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2011年6月号  page1  page2


「主が導いて下さる宣教地」
日本 菅家庄一郎、容子

エイリング師夫妻と共に  皆様の変わらないお祈りとご支援を心より感謝いたします。疲れを感じて静まる時をもち、ヨセフの生涯を創世記から少しずつ学びました。いろいろ主が語ってくださいました。(1)ヨセフの管理者としての賜物は、投獄などの苦難の中で磨かれていった。主のしもべには、既成の学校や訓練所では得られない訓練というものがある。(2)ヨセフはポティファルの妻の誘惑に打ち勝ったにもかかわらず投獄された。獄中で助けてあげた恩を献酌官長は忘れる。良い行ないが必ず人の世界で報われるわけではないが、主は御存じであり、必ずいつか報いて下さる。(3)ヨセフの生涯は、実践的な賜物(管理者)と霊的な賜物(夢を解き明かす)の双方が用いられ、道が開かれていった。今も同じように、主は私達の能力・賜物を用いてキリスト者の道を開き、主のみこころをキリスト者を通してなされる。(4)人の悪意や敵意、失敗や罪のどろどろした現実の中にあっても、むしろその悪意や敵意を利用するかのように主の御計画は実現していく。(5)ヨセフにとっての幸いは、人生でどんな成功を収めたかではなく、主が共におられたことであった。(6)ヨセフの人生は最後まで兄弟達との関係の中で取り扱われた。敵意から和解へと導かれた。
 私達の歩みも同じだと思いました。主と共に歩む人生を「主の導いてくださる私の宣教地」という場で生き、そこで出会う人々との関係の中で用いられるのです。あなたの宣教地はどこですか。あなたに与えられた人々は誰でしょうか。(庄一郎)
鶴岡徹也兄、貴依姉、芽生、結  私たちの階下におられるゲストホームマネージャーのエイリング師夫妻は来年引退の予定でしたが、奥様の健康上の理由で急遽この七月にイギリスに帰られることになりました。本当に辛い決断でした。
 奥様のルースさんは、ご両親が若者たちが集えるようにと大きなお家を持ち、家庭を開放しCIM/OMF宣教師を支え、祈ってこられた家庭で育ちました。そのお家で宣教師の話を聞き、東アジア宣教の火が灯されたのが若き日のガレスさんです。結婚し、幼い子供を連れてOMFに加わり日本に来られ語学を学んでいたご夫妻は、チーフースクール(宣教師の子弟の寄宿学校)の寮の親役の働きをしてくれないかとリーダーに依頼されました。全く思いもかけない要請でしたが、信仰をもって受け止めたご夫妻は、第二期から実に二十年近くも北海道七飯にあるチーフースクースで、ご自身の四人の子供も含む多くの子供たちのお父さん、お母さんとしての働きを担ってくださいました。お子さんは皆クリスチャンホームを築き、成人した息子さん夫婦はOMF宣教師として日本に戻られ、今語学研修中です。ゲストハウスマネージャーとして市川で奉仕されるようになってからは、こちらの教会の青年たちの霊の親として、大きな愛をもって励まし、見守ってこられました。ご夫妻を心から主に感謝し、その素晴らしい模範に習い、置かれたところで忠実に神と人に愛をもって仕えたいと祈らされています。
 四月二九日には、かつて一年間カンボジアに来て学生伝道を助け、子供たちの勉強を見てくださった鶴岡徹也兄の結婚式でした。当時からお付き合いしていた貴依姉と神様の前で誠実な誓約をされた立派な姿に心から主を賛美しました。(容子)


「プロジェクト・パウロ」
タイ 坂本朋子

かつてのハウスメイトと久しぶりの再会  蒸し暑いタイよりご挨拶いたします。大震災により祖国日本が通らされている苦難を思い、祈る日々です。離れていて実際的には何もできないもどかしさを感じますが、物理的な距離を超えて、主が祈りを全て聞き入れて下さることを信じています。そして日本で祈ってくださっている皆様と一緒に、タイの地で主に仕えることのできる恵みを感謝しています。
 現在私はプロジェクト・パウロという、OMFタイでは必修となっている教会開拓についてのワークショップに参加中です。二週間のプログラムで、やっと一週目が終わった所です。OMFタイとして掲げている教会開拓のビジョンに盛り込まれている要素を、御言葉を通して、また様々なリサーチや過去の経験などを踏まえて理解を深めると同時に、そのビジョンをそれぞれが置かれている地域の中で具体的にどう進めていくかの「アクション・プラン」を最後にまとめて発表することになっています。その基盤となるものはやはり御言葉と祈りであると思います。このワークショップの中でも「使徒の働き」全章を読み、そこから福音宣教と教会開拓の在り方を話しあっています。「祈り」についてのセッションでは、ワークショップが開かれているバンコクのミッション・ホームの近隣を歩きながら祈る「プレーヤー・ウォーク」を実践しました。人々の日常を観察しながら聖霊に導かれるままに祈る中、イエス様のタイの人々に対する愛と憐れみがより深く心に刻まれた思いがしました。
 このプロジェクト・パウロのもう一つの恵みは、タイ国内の異なる地域で働いていて、普段あまり会うことのない同僚との再会と交わりです。ロッブリーで九ヶ月間一緒に暮らしたスー師とも久しぶりに再会することができました。彼女は現在タイ南部に、そして私は北部にいてなかなか会うことができないので、このような機会は本当に貴重です。
 またタイフィールドでは、三十年近くフィールドにいるベテラン宣教師から、私のように近年やってきた新人の宣教師と様々な世代が共に働いています。このプロジェクト・パウロにもベテランから中堅、新人まで参加者として、また講師として集っています。また農村地域で働いているチームの戦略と、都市部で働いているチームの戦略もかなり異なっていて、それぞれのチームや宣教師の話を聞くだけでも視野が広がります。ランパーンチームからは他に数名ワークショップに参加しているので、チームとして色々なことを話し合っています。チームとして神様の御心に従ってランパーンの人々に福音を効果的に伝えることができるようにお祈りください。


「台湾活水泉から」
日本 木下理恵子

 最近台湾の活水泉から東日本大震災の復興のため献金が送られてきました。活水泉のホームレスの仲間たちを思うと、とても大きな額でした。感謝です。そんな活水泉教会の祈りのメールから。
 四月二十四日、良い天気の中、約百名のクリスチャンが萬華の町を賛美し、トラクトを配り、イエス様は死から復活したと宣言するマーチをしたそうです。丁度その頃台湾では媽祖という神様の誕生日を祝うため、台湾中を多くの人がそのお神輿を担ぎ爆竹を鳴らし、練り歩いていたそうです。その媽祖の行列で一休みしている人たちが、イエス復活のマーチを見て大声で、「イエスが復活した?どこにいるんだよ。」
 確かに台湾にいた時、真っ向から野次られる、質問される事が良くありました。それが日本に帰ってからどうしてないのだろう。私は台湾にいた時の様に、はっきりとイエス様の事、真理を宣言し伝えているのだろうか考えさせられました。
 活水泉ではみんなが掃除をしたり、野菜を洗ったり、料理をしたり、ゴミを捨てたり、人のために祈ったり、証をしたり、聖書の話をしたりするよう、更に奉仕に加わるように励まし訓練しているそうです。ある兄弟は、自分はメッセージをよく聞いているので良いクリスチャンだと思い、相変わらず酒を飲み嘘をつく生活を続けていたそうです。もう一人の兄弟はまだ聖書が全部判っていないので、伝道できないと。そして自分の真理に対する飢え渇きが段々薄れてきたと気づいたそうです。毎週水曜日は弟子訓練の日。そして土曜日は一緒に訪問、訓練した事を実行する日。公園などにいるホームレスの人たちを探し話しかけ、活水泉の紹介をし、聖書の話をし、その人のためにお祈りします。この訪問、主からの励まし、力、動機付けが必要です。クリスチャンたちが臆せず、続けられる様にお祈り下さい。
 一人のアル中の兄弟、やっと禁酒の決意がつき、クリスチャンの禁酒を助ける施設に受け入れも決まり、出発するその朝、現れず。探しに行ったら、最後の一口と前夜飲み路上で泥酔していたと。施設の方から、もう一度だけチャンスが与えられました。この兄弟がそれを逃さないよう、禁酒の決意が更にはっきり出来るようお祈り下さい。
 感謝な事も。ご夫妻で毎回集会に来ているホームレス。ご主人は文盲ですが、語られた福音を信じ、受洗を希望しています。二人ともみ言葉を聞くのが大好きで、よくお祈りするそうです。
 呉師は本当に良くやっているなと思います。時間がかかり、報われないように思える事も多い中、呉師の心が強められ、主から託された働きを忠実に続けていけるよう、そして主が更に呉師を用いて下さる様お祈り下さると感謝です。


「イギリスから嬉しいお客様」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

バートゥ・ワイリーさんの通訳をさせていただきました。  祈りの友の皆さんの中には、東日本大震災で被災なさった方もおられるのではないでしょうか。主がご自身の慰めと助けを注いで下さいますようにとお祈りいたします。今年度はKGK関東地区協力会、運営委員の一人として加えていただき、私にとって最初の運営委員会に出席させていただきました。そこで開かれた「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」(マタイ八の二十)との御言葉。主イエス様は、弟子達を派遣する時も「財布も袋も履物も持って行くな」(ルカ十の四)と指示されました。避難所生活が長引く方たちのことを祈りながら、避難民の心を、イエス様はご存知なのだ、似たような状況をご自身で経験されたのだからと、主の慰めを祈る中に、さらに力が与えられました。
 主の復活を祝うイースター礼拝を終えた、その夕方。夫が主任牧師である東京新生教会(東京都東久留米市)で行われたファミリー・イースターという集会に、私達夫婦が英国ケンブリッジで大変お世話になったバートゥ・ワイリーさんをお迎えしました。留学生伝道を長年担っておられる器です。誰とでも友達となり、福音をやさしい英語で分かりやすく伝えるのが大変上手です。イギリスで日本人を対象に伝道する私達夫婦のような働き人にも、協力と応援を惜しみませんでした。私達がケンブリッジに着任した時、「私を好きなように使って下さい」とおっしゃり、機会があるごとに日本人伝道に携わるイギリス人クリスチャンに紹介してくれました。そのお陰で私達の働きをスムーズに始めることができました。私達の教会のこの集会にも、彼の関係の方が五人来られ、そのうち四人は未信者でした。夫に促されて自己紹介をされた時も、イエス様の愛を語られました。約三週間の日本滞在の後、韓国、そして中国と旅を続けるとのこと。行った先々で主が豊かに用いて下さるようにと祈ってお別れしました。


「弱さが強さになる」
カンボジア 小川文子


CS教師訓練会にて。もとリーダー(中央)と新リーダー候補(両端)  教会開拓ムーブメントを始めてから、視点が変わってマイナスと思えることの中にも神様のなさっていることが見えるようになりました。例えば、「人を集めよう」としていた時は、「ユースに来る人が少ない」と嘆いていたのも、「いかに外に出ていくか」に焦点をあてるようになった今は、「ユースに来られない若者がいる。その子のところに出て行く―広がっていくチャンス」と思うようになりました。アウトリーチを手伝うのを禁じられてしまった人がいる、これも「チャンス」。突然仕事を探して移って行ってしまった人がいる、これも「チャンス」。それらの人々のいる場所で礼拝が始まっていくのが目に見えるようです。全ては神様のなさっていることの方向に動いているのだなぁと感じます。リーダーがルカ君ただ一人になってしまったプラサー村に関しても、行き詰った中で突然、「あら、参加者の中に長年来ている高校生達がいるじゃない」と目が開かれました。「ちょっと教える手伝い始めてみない?」と声をかけてみると恥ずかしがっていましたが、次の週、ルカ君が寝込んで私一人だけになってしまった時、進んで歌のリードや暗唱聖句を手伝ってくれました。小学生たちさえも率先してゲームを仕切ってくれ、何もできない私の弱さがこの子達の強さとなるように導かれた主の御計らいを賛美しました!その後、その高校生達は「CS教師の訓練に参加したい」と自ら申し出て、やる気十分です。子供達の中から育ったリーダーが、後輩達を育てていくことができれば素晴らしいことです。若者はやがて就職し村を離れてしまうかもしれませんが(でもそれも「チャンス」)、それまでにまた若いリーダーたちが育っていくことを願いつつ…。皆様のお祈りに心から感謝します。

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