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2014年12月号  page1  page2


「バトンの渡し方」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

シエンパン地区のリーダーたちの祈りの時  十月初め、九月に続いてシエンパン地区を訪問することができました。ここでは二十年前から地域開発の働きを通して神様を信じる群れが起こされています。月に一回、家の教会のリーダーが集まって、交わりと祈り、学びの時を持っています。カベット族という少数民族の間でリバイバルが起こっている地域ですが、彼らが住んでいる場所までは道路が整備されていないので、雨期の間は町に出てくることが難しいです。三十キロ以上離れている村から、バイクで一時間以上かけて悪路の中を集ってくる姿を見ると励まされます。町の教会の礼拝で御言葉の奉仕をしたり、リーダーの集いで学びを導いたりさせていただいています。今中心的に関わっている宣教師がこの十二月で本帰国になるので、できる限り家の教会のリーダーたちの聖書の学びのために関わらせて頂く予定にしています。ストゥントラエンの州都からシエンパンまで距離は百キロ足らずなのですが、悪路のため四輪駆動車で四時間近くかかります。交通の安全のためにもお祈りください。

 祈って頂いた十月末のシンガポールのOMF国際本部で行われた宣教学・神学委員会と宣教師訓練に関わる委員会は、意義深いものになりました。これらの分野での働きを通して神様の栄光を現すことができますように、また、会議で話し合われたことを実際に行動に移していく過程が守られますようにお祈りください。(裕三)

シエンパン地区のリーダーたちの聖書研究の時  ストゥントラエン州の町の教会の宣教師が、年末に本帰国する事に決まり、教会学校を助けて欲しいと頼まれました。「私で出来ることがあればします」と話を聞きに行きました。その教会は二十年程の歴史があります。私たちが助けていたタラー地区の家の教会ともつながりがある教会です。外から見ていて、頑張ってやっているなと感じていました。

 頼みに来られた宣教師の話を聞きながら分かった問題点は、(一)田舎なので高校を卒業したら若者は都会に行ってしまうので、教師のほとんどが高校生である。そのため慢性的に新人教師が多く、事務的な事や教育が怠りがちである。(二)教会のリーダー達は、教会学校を若者の奉仕と考え、余り重要視していない傾向がある。(三)過去に教会学校に問題が起き、それを立て直すために宣教師がかなり手伝った。それ以降、宣教師に事務的なことも頼りがちである。(四)最近、主にやってくれていた若者が進学のため町を離れた。その後、彼らの役割の引き継ぎがなされていないので宣教師が今まで以上にそのカバーにまわっている。

シエンパンまでの道程の一コマ  日本でも似たような事があるなと思いました。私が「どう協力すべきか、協力しないでおくことは何か」を見極められる様に、教師一人一人の事をよく分かり、ともに祈り合える様にお祈り下さい。本帰国する宣教師は、多くの人に好かれ頼られていましたので、その方がいなくなることは恐らく相当寂しいはずです。その喪失感に寄り添いつつ、励まし、宣教師がいなくても教会学校を続ける思いが与えられる様にお祈り下さい。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.12月の各地で行われるクリスマス集会の祝福のためにお祈りください。12月は以前奉仕していたクラチェ教会を訪問する予定です。交通の安全と交わりの祝福のために。
2.タラー地区のサーリーさん家族、特にティエラーさんの癒やしのために。また、ラーさん家族の信仰のためにもお祈りください。


「備えられていた出会い」
日 本 主事 西村信恵

台風の日のバイブルスタディー  いつもお祈りに覚えていただきありがとうございます。

 十月の中旬は沖縄の諸教会を訪問してきました。到着したその日から二日目は台風直撃の日でした。風も強くて車でも外に出られない感じでしたが、沖縄ではこれよりもひどい日もあるとか。宿泊させていただいた教会の教会員のご夫妻が、台風で停電になるといけないから、ということでご自宅に招いてくださいました。幸い停電になることもなく、時間を共に過ごしながら、クリスチャンになられた経緯等、いろいろとお話を伺うことができました。ご自宅での家庭集会を開こうかと祈っておられるところだということで、夕食後に早速ご夫妻と私の三人で聖書を開き、バイブルスタディーをしました。マタイの福音書の五千人の給食のところから、「イエス様が奇跡を起こされたと思っていましたが、イエス様は天の父に頼って祝福してパンを増やした。イエス様も天の父なる神様に頼り祈っておられたということが分かった。」「イエス様はヨハネの死を知った直後でも、この群衆たちに答えられた。」「持っているものを差し出して神様に用いていただくこと。」それぞれ目が開かれ教えられたことを分かち合いました。知り合ったばかりであっても、共に御言葉を味わい主にあって交わることのできる祝福を思いました。

那覇バプテスト教会にて  翌日の日曜日は台風で、多くの教会は夕方や翌日(祝日)に礼拝を切り替えておられ、沖縄での台風の影響の大きさを思わされました。今回の訪問では、ある教会では二〇〇一年に伺った家庭集会先の婦人が覚えていて下さり迎えてくださったり、別の祈祷会では、「自分もM国を覚えて祈り続けたい」という思いが与えられた姉妹と出会い、KGKの月例会に出席させていただき、学生と時間を過ごすことができたりと良い出会い交わりが多く与えられ感謝でした。

 また、今月は「三月祈りの旅に行ける人たちに出会えるように」と祈っていた祈りの答えが与えられ、沖縄でも東京でも行こうという思いが与えられている人と出会うことができました。今それぞれが行けるように祈り始めています。それぞれの出会いを備えてくださった主に感謝した月でした。

胡屋バプテスト教会にて 【祈りの課題】
1.12月、日本の各地で行われるクリスマスの集会が祝され、神様の救いに導かれる魂が起こされますように。
2.3月にある祈りの旅に行こうと祈り始めているひとりひとりの必要を主が備えて下さり、行けるように準備をひとつひとつ導いてくださいますように。


「OMF150周年の年がきます」
日 本 菅家庄一郎、容子

第57回シオンキリスト教団 霊修会で奉仕する庄一郎師  主にあってクリスマスおめでとうございます。二〇一四年も多くの皆様の祈りと献金によってOMF日本委員会、および各宣教師の働きが支えられました。心から感謝申しあげます。

 先日、ある国の具体的な祈りの課題を一人で一つ一つ祈っていました。その国は独裁的支配体制の国で、信教の自由はありません。若いリーダーのもと、側近が殺されたり、追放されています。指導者を神として礼拝させられています。クリスチャンたちはひそかに信仰を守っていますが、多くは極貧層で、聖書も自由に入手できません。

 祈っていく中で、なんと不公平だろうかと思いました。日本においては信教の自由は保障され、日曜日に快適な場所で礼拝を捧げることができ、自由に伝道できますが、その国のクリスチャンらは、いつ信仰のゆえに逮捕されるかわからないような状況です。

 しかし同時に思ったのは、私たちが地上でどのような環境が与えられているかは重要ではないということです。むしろ主によって派遣されている場において、精一杯主を証しているかどうかが問われているということです。

 祈りの中で、まだ見たことがないこの国のクリスチャン達と交わったような気がしました。「私達が物質的な豊かさの中で信仰を失ってしまわないように祈ってください。私もあなたがたが迫害や苦難の中で信仰を失わないように祈っています」と。見たことのないこの国のクリスチャン達にそう語りかけたい気持ちになりました。

 一八六五年六月、英国の一人の青年は、教会に集まり自分たちが救われていることだけに感謝をしている人々の姿に耐えられなくなりました。浜辺に出ていき、中国に出ていく二十四人の宣教師を与えてくださいと祈り、その願いを聖書に書き込みました。主はその祈りに答え、中国奥地宣教団が始まりました。その時から数えて来年でOMFは百五十周年を迎えます。まだまだ福音を伝える必要がある地が残されています。主に従って出ていく人が、二〇一五年に日本の教会からさらに起こされますように祈りつつ。(庄一郎)

 私たちの主イエスの御降誕を覚え、クリスマスのご挨拶を申し上げます。また、皆様のお祈りと捧げものを心から感謝申し上げます。今月は皆様方の教会でも様々なクリスマス会が持たれ、福音が宣べ伝えられることでしょう。この素晴らしい知らせが多くの方に届けられ、神様からの救いの賜物を頂く方が起こされますように祈ります。

 さて、私たちが集うOMFザ・チャペル・オブ・アドレーションの牧師、池田先生ご一家は、八月から十月までの三か月間、サバティカル(安息年)のお休みを英国でとられました。その間私たち夫婦が牧会代行者の任を任されました。実際には、教会の実務のほとんどは長谷川伝道師が忠実に負ってくださいましたが、世話人会はじめ、教会のメンバーが様々な奉仕を率先して担ってくださいました。主日説教も毎週違う説教者が立てられ、ある姉妹は「サバティカルもいいですね。毎週違う先生からメッセージが聞けてとても新鮮です」と言っておられました。神様はこの牧師不在の期間も教会を守り、また育てて下さったことを覚えて、主を崇めています。池田先生ご一家も、日本フィールドのリーダー、ファーガソン先生のスコットランドの母教会に温かく迎えられ、多くのことを学び、沢山の恵みと祝福を頂きました。

 十月にお越しくださったある先生のメッセージから教えられました。「私達は天の御国へ入る前に、神の前で私たちの人生の清算の時が来る。人生のバランスシートには、主の恵みにどう応答したかがあらわれる。いかに忠実に自分に与えられた賜物を生かしたかが問われる。自分に与えられた賜物を用いて教会に仕えていく。自分にできることを、年齢に応じてしていく。他者に仕えていく。その時、その時できることをしていく。」教会は、そのように仕え合う中、建て上げられていくことを目の当たりにしています。(容子)

【祈りの課題】
1.円安が進んでいます。こういう状況の中でも、日本委員会の経済的な必要が満たされますように。
2.OMF150周年・日本委員会50周年を記念する本の編集・校正が確実に進められ、主の御真実が現される内容となりますように。それに関わる菅家師、黒沢えみ子姉の作業が守られますように。


「北部に戻ってきました!」
タ イ  坂本朋子

ランパーンにて。ゲーさん(左)とも再会しました!  十月は本当に慌ただしい月でした。宗教ビザの再取得のためにマレーシアのペナン島へ行き、タイ語レベル二の試験を受け、無事合格することができました。その後すぐに家を片づけて荷造りをし、しばしの休暇を取り、ロッブリーでお世話になった皆さんにお別れをしました。お祈り頂いていたトイおばさんとは最後に直接お祈りすることが出来ました。ロッブリーでの四か月間を主は守り祝福して下さり、様々な意味で次のステップのための良い準備期間となりました。そして約五百キロの道のりを、途中二度も集中豪雨に襲われながら何とか無事に移動し、現在古巣であるランパーンに滞在しています(十月末現在)。

 タイ北部にあるランパーンは一期目に奉仕をしていた場所です。様々な思いを抱いてこの場所にいます。涙を流してお別れをしたゲーさんとは、再び涙の再会をしました。かつてのチームは一度全員が様々な事情でいなくなってしまいましたが、現在はパシアー師一家が戻ってきて、少しずつ聖書の学びなどを始めています。これからも神様がパシアー師一家を用いて主の御業を成し遂げて下さると信じています。

トイおばさんのためにこれからもお祈りください  十一月初めにチェンマイに移動し、エイズケアの働きに携わります。十一月から私が係ることになるエイズケアは、現在タイ北部六か所で展開されていますが、私が直接携わるのはチェンマイ県内の働きです。チェンマイ県のエイズケアは、地域教会と協力しながらエイズ患者が多いドイロー地区で約十年前に始まり、現在は土曜日のキッズクラブや、家庭訪問、聖書の学び、エイズ患者家庭の収入の助けのためにカード制作などをしています。現在ドイロー地区の子供たちの何人かは、奨学金を受けてチェンマイ市内の大学に通うようになりました。ドイロー地区からチェンマイ市内まではかなり距離があるため、それらの子供たちが滞在できるホームを提供したいと考え、この家に同居し子供たちのメンター的な役割をする人材を祈り求めていたそうです。そこへ私がタイに戻ってきてこの働きに関心を持っていたためにお声がかかりました。初めは私のような経験の少ない宣教師にこのような勤めが果たせるか不安でしたが、祈りの中で主が平安と確信をくださり、親をエイズで亡くした子供たちのすぐそばにいて神様の愛を分かち合うことのできる素晴らしい機会だと考えるようになりました。現在四人の女子学生がこの「フェローシップハウス」に同居することになっています。四人共幼い時に父親をエイズで亡くしています(うち一人は母親も死亡)。私たちが父なる神様にあって家族のような存在になれるようにと願っています。どうぞこの新しい場所での働きが主にあって用いられて、エイズで苦しんでいる人々とその家族に、キリストにある愛と希望が届くようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.チェンマイの地域教会と良い関係を築くことができるように。地域教会にも少しずつ私たちのミニストリー(エイズケア)について知ってもらうことができるように。
2.ドイロー地区のエイズケア主催の子供クリスマス会が用いられ、子供たちの心に福音がしっかりと届くようにお祈りください。

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