2012年7月号
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「恵みを数えて」
カンボジア 今村裕三、ひとみ
タラー区での最初の礼拝はペンテコステ記念礼拝で始まりました。私たちと大人四人、子ども二人で礼拝を守りました。うち大人二人の信仰は非常に曖昧です。人数はともかく神様を礼拝するために集ったこのタラー区のグループのゆえに神様に感謝しました。一年以上礼拝に参加していなかった人たちも多くいますが、公の礼拝に集うことによって、神様を神とし、礼拝することを覚え、もう一度最初の愛を取り戻すように祈っています。聖霊様の力によって信仰が復興し、御言葉への渇望が与えられ、そして何よりも神様との生きた交わりを持てるように祈ります。特に、初めて福音を聞く子どもたちがイエス様と出会うように祈ります。お祈り下されば幸いです。(裕三)
お祈りいただいているクラチェ教会リーダー・ブンソンの妻ディビアのその後です。過去何年も体調が悪く、プノンペンのNGOの医院、ベトナムの病院などいくつも受診し、その都度診断名が変わり、お金もたくさん使い、症状も良かったり悪かったりとハッキリしませんでした。
四月上旬、高熱のためクラチェの病院を受診し、子宮外妊娠かHIVと言われ、ここでは治療ができないと言われました。夫のブンソンは、ディビアが高熱に加え、顔も腫れ、もう死ぬかもしれないと思ったそうです。結果、プノンペンで医療費の高い私立病院を受診し、膠原病と診断されました。数日間入院し、現在の投薬は効果を上げています。
なぜ彼女がこの難しい病気にかかるのか?と私はやや落ち込みました。ディビア自身も今後予想される高額の医療費を心配していました。
神様が私にその時語られたことは「恵みを共に数えなさい」ということでした。後ろ向きな思いの私に神様は次々とみ言葉を与えてくださり、一緒に恵みを数える事が出来ました。
(一)数年間、ハッキリしなかった具合の悪さの正しい診断がつきました。この病気の確定診断のためには、カンボジアでは出来ない高額な検査をする必要がありましたが、今回はタイ国へ送って検査できました。(二)この病気は治療は長期にわたり治療費もかかりますが、治療不可能ではありません。(三)ブンソン夫婦は英語の訳のわからない病名・検査結果など不安がたくさんあったそうですが、夫が検査結果・投薬内容を見て間違いがないことを確認し、安心して治療を続けることができると喜びました。カンボジアでは間違った診断治療でお金や時間を無駄に使うことが多いです。しかし今回はこれまでのところ正しい診断と治療が出来ています。(四)この病気は症状の浮き沈みがあるので、悪くなった時に落ち込まないように心の準備ができました。薬の副作用も一緒に確認し、予防策を一緒に考えることもできました。(五)このことを通して夫婦関係がよくなりました。そして、共に感謝の祈りを捧げました。
クラチェ教会には他にも病気の人が沢山いるので、治療費を援助してあげることは簡単にしてはいけないとわかっていますし、彼らも助けて欲しいとは言いません。クラチェ教会には、他にもこれからいったいどうなるのか?と思う人や事が多いです。神様に希望を置く事を忘れずにできますようにお祈りください。(ひとみ)
【祈りの課題】
1.7月9日からOMFカンボジアの「教会の働き」部門の責任を前任者へと引き継ぎを始めます。これまでの奉仕が守られたことを感謝すると同時に、懸案事項も含めてきちんと引き継ぎができますように。カンガス師の働きのために。
2.礼拝を始めたタラー区の集まりのために。霊とまことを持って神様を毎週礼拝できますように。霊的覚醒と復興のために。そして、子どもたちの救いのために。
「育ててくださるのは神様、種を植えて、水をやるのは?」
日本 西村信恵
私の住んでいるアパートのベランダにはよく育っているネギ、トマト、パセリ、シソ、セージの野菜のグループと、すでに枯れてしまったへデラとプミラという名前のプランターがあります。かわいくて買ったのに枯れてしまったプランターを見ると悲しくなります。留守にしている間水やりができなかったのです。野菜類はくたっ、となっていたものの、水をやると元気になってぐんぐん育っています。それを見ながら、私は与えられている魂のためにちゃんと水やりをやっているかなと反省させられます。よく自分が疲れて腕が痛くなって休むしかないとなった時に、やっと静まり、病にある方々のために祈ることを思い起こさせられたりするという、まだまだ未熟な私です。神様からいただいている時間の中で、大切なことからやっていく知恵と力が与えられるようにお祈りください。
四月は新下関教会でメッセージをさせていただきました。聖書学校に行く前の三年間をそこで過ごし、カンボジアに行く前からずっとサポートしてくださった懐かしい教会です。私がいたころに洗礼を受けられた一人の姉妹は、九州の信徒聖書学校に通っておられました。懐かしいメンバーが、また、新しく加えられている方々が神様にあって歩んでいる姿を見て、とても励まされました。また、福岡での牧師会にも参加させていただき、それぞれの場所で頑張っておられる牧師先生方にお会いすることもできました。この九州の地でも、宣教師のために、また宣教地のために祈る教会が増えていくといいなと祈らされています。 カンボジアの教会では、一日一日の食料を得るのにやっとの人でも、自分の国のため他の国のために祈っていました。自分が苦しい状況に置かれているから、他の人たちの痛みも分かって祈り心が与えられるのかもしれません。でも、そのために祈っている彼らは輝いていました。またその中で神様の恵みをいただいていることと思います。日本の多くの教会が、他の国の宣教に目を向け、祈りの中でも神様の宣教を共有し、神様の恵みを共に味わっていくことができたら素晴らしいなと思っています。
【祈りの課題】
1.夜、腕の痛みがひどくなります。痛みがやわらげられますように。
2.今コンタクトを取っている方々とのやり取りの中に主が働いてくださり、それぞれの歩みを主の御心にかなうように導いてくださるように。
「OMFという豊かな交わり」
日本 菅家庄一郎、容子
五月一二日〜二五日まで日本フィールド会議とIBCM(聖書と文化に根差した教会形成に関する会議)に参加するため札幌を訪問しました。北海道は中国を追われた中国奥地伝道団(OMFの前身)の宣教師が最初に伝道を開始した地でありますので、いわばOMFの「総本山」的な場所です。
日本における宣教史、日本の諸宗教、祖先崇拝の問題などを昨年に続き学びました。今回のIBCMでは、初めて日本人牧師(高橋敏夫師、八尋勝師、竹本邦昭師、松本潤師)が参加してくださり、宣教師からの質問などに誠実に答えてくださいました。
「田舎での伝道は人間関係が大切。何もしないことも伝道」「自分のヴィジョンのために日本人を利用しないこと」「福音を語るだけでなく模範を示すこと」など、かなり厳しい言葉もありましたが、それだけ宣教師と日本人牧師が本音を話すことができていることは素晴らしいことだと思いました。
私は日本人がOMFという国際的な宣教団体で働く時に、どのような祝福とチャレンジがあるかということを主に私と妻の体験から話し、どのような教会で育ったのかを他の二人の日本人宣教師と共に話しました。
二回の日曜日には、札幌聖書キリスト教会と札幌希望の丘教会で礼拝説教の奉仕をさせていただきました。特に、札幌希望の丘教会では、カンボジア時代から祈ってくださっている「えんれいそう」の皆様とゆっくりお交わりをすることができ感謝でした。
私が札幌にいる間の五月二二日に、有澤たまみ師のお父様である鈴木義正さんが天に召されました。義正さんは五月五日に病床洗礼を受けたばかりでした。札幌聖書キリスト教会におきまして主の恵みあふれる葬儀が行われました。主は最善のときに最善のことをなしてくださる方であることを改めて思い市川に戻りました。お祈りを感謝しつつ。(庄一郎)
シンガポールからこの原稿を書いています。女性リーダーのリトリートのためお祈りくださりありがとうございました。国際本部、各宣教地、各派遣国の女性リーダーのためのこのようなリトリートは実に十年ぶりとのことでしたが、参加した二十七名全員が素晴らしい祝福に与りました。『潤された園のように』(イザヤ五八・一一)というテーマで、朝毎にみことばからのメッセージを聞き、また自分たちの生活、チームワークを振り返り、有益な話し合いや分かち合いがなされました。
リーダー達は時として孤独で、自分たちの悩みを話せる場が少ないですが、ここでは安心して正直な葛藤、悩みを打ち明け祈り合うことができました。一言話すだけで多くのことを理解してくれる仲間に囲まれ、あちらのグループでもこちらのグループでも涙が溢れていました。同時に皆で沢山笑いました。それぞれ遣わされている場所、働きは違いますが、同じように弱さを抱えながら、主の愛に押し出され、誠実に精一杯の奉仕をしている姉妹たちの姿に大きな励ましを受けました。
私が一番教えられたことは、安息日を尊ぶことでした。気がつくと日々の忙しさに追われ、主のもとに憩い、主を喜ぶ時間をとることがおろそかになっていました。ある先輩宣教師は、責任者になって四年目、忙しさのため霊的な危機を経験し、ある本と出会って自分の生活を見直し、あるべき生活のリズムを取り戻した経験を分かち合ってくださいました。今の私にとって実にタイムリーで実際的なアドバイスを受けることができました。夫婦として、そして家族として、本当の意味で主を喜び、尊ぶ安息日の持ち方を求めていきたいです。日本を含め世界中どこででも、社会全体が忙しく余裕のないこの世代にあって、安息日の意味を取り戻すことは大きなチャレンジであり、同時に力強い証だと思います。共に主の助けと導きを祈りましょう。皆様のお祈りを心から感謝しつつ。(容子)
【祈りの課題】
1.名古屋に住む庄一郎師のお父様は高齢のため自動車の運転をあきらめました。そのため長距離の移動などは妹夫婦が両親を助けてくれています。両親の健康が守られますように。未信者の義理の弟の救いのために。
2.アジア人宣教のために主に召されて献身する若者たちが起こされますように。
「静まって」
日本 木下理恵子
木々の緑が深まり、初夏を感じる今日この頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか。いつもお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。
五月には祈祷院に行って静まる時を持ちました。以前台湾では、月に一回自分の祈りの日を持ち、断食し主の前に静まる時を持っていた時期もありました。でももうずっと長い間、そうした時を持つ事も無く過ごしてきました。
昨年夏メニエール病になってから、体力、気力が激減しました。加えて、中国語集会の方も、去年一年で十二人の中国人たちが帰国したり、引っ越したりで、人数が減りました。主は何を語っておられるのか、主の導きを知りたい、そして霊的な情熱をもう一度取り戻したいと言う願いを強く持ち、愛知断食祈祷院に行きました。
久し振りの断食のため、準備で少食にしていく中で、既に体調が良くなってきました。今までいかに自分が食べ過ぎていたか、行く前から知らされました。こうした少食に変えていった準備のおかげで、空腹感を感じることなく過ごせました。ただ、今まで体内に溜め込んだ毒が出て行くデトックスの期間は本当にしんどく、祈ったり聖書を読んだりする事もままならず、集中的に祈りたくて来たのに、今回は休養だけで終わってしまうのかな、とちょっと焦るような、諦めるような気持でいた事です。
そんなある朝、目覚める前から「御霊は天より我に下りて」と賛美が心の中に響いてきました。「抜けた!」と言うか、あれ程しんどかったのが、スッキリです。それから御言葉がビンビン入ってきます。沢山沢山悔い改めもしました。将来の事も、個人的な自分の態度や行いも、いろいろな事を示されました。体力も回復してきました。帰るのが勿体ない様な、もっと長くいたかったなと思いつつの帰宅でした。
今は、確かに以前より体力も気力も増しました。気がつけばやっているのですから、やる気も戻ったようです。少食も続け、四キロ弱減った体重もキープしています。静まって主に近づくのは何という祝福だろうかと、そして定期的に行って自分の霊性、心身をチェックしたいものだと思わされました。自分の事だけでなく、日本や世界や、救霊やリバイバルのために祈るようになっていけたらと思っています。皆様のいつもの御祷援を心より感謝しつつ。
【祈りの課題】
1.祈祷院に行く事が出来、主の前に静まり、主の語りかけを聞け、感謝。体調や気力も改善し、感謝。導きなど示された事を一つずつ実行していけますように。
2.新しい中国人コンタクトが与えられますように。中国語集会に求道者が与えられますように。
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