先日、六本木のとと というお店で試しにレコーディングをしてきました。お店の専属ギタリストで、音楽と歩んで来た歴史は、結構(?)長い方とのセッションレコーディングでした。ちょっとどんな感じになるかしらくらいのお験しレコーディングでしたが、これがまたとても興味深いものとなったのです。
録音したものを、ギターの方と何度も聞き返していたのですが、歌も、一応きれいな声で歌えている、別に間違えているところもなく、それなりにへぇぇと聞けてしまうのですが、ある瞬間、ふと気がつきました。
“なんだかこれ、説得力が無いわ〜”と！
自分で聞いていても印象が薄いんです。
ただ、歌詞を読んで、リズムを刻んでフレーズを作るだけでは、大切なことが後回しになってしまう。
大切なこと、それは、曲の中に恥ずかしがらずに、自分を表現していくことなのだと思いました。そういうわかりやすい姿に、聞いている人は共感を覚えてくれるんじゃないかしら．それに、やはり表現したいものが具体的にあったほうがいいなぁ。
それには日々の生活の断面を大切に感じて、飾ることなく、シンプルに自分を出せる毎日を送ってないと、歌を歌うときだけ、“素直に” なんてできませんものね。
まだまだ踏みこんだことの無いような広い世界がありそうな気配を感じて、ちょっと興奮したレコーディングでした。
2004,5,15
中村圭子のFirst Albumです。
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