナムのための祈り会に参加したり、新たに祈り会を始めるという方法もあるでしょう(祈り会については、OMF事務局までお問い合わせ下さい)。又は直接現地へ行くのでなくとも、既にあなたの国に来ているベトナム人留学生や労働者の人たちと知り合うこともできるのではないでしょうか?
 どんなことであっても、場所がどこであっても方法は様々あり、それらはベトナムで続いている働きの支援につながるのです。世界宣教のためのあなたご自身の役割を見つけて、行動して下さい。そしてまだキリストの名を聞いたことがない人たちが、彼を救い主として信じ従うことができるよう助けて下さい。


「私達の希望はあなた(主)に」
カンボジア・ニャックルアン  西村信恵

小グループの皆と 六月の中旬に、年に一度のOMFカンボジアの宣教師たちの修養会がありました。OMFカンボジア宣教師ほぼ全員に会える機会でもあります。普段なかなか会えない宣教師との交わりも、私にとっては楽しみの時でした。いろいろな方の話を聞き、励まされます。ある時、ストレスがたまってどんなおかしな事をするか分かち合っているときに、「私の主人は、ヘルメットをかぶったまま、「私のヘルメットをとったのは誰だ?」と怒っていたのよ。」と言われた方がいました。笑い飛ばすのですが、それぞれがものすごく疲れていることを感じました。さて、今回のテーマは「私達の希望はあなた(主)に」でした。この一年、私達のOMFチームメンバーの息子さんが亡くなられたり、大変な病気になった方がおられたり、ビザの問題が起こったり、いろいろ揺さぶられることが多かったのですが、祈りの中、私達がこの状況の中で勝利を得ていくために、もう一度神さまから「私達の希望はあなたにある」ということを詩篇より学びました。メッセージの後は、毎回自分でメッセージを思い返すとき、そして小グループに分かれてからの分かち合いの時があり、ひとりひとりが神さまに語られていること、悔い改めるべきこと、学んだことを分かち合い、そしてともに祈り合いました。私自身も探られ、自分の内を主の前に注ぎだす時となりました。最後は、自分で、なぜ私達の希望は主にあるのか?自分で書き出すことが課題として与えられました。私は今も神さまの御言葉を思いめぐらしながら、神さまの偉大さ、忠実さ、そして過去も今も未来もその御手に治めておられる神様を思い、十字架にかかってくださったイエス様を思いつつ、すべての苦難を通ってくださり勝利をすでにとってくださったイエス様のゆえに、私達の希望は神様にあることを思わされています。
修養会の後、私はそのまま休暇へ。ニャックルアンに戻る前は、学生伝道をしておられるフェリー宣教師一家と交わりの時を持つことができました。奥さまとは小グループが同じで、続けて良い分かち合いの時、交わりの時が主から与えられ、リフレッシュされたこと、感謝しています。それぞれの働きに遣わされている私達宣教師ひとりひとりが、私達の主に望みをおき、主から力が与えられ、置かれている状況において主の勝利を経験していくことができますように、どうぞお祈りください。皆様のお祈りを心から感謝いたします。

【祈りの課題】
1. 8月は2つのチームが来られる予定です。加えて、幼稚園の準備も進んでいます。私達がそれぞれのことを通して主に栄光を帰すことができ、御心の内を歩むことができるようにお祈りください。
2. 8月25〜27日に持たれる青年キャンプのために。メッセージを担当するワチャナー兄弟、ソッカー兄弟、西村師自身のため。また、青年リーダー達の一致、キャンプで救われる魂、献身する魂が起こされるように。


「クリスチャンたちの成長」
日本 木下理恵子

このニュースレターが届く頃は、真夏の暑さに変わっているでしょうか。書いている今は梅雨のムシムシした時、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。いつも御祈り、ご献金をどうもありがとうございます。
先日、小川文子、坂本朋子新宣教師の訓練コースに行きました。奉仕自体は以前もしたことのある内容なのですが、日本に帰ってきて三年、これから宣教地に行こうと言う若い二人を前に話している自分に、今までと違うものを感じました。と言うか、こうした奉仕は、牧野先生たちがなさるような事なのに、私もそうした年になったのかなあと、何だか感慨深かったです。兎も角、二人とも良い宣教師になっていくだろうなと、期待を覚えました。実際私自身、どれだけ皆様の祈りや励ましで、宣教師として育てて頂いたかを思う時、二人のためにも日本で祈り、支えていく、送り出す側の責任の大きさを思ったことです。
中国語集会の方々のための皆様の御祈り、どうもありがとうございます。最近はクリスチャンたちも更に奉仕をしてくれるようになりました。毎回食事を出せるといいなと祈っていたところ、一人の中国人姉妹が毎回作って下さっています。集会の最後の祈りの課題を分かち合う時は、自分たちからグループに分けようと言い出し、四人ずつのグループで、未信者とクリスチャンと半々の中、クリスチャンたちがごく自然にリードしていました。そして各グループ、未信者も皆声を出して祈っていました。集会が近づくと互いに連絡しあったり、未信者に電話やメールをしてくれたり、新しい人を誘って来てくれたり、クリスチャンたちの成長に励まされています。
もう一人、遠くて集会には来られない姉妹ですが、ずっと伝道しています。その中の一人、正直私だったらもうあきらめているかも知れない求道者を、本当に忍耐を持ち、愛して伝道を続けてきました。今その求道者に変化が起きてきています。毎週自分から教会に行くようになり、聖書も読み、御言葉や証しに感動し涙を流すようになっています。以前はお金だけでしたが、今はお金と神様の間で大きく揺れ動いています。この方がはっきり主を信じ、お金の束縛からも解放されますように、そしてそのために、ずっと祈り伝道している姉妹を主が用いて下さるようお祈り下さい。
私たちを育てて下さる主のすばらしさを思います。そして私も必要な水を注ぎ、草を抜くことができる様、主に用いて頂ける奉仕ができる様、お祈り下さると感謝です。

【祈りの課題】
1. クリスチャンたちの成長を感謝。千葉の中国人姉妹が伝道している方が、はっきり主を信じ、お金の束縛から解放されるように。そのためにこの姉妹が更に用いられる様に。
2. 巡回で伺う教会で、どこでも身近に外国人のいる方が多く見られます。日本の教会やクリスチャンがこうした在日外国人たちに伝道していけるよう、一歩踏み出せるように。すでに始めている方々に主の助けがあり、用いられるように。


「国を越えたネットワークの恵み」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

今月は、帰国者関係で特に感謝なことが二つありました。マイケル・グリフィス夫妻はイギリス、ロンドン郊外在住で、出会う日本人に今もイエス様を伝えておられます。その地域の大学に留学した日本人女性Kさんのフォロアップ依頼を、二月に受けました。博士課程の学びに戻られるKさんとメールのやり取りを進めつつ教会紹介をし、その地域のKGK主事を紹介することができました。お互いに忙しいKさんとKGK主事。この二人から「メールのやり取りが始まりました」と連絡があった時には、同世代のクリスチャン学生と楽しく交わっているKさんを勝手に想像して、大変嬉しくなりました。この事をグリフィス師に報告したところ、ヴァレリー夫人が大変喜んで下さいました。「有賀先生がグリフィス師をKGKの働きに招いて下さったのが日本に行くきっかけとなった。一九五三年頃、オックスフォード大学(ヴァレリー夫人の母校)のクリスチャン学生主催の昼休み祈祷会で、結婚する前の有賀夫人が日本のお話をして下さった。」と、感謝のメールにありました。
もう一つは逆方向の恵みです。北海道からイギリス南部、ウィンチェスターに留学に行かれる若い女性に教会紹介を、とお電話を受けました。この女性が通っている教会の牧師夫人からです。「信仰の決心をしたばかり。洗礼を授けてから行ければいいのだが。良いクリスチャンの交わりが現地にあればいいのだが。」ということでした。個人的に知っているクリスチャンは思い当たらなかったので、幾つかメールのやり取りをし、現地のクリスチャン二名の連絡先を牧師夫人にお伝えすることができました。この連絡先を伝えて下さった、ウィンチェスターに住んでいたクリスチャン夫妻は、OMF宣教師として日本で奉仕したことがあるイギリス人女性と日本人男性というカップル。初めて連絡したのですが、私がOMFの者ということで話がトントンと進んだのかも知れません。ご本人の言葉「今与えられている交わりや御言葉の学び。ウィンチェスターでは無理かも知れないと思っていたけど、神様が備えていて下さると知って、改めて神様はすごい!!って思った。」に、「主の素晴らしさを改めて思い起こす恵みにあずからせていただいた」と牧師夫人。その恵みが私にも、そばにいた夫にも広がりました。このような恵みの連携(ネットワーク)を与えて下さる主は素晴らしい御方。御名を崇めます!
日本に戻られたKさんのため、ウィンチェスターに行かれる若い姉妹のために、どうぞお祈り下さい。
ディアスポラ日本人伝道のまとめ役の任が私に与えられたと先月号でお伝えしました。イギリス、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンの各国で在外邦人伝道の働きを担っている宣教師に、働きの軸となるポイントを伝える文書を送りました。A.現地クリスチャンに日本人伝道に関わってもらう。そのための啓蒙・訓練を行なう。B.滞在期間を終えて、日本に戻る求道者・信者に、適切な帰国準備をする。よい帰国者ネットワークの中に送る。― これが主の御心であるならば、それぞれが主に示されたことを担い進めていけるように、どうぞお祈り下さい。
暑さ厳しくなる中、祈り続けて下さるそれぞれの祈りの友に、主が豊かにお報い下さり、支え用いて下さいますようお祈り致します。

【祈りの課題】
1. 8月4〜9日と行なわれる「ヨーロッパ・キリスト者の集い」(日本語クリスチャン修養会)に、在欧日本人宣教会の主事である夫、横山基生と共に出席します。ここでのディアスポラ主事としての働きのため、準備担当のフィンランドの兄姉のため、JCFNの黒田摂さん等の講師の奉仕のため、参加者一同のためお祈り下さい。
2. 8月最終週に休暇をいただく予定です。主任牧師夫妻に休暇を承諾してくれた東京新生教会の兄姉に感謝。霊肉ともによく休みリフレッシュされ、ビジョンを新たにされて奉仕に戻れますように。

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