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2010年1月号  page1  page2


「タイ―収穫の時」

 神は今までなかったような方法でタイで働いておられます。少なくとも毎週、場所によっては毎日救われる人々を起こして下さっています!
 タイにおける百七十年間にも及ぶ宣教のわざの結果、ついにゆっくりと、しかし確実な収穫の実が現れ始めています。教会は年に五パーセントの勢いで成長しています。最近救われた人々の中には有名なシンガーソングライターや有名モデル、チェーンデパートの最高経営者、ビリヤードの優勝者などが含まれています。又、タイで「ロックの女王」と呼ばれるアンチャリー・ジョンカキーキットは、一九九八年に有名なDJのハタヤ・ウォンカラチャンを信仰に導き、歌を通して福音を伝えています。
 今日、タイ人であるために、必ずしも仏教徒である必要はない、クリスチャンであることもできるのだと、多くのタイ人たちが気がつき始めています。
 福音への門戸は開いています。必要なのは自らの信仰に立ち、仕えるクリスチャンがさらに起こされることなのです。
町 長
 大学を卒業後すぐにマノートは人口四万人ほどの小さな町に移り、キリスト教系の小さな病院の事務職員として働き始めました。しかし十年後に病院は閉鎖となり、マノートは新たな職を探さなければならなくなりました。
 どのようにしたらよいかと導きを祈っていたところ、ある地元の行政官が町長の選挙戦に出馬しないかと声をかけてきました。そして話し合いを重ねた結果、マノートは出馬を決意したのです。当時彼はクリスチャンとして周囲に知られていました。しかし多くの人々がクリスチャンに対し、表向き反発こそしないものの、あまり好意的ではなかったため、当選の見込みは薄いと思われました。
 しかしマノート自身が驚いたことに、彼は当選したのです。彼は公平に、そして地域住民のために仕事をしようと決意しました。タイでは目下の者は目上の者に敬意を払わなければなりません。しかしクリスチャンとしてマノートは今までの慣習を脱することを望み、全ての人に尊敬の念を持って接しました。
 ある一人の男性が道路清掃人として三十五年間働いた後、定年を迎えました。それを知ったマノートは彼をオフィスに呼び、彼の長年の働きに対して謝辞を伝えました。それを聞いた清掃人は泣き出してしまいました。彼が道を掃き続けた三十五年間、十人の町長が就任しては辞めていきました。しかしマノートだけが彼の存在を認めてくれたのです!
 マノートはその清掃人に、神は地位よりもその人の心をご覧になること、そして神はその人がどんなことをするかよりも、その人のありのままの姿を愛しておられることを伝えたのでした。
僧 侶
 ブンマーは悟りと真理を求めて僧侶になった男性です。僧侶たちと共にタイ国内を廻り、道中彼らと一つ屋根の下で暮らしました。しかし僧侶たちと暮らす日々が経つにつれ、彼は幻滅を感じるようになりました。僧侶として守るべき二百の戒律はおろか、基本的な五戒を守ることすら難しくなってしまったのです。一年後、真理に一歩も近づくことができなかったブンマーは失意の内に、僧衣を脱ぎ、俗人に戻る決意をしました。
 それから間もなくのこと、ブンマーは皮膚のいくつかの部分の感覚が無いことに気づきました。そうして彼はOMFの皮膚科診療所を訪れたのです。悲しいことに彼はハンセン氏病にかかっていました。しかし治療が効を奏し、さらに診療所のクリスチャンスタッフが、彼に福音を伝えたのです。
 月に一度薬をもらいに診療所に行くブンマーは、同時にキリストについてさらに話を聞くことが楽しみになりました。福音に触れ、考え続けて一年後、ブンマーはついに彼が探し求めていた悟りと真理を発見したのです。その人生はキリストの光によって全く変えられたのでした。
 今ブンマーは、福音を宣べ伝えながらタイ国内を廻っています。


「新しい年願うこと」
日本 菅家庄一郎、容子

主にあって新年おめでとうございます。二〇〇九年を振り返り、新しい年をさらに主に期待し進んでいきたいと願います。昨年の感謝は、何といっても二人の新人宣教師をタイ・カンボジアへ派遣できたことです。また、様々な教会・集会で奉仕させていただき、日本の教会の様子をさらに知ることができました。
二〇一〇年は、大きな会議がいろいろとあります。できる限り参加させていただき日本人海外宣教経験者として学び、意見を交換したいと願っています。あと、もう少しカンボジア語を用いる機会が与えられるようにも願っています。日本に戻り、ほとんどカンボジア語を使う機会がないのですが、不思議なようにかつての学生が日本にいることがわかったりして、コンタクトが与えられています。
また、自分の生涯を主にささげて宣教師として働きたいという男性に出会いたいと願っています。そのような導きを感じている方は、是非ご連絡ください。共に祈ることから始めましょう。本年もよろしくお願いします。(庄一郎)
先日の婦人の集まりに、最近大きな手術をされた婦人が、皆さんに祈って頂いた感謝の報告をしたいということで参加してくださいました。「重い病気の中知らされた真実の自分の姿、弱さ、罪。与えられている健康を当たり前と思って感謝がなかった。自分の力で歩いているんじゃない。歩けること、食べられること、自然な排便があること、健康が与えられていることの有難さ、失って初めて分かる。悲惨、苦しみは悪いことではない。悲惨な病気は新しい命の始まりです。自分の愚かさに気づかされ、神に近づけられる。私たちは証人。神を証すること、それが神のみこころです。」はっきりと宣言される姉妹に、皆圧倒されました。そして改めて、健康、また自分の得意なことや経験してきたこともすべて、神様から与えられている預かりものであることを思いました。なんと感謝が少なかったことでしょう。新しい年、皆様と共に、命の主権者なる主を畏れ、感謝をもって、私たち一人ひとりに託されているものをよく見極め、神の御国のために用いさせて頂きたいと祈りつつ。(容子)

【祈りの課題】
1. 2010年男性の宣教師が与えられますように。
2. 1月25〜26日の日本委員会のためお祈りください。一つ一つの議題に主のみこころが示されますように。


「みことばの光と聖霊の火を」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

地区合同祈祷会で、中がムワンタ姉 昨年十一月「ツンツォウさんの心の目が開かれ、ミェン文字を覚えたい、聖書を読みたいと願いますように」とお祈りをお願いしました。感謝すべきことに、識字はまだですが、聞いて理解できるようになったようです。聞くとき彼の顔が輝くようになりました。
その矢先、ツンツォウの奥さんのメイフィンさんが、教会役員に「週二回の聖書の学びを休みたい」と願い出て、一家五人のバプテスマへ向けての学びは停頓しています。この一進一退には複合した要因があるようです。ツンツォウの亡くなった祖母の激怒する気性が家庭内にいつも存在すること。ツンツォウの娘婿が強く反対しており、家族全体の恐怖となっていること。一昨年ミェン族の呪い器具を処分した後も、家族のだれかが別の宗教の偶像販売を続けているらしいこと。
罪を温存し、聖書を理解しなくても、祈らなくても、証しができなくても、家族で形だけ礼拝中座っていればクリスチャンだという理解に落ち着いてしまったようです。聖霊の再訪をお祈りください。
去年一年間のお祈りと支えを心から感謝します。(達朗)
昨年十月、ツェントン神学生が一年の研修を終えて、パヤオ聖書学校へ戻って行った。若者がいないと我が家は寂しくなるなぁと思っていたら、十一月初め、識字教育教材作り見習いのためガオフェイ兄(独身、二十九歳)が、また同月末には、翻訳見習いのためムワンタ姉(独身、二十歳)が我が家に住み始めた。
彼女は、川向こうから渡ってくるクリスチャンに聖書を教えるミェン族聖書教師夫妻の所で、信仰の訓練を受けていた。この教師夫妻は教える傍ら、信仰良書や聖書の学びに必要な教材などをタイ語からミェン語に翻訳している。寝る暇も無く、猫の手も借りたいほど。ムワンタ姉が手伝いをはじめると、「この子は翻訳者としての賜物があるかもしれない。試してはどうだろうか」と夫妻は思った。依頼を受け、三ヶ月我が家で適性を視ることになった。
宣教の若い担い手達が育ちますように、更に加わりますように、聖書が人々の怒り、恐れ、安逸を打ち砕くように、今年もお祈りを宜しくお願します。(たまみ)

【祈りの課題】
1. ミェン語幼稚園設立準備のため、物語作者として賜物を顕し始めたガオフェイ兄の執筆が祝福されるように。彼が識字教育専門家に成長するように。聖書教育教材の翻訳者になる可能性を求めて訓練中のムワンタ姉の学びのため。彼女が文書伝道専門家また翻訳者として成長するように。彼ら独身男性、独身女性を住み込みのインターンとして預かる私たちが、秩序と清さを近所に証しすることができるように。
2. 少なくとも6人のタンマジャーリク教会員が依然として偶像を観光客に売っています。同時に礼拝にも出席していますので、み言葉を理解する霊的な耳と心が開かれるようにお祈りください。


「架け橋として」
日本 佐味湖幸

アメリカ、カナダ、ニュージーランド、イギリス、台湾からの人たちと一緒に 十一月はある宣教の許されていない国へ視察旅行に行きました。お祈りくださった皆様に心から感謝します。移動が多く、標高差も大きい旅(標高二千メートルを超える村にも行きました!)でしたが、無事に守られて、かの地での神様のお働きを見てくることができました。
この国では、主の働き人たちは教育、ビジネス、酪農、保健衛生、医療など、様々な専門分野での働きをしながら、その生き様と愛の奉仕を通して証をしています。どこに行っても、働き人が足りないということを感じました。日本の教会はこのような専門家を派遣する分野で、もっと貢献できるのではないかと、強く思わされましたが、お国柄ゆえに、公に求人を出すわけにいきません。このような国での必要を的確に知り、知恵を持って、その必要と祈りの課題をお分ちする私のモービライザー(動員)としての働き、フィールドと日本をつなぐ「掛け橋」としての役割の大切さを思わされました。今回の旅には、アメリカ、イギリス、カナダのモービライザーたちも一緒でした。彼ら自身も、毎年のように短期宣教の働き人として、時にはチームを引き連れて、この地での働きに熱心に関わっていることを知り、大きな励ましと刺激を受けました。
また今回の旅でも、日本人クリスチャンとしてアジアの地に和解の福音の使者として遣わされて行くことの大切さを考えさせられました。アジアの多くの人たちが、大戦中に行った日本人の罪のゆえに、今も深く傷ついています。「日本人をどうしても赦すことが出来ない」というある老人は、そのことの故に、キリストの福音を素直に心に受け入れることが出来ないと聞きました。心が痛みます。
この新しい年、神と人、人と人との和解の福音を携えてアジアに「掛け橋」として出ていく人が、日本からさらに起こされますように!

【祈りの課題】
1. アジアには公に宣教師として入ることの許されていない国が多くあります。日本からもさらに専門職を持って、主を証する「掛け橋」としての働き人が起こされるように。
2. 今年も教会や神学校などで、アジア宣教の現状と必要をお分ちする機会が多く与えられるように。

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